「遠すぎた星 老人と宇宙2」(J.スコルジー)を読了。Kindle版。
1作目の老人と宇宙の背景設定がよく出来ていたので、これはハズしようがないという面白さ。邦題は素直に「ゴースト部隊」にした方が良かったのでは。
黒暗森林宇宙とはちょっと違うのかな、というのが仄めかされてくるわけだけど、3作目が楽しみ。
それにしても本作1部で人類のこれでもかというクソっぷりが描かれるんだけど、こういうパターンは斬新に感じた。物語として、敵方の極悪非道ぶりを強調した上で、それをやっつけることでスカっとする、というのはよくあるけれど、主人公サイドをここまで酷く描くのはすごいなと思って。
方針を変えて、もっとべつの創造物を描いた物語をさがしてみたところ、すぐにいろいろなのが見つかった。フライデー、R・ダニール・オリヴォー、データ、HAL、ロボットのマリア、アトム、各種ターミネーター、チャンナ・フォーチューナ、ロボット野郎ジョーといった、多種多様なアンドロイド、ロボット、コンピュータ、レプリカント、クローン、そして遺伝子操作で生みだされたあれこれ。
ジョン スコルジー. 遠すぎた星 老人と宇宙2 (ハヤカワ文庫SF) . 株式会社 早川書房. Kindle 版.