Harmless Weblog

資格取得 アラフィフで挑む普通自動二輪免許ー1段階大苦戦編ー

はじめに --免許取得のきっかけと教習所選び--

バイクについては、16歳で原付の免許を取って高校2年からスクーター(ホンダDio)で通学していたのと、会社員になって1年ほどヤマハDT50に乗っていた。この頃の50ccは2ストが普通で、スポーツモデルは7.2psと、今の100ccクラスのパワーを出していて面白かった。

その後は車に乗るようになってしまったけれど、そのうちまたバイクに乗りたいという思いは漠然と持っていた。ただ、さすがに原付一種の30km/h制限は怖いし、かといって自動二輪の免許はないしな、と思ってずっと保留になっていた。125ccまでは原付免許で乗れるように免許制度が変わるという話も何年も前から噂されているけれど、一向に具体的なことは聞こえてこない。

当時、車の免許で教習所に通うときに、続けてバイクも取るつもりだったんだけど、田舎の教習所の指導員の態度が悪すぎて、我慢して車の免許を取った時点で「もう二度と来るか」と思ってバイクは取れないままだった。今となっては時間のある時に我慢してでも通えば良かったんだけど。

ちょうど3か月ほどやった工事担任者試験の勉強が終わって、次の資格試験までしばらく時間が空きそうだったし、コロナ禍の行動制限も緩和されたところだったり、かんなさんも仕事が忙しくなって一人で活動する時間が長くなりそうとか、いろいろなタイミングから、バイクの免許を取るなら今かな、という気持ちになった。年齢的(50代目前)にもギリギリかと思って。

ただ、とにかく自宅から近い上記の教習所はトラウマレベルでイメージが悪すぎるし、ネットの口コミも最悪ということで除外。自宅から近い順に自動車学校を検索してみたけれど、どうも指導員の態度が悪いというのは古今東西同じなのかな。若い女性にはあからさまにえこ贔屓するとか、その辺も共通(一種のセクハラじゃないのかね)。公式サイトの情報も少ないし。結局自宅からはかなり遠いけれど、県内で一番評判の良さそうな自動車学校に資料を請求。ここはホームページも詳しく書いてあり、電話口の対応も親切で、期待が持てそう。

1時間以上ドライブして入校手続きの書類を持っていったら、入校式の空きがあるのが3週間後とのこと。バイクだけではないんだろうけれど、かなり予約が埋まっている感じだった。幸い、追加料金を払うと入校時に卒検までの全教習日程を予約してしまえるという「マイスケジュールプラン」というのが用意されていたので、時間はないけど金はある中年社会人としては当然こちらを選択。

IMG_3827_w560.jpg

普通免許ありだと、学科は1時間、技能が17時間。最初は小型二輪MT(技能10時間)でも良いかなと思っていたけれど、上記のマイスケジュールプランがあるなら、時間がかかっても先の見通しが立つので普通二輪MTにした。受付時の説明で、教習時にはヘルメットとグローブは持参してくださいとのことだった。通販で買う手もあったけれど、試着もしたかったし、勢いで受付の帰りにバイク用品店に寄ってアライのヘルメットと安いグローブを購入。バイクを買う予定なんてぜんぜんないのに、俄然気分が盛り上がってくる。

入校から卒検までの実際 --1段階みきわめまで--

初日 【適性検査】 OD式検査というもので、かんなさんがAT限定解除を取ったときも同じ内容だったとのことで、いったい何年使いまわしているのか。。この結果は合否には無関係なので気楽に書けば良い。
【1段階-1 晴】いよいよ400ccのバイクに初めて触る。教習15分前に集合して、教習手帳を提出・運転免許を確認してもらう。それからプロテクターの装着。胸と肘と膝。これは自分で持っていればそれを使えば良い。私は最後まで教習所の物を借りた。1/4くらいの人はジャケット内蔵のプロテクタを持参している感じだった。
一応経験を聞かれて、昔マニュアルの50ccに乗っていたと申告したら、基本は同じだからと各部の説明はさらっと終わり。問題は倒したバイクを起こすところ(引き起こし)。教習車はCB400で車重は約200kg。2通りの起こし方を教えていただいて挑戦したけれど、ハンドルを持って腰をタンクに密着させて起こすのはどうやっても無理そうな感じだった。ハンドルとリアのバーを握って、肩をシートに付けて起こす方法で、渾身の力を込めてなんとか成功。これだけで体の節々が痛くなった。
その後もサイドスタンドを立てた状態から、スタンドを解除してハンドルを持ってバイクを保持するのもけっこう危なっかしい感じ。この時点で免許を取れたとしても、400ccクラスのバイクを買うことはありえないと思った。免許も身の丈にあった小型二輪にしておけば良かったと少し後悔。ちなみに私の体格は身長168cm、体重54kgと男性では小柄。
エンジンをかけて、トラックのタイヤに前輪を押しつけて半クラッチの練習。それから1速での発進と停止を繰り返し。この辺は過去の経験もあり特に問題はなかったけれど、ある程度感覚でできてしまうので、最初はクラッチ操作がちょっと粗いと指摘された。4輪だとクラッチはスパっと繋ぐイメージだけど、2輪はできるだけ半クラを維持するようにして、それで速度やバランスをコントロールする感じ。
【1段階-2 晴】発進して2速にシフトアップ、1速に落として停止の練習をやってから、内周の周回。タンデムで指導員の後ろに乗ってポイントを聞いてから、指導員のバイクの後について内周を周回。シフトアップは3速、速度は40km/hまで。停車時にフラついて右足を着いてしまうことが多く、これも注意された。着くのは基本的に左足にすること。あとはクラッチに常に手をかけるクセと、左足爪先をシフトの下に入れたまま走ってしまうのが注意された。
内周の後は外周。3速40km/hをチェックされる。速度は遅くてもだめで、40キロはきちっと出さないといけない。発着地点では発進と停車の安全確認と合図。停車は前輪の位置と左側の寄せ方が決められていて、それを気にしていたら停車後に転んでしまった。いわゆる立ちゴケというやつ。足付きは悪くないけれど、車重が重いのでちょっとバランスを崩すと耐えられない感じ。できればコケるのは今回限りにしたいところ(甘すぎる見通しだったことが後に判明)。
2日目 【1段階-3 小雨】ギリギリ雨具がいらない程度の小雨。右折の手順確認と練習、そして左折小回り。小回りが難しくて、なかなか半クラを維持したままニーグリップでバランスを取って小回りすることが出来ず。立ちゴケ1回。先生がやっているのを見ると簡単そうなんだけどなぁ。コケるとキャブからガソリンを吹いてしまい、再始動はコツが要るので先生にやってもらう。腕がプルプル。最後に普通の左折を練習して終わり。
【1段階-4 曇】二輪免許のイメージで一番難しそうな一本橋(平均台)がここで登場。パイロンのスラロームと、一本橋を連続で。スラロームは2速固定でクラッチも使わず、アイドリングとわずかにアクセル。最初はパイロンを倒してしまった。2回目からはなんとか成功。
問題はやはり一本橋で、成功率は5割くらい。2回目で落ちないようにと粘ったら、バランスを崩してパイロンに突っ込み転倒。後半は少し挙動も安定してきたと言われたけれど、やっぱり難しい。発進の時のクラッチ操作が自分的にはポイントかな。いかにショックなく半クラを維持しつつ橋に乗れるかが勝負どころ。まっすぐ乗ってしまえば、あとは視線を前に据えて、ニーグリップを意識すればなんとかなる感じ。今日は「視線、ニーグリップ、半クラ」と呟きながら走っていた。
腕の筋肉痛と、転倒でぶつけたところが痛い。正直、この免許取得記は「原付マニュアルに乗っていた経験もあったし、技術的には問題なかった。DT50以来30年ぶりに教習でバイクに乗れて楽しかった」で締めくくろうと軽く考えていたんだけど、この辺から「無事に卒検に受かるだろうか...」と不安になる。体力もセンスも無い中年のおっさんが苦労している、という構図。入校前はネットで中古のバイクを検索したりモトブログを見たりしていたのが、ひたすらYouTubeで教習の動画を見るようになっていた。卒業できなければバイク購入どころではないので。
3日目 【1段階-5 晴】初めて鍵を先にもらって、一人で練習していてと言われた。一本橋を何度か練習しよう、と思っていたら、一回やった後で立ちゴケしてしまった。うーん。
8の字、クランク、障害物回避、S字カーブ、そしてスラロームと一本橋。クランクも難しい部類だと思うけど、最後の停止ができれば問題無さそう(これもビギナーズラックだったことが後に判明)。
残念ながら一本橋は4回くらいやったけど一回も成功せず。完全に苦手意識がついてしまった感じ。ただ、前日にYouTubeの動画で予習したように、半クラを使いまくってアクセルふかし気味で橋に乗るところはまあまあできてきたと思いたい。あとはニーグリップと視線と、乗っている最中のコントロール。もう少し練習したかったけれど、時間になってしまった。暑くて教習終わったら汗だく。
【1段階-6】初めてのシミュレータ教習。速度とカーブ曲率とバンク角の関係と、高速走行時の横風をシミュレータで体感。言ってることはわかるけど、Gが感じられないシミュレータではイマイチかな。実際、一緒に受講した大型免許の人は実車と感覚が違いすぎてクラッシュしまくりだった。
4日目 【1段階-7 曇 】始まる前に自由に自主練。動画の一本橋を意識して、アクセルを吹かし気味に鬼の半クラでタイム無視でやったら成功。スタートでフラつかないようにするのが自分的には一番のポイントかな。
教習は踏切と坂道発進。踏切も緩い上り坂になっている。リアブレーキと半クラを意識すればそれほど難しくはない感じ。安全確認を忘れないこと。
やり方を覚えてからは、坂道発進、スラローム、一本橋をループ。10回くらい走ったと思う。今日は一度も失敗しなかった。転倒、立ちゴケもゼロ。やはりイメージトレーニングが効いたのか、それとも開始から2週間経ってようやく二輪脳になってきたのか。とにかく一歩前進。
最後の方は少しタイムを意識する余裕も出てきた。最後に検定のコース図を渡される。
【1段階-8 曇】AT車(400ccスクーター)の体験と検定コースの説明。スクーターの後ろに乗ってコースの説明を受ける。基本的には今まで教習した内容を繋げたもの。コースは1パターンで、これより短くなることがあるようなことを仰っていた。何か省略になる場合があるのかな。
それから指導員の後ろに着いてスクーターでコースを走行。スクーターは操作系は単純だけど、重くてホイールベースが長いので小回り時のバランスが難しくて、クランクでパイロンに突っ込んでしまった。一本橋も落下。教習時間はATの方が短いけれど、MTより難しいんじゃないの?と思った。
次回は1段階のみきわめ。
5日目 【1段階 みきわめ 晴】36℃の猛暑の予報。朝一の教習だったのでギリギリ耐えられそう。いよいよ1段階のみきわめ。また開始前に自主練をさせてもらい、コースを一回りした。一本橋は途中で落下。もっと鬼の半クラを意識しないと。
指導員は今までで一番ベテランぽい感じの方。教習が始まって、前回教えてもらったコースを指導員に続いて走ることで、すなわち「みきわめ」ということらしい。もう一人の教習生と二人で指導員の後ろを着いて走って、二人の順番を入れ替えて2周した。なんとか2回とも大きなミスはなし。無事に二人とも良好の判定をいただいて、1段階はクリア。まだ油断はできないけれど、一本橋で失敗しまくったときの落ち込みからは少し浮上。終わってから指導員と雑談したけれど、バイクに乗ったらどうせ大型に乗りたくなるから、間を空けずに大型の教習にも通うと良いよと言われた。うーん、CB400の取り回しでフラついている現状だとけっこう厳しい気がするけどなぁ。何気に今のところ一番苦手なのが、駐車場所からバイクを引き出すところだし。
【2段階-1】2段階の最初はシミュレータ教習。涼しくて助かる。【1段階-6】でやったシミュレータとは違う機種で、交通法規に注意して街中を走る課題。バス優先レーンで後ろからバスが接近してきたときの対応、救急車が後ろから来た時、バス停で停車中のバスが発信合図を出しているとき、などのシチュエーションが出てくる。正しく対処できなくても特に落とされるとか、そういうのはなく気楽で良い。

後編に続く

IMG_3789_w560.jpg

バイク   2023/08/11   gena
タグ:資格 , バイク
≪ ミステリ再読 魔剣天翔  |  資格取得 アラフィフで挑む普通自動二輪免許 ー超緊張の卒検編ー ≫

この記事へのコメント

コメントを送る

  ※ Eメールは公開されません
Loading...
 画像の文字を入力してください