Harmless Weblog

G.ベア

SF本再読 久遠

「久遠 (上・下)」(G.ベア)を再読了。Kindle版。

永劫は30年経ってもそこそこ内容を覚えていたんだけど、久遠はさすがにすっかり忘れていて、その分新鮮な気持ちで楽しめた。

今読むと永劫より久遠の方が、いろいろと伏線回収されるという意味でも読んでいて気持ち良い感じ。

せっかく永劫・久遠が電書化されたんだから、この機会に「道」3部作の3作目の邦訳出してくれないかなぁ。

あと永らく使ってきたAmazonの書影付きリンク機能が廃止されてしまい、今までに貼ったリンクがすべて無効になってしまった。なんでそういう救済策のない変更を平気でするかなぁ。

Legacyの原著リンク

久遠 上 (ハヤカワ文庫SF) Kindle版

久遠 下 (ハヤカワ文庫SF) Kindle版

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読書   2024/02/04   gena
タグ:Kindle , SF , G.ベア

SF本再読 永劫

「永劫 (上・下)」(G.ベア)を再読了。Kindle版。

私がSFにハマるきっかけになった作品であり、ついに電書化されたということで即購入。

1985年の作品だけど、今読んでも面白いし、むしろベアの後年の作品よりも好き。「道」とか「ゲート」の描写ってイーガンぽいハードさを先取りしていたと思う。

舞台は2005年ということで、「スレート」はそのまんまスマートフォンやタブレットのイメージかなと思う。さすがに爪の先くらいのデバイスに何GBものデータが入って、いちいち「メモリキューブ」を持ち歩かなくても良いとか、スレート程度の端末で移動通信までできるレベルまで進歩するというのは予想が難しかったのかな。逆に、ほとんど充電の必要がないという点は完全にオーバーテクノロジー。何度も書いているけれど、フィクションだとエネルギー問題を簡単に解決しすぎ。

で、永劫のすごいところはこの「近未来のすごい技術」で軽くビビらせた後に、さらに遥かに進歩した「遠未来の技術」がバーン!と出るところ。早くこの技術に現実が追いつくと良いなぁ。

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読書   2023/12/29   gena
タグ:Kindle , SF , G.ベア

SF本再読 ブラッド・ミュージック

「ブラッド・ミュージック」(G.ベア)を再読了。Kindle版。

初読は文庫版で1998年。ベアの訃報を聞いて、懐かしみながら読んだ。私がSFにハマったのは「永劫」で、これも再読したいけれど、ブラッド・ミュージック以外はまだ電書化されていない模様。

今読んでもめちゃくちゃ面白いし、古びていない。いわゆるナノテクものの元祖とされているけれど、本書の面白さってむしろシンギュラリティの方かと思う。怖いけれど、シンギュラリティが起きるならこういう未来も悪くないな、と思う。

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読書   2023/02/04   gena
タグ:Kindle , SF , G.ベア