SF本読了 アイ・アム
「アイ・アム I am.」(菅浩江)を読了。Kindle版。
テーマはありがちだけど、そこはさすがに菅さん。丁寧に丁寧に磨き上げることで気持ちのいい仕上がりになっている。
ただ菅作品だと博物館惑星シリーズが好きすぎて、どうしても博物館惑星と比較してしまうなぁ。
「アイ・アム I am.」(菅浩江)を読了。Kindle版。
テーマはありがちだけど、そこはさすがに菅さん。丁寧に丁寧に磨き上げることで気持ちのいい仕上がりになっている。
ただ菅作品だと博物館惑星シリーズが好きすぎて、どうしても博物館惑星と比較してしまうなぁ。
「AIとSF」(日本SF作家クラブ編)を読了。Kindle版。
懲りずにまたアンソロジーを買ってしまったけれど、これは正解だったかな。ヒット率が高かった。
また、Youtubeでよくお見掛けする品田遊(ダヴィンチ恐山)さんの作品も気になっていたので読めて良かった。普通に(ちょっと怖い系の)面白い短編だった。
あとは好きな作家(菅さん、野尻さん)の作品は当然良かったし、他も全体的に面白かった。特にお気に入りとしては、「シークレット・プロンプト」あたり。
【収録作品】
「プリズムの瞳」(菅浩江)を読了。Kindle版。
初出は2003年から2006年に連載された連作短編とのこと。当時と20年後の現在ではロボットや、特にAI関係の状況がずいぶん違っていて、現在の視点からこの作品を見ると、ロボットとの共存について考えさせられる感じがする。
例えば、最近普通に見かけるようになったファミレスの配膳ロボットが、ピィシリーズみたいなヒューマノイドだったらどうだろうか、とか。配膳ロボットを導入したところでは人間スタッフにクレームを言われることが減ってスタッフのストレス軽減に効果があった、みたいな記事も見たけれど、会話ができるヒューマノイドだったら、ロボットに難癖をつけて引き止める客が出てきそうな気がする。
ところでロボットよりも「博士」の体質の方がずっと人類社会に影響大のような気がして、それがちょっと奇妙に感じたかな。狙われるなら博士の方じゃない?
「歓喜の歌 博物館惑星III」(菅浩江)を読了。Kindle版。
不見の月からのルーキー編二部作の完結編で、全体として永遠の森からの三部作になっている。
最高だった。今日本人SF作家で一番好きなのは菅さんかも。三体とかイーガンみたいな超絶スケールの大きいハードSFも好きだけど、博物館惑星の行ってみたくなる感じとか、爽やかな感動とか、とにかく素晴らしい。
SFマガジンに掲載されたというサイドストーリーも読みたいので是非短編集に収録されることを願っている。そしてもっともっと博物館惑星やキャラクターたちのストーリーが読みたい。
また、本シリーズには〈余話〉と題されたサイドストーリー群が存在する。二〇二一年四月現在、「お代は見てのお帰り」(『五人姉妹』ハヤカワ文庫JA所収)、「あこがれ」(〈SFマガジン〉二〇〇四年六月号)、「天つ風」(〈SFマガジン〉二〇〇六年四月号)、「海底図書館」(〈SFマガジン〉二〇二〇年一〇月号)の四篇が発表されており、美和子、タラブジャビーン、ティティ、C2など、それぞれに本篇と共通するキャラクターも登場。
菅 浩江. 歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3172-3177). Kindle 版.
【収録作品】
「不見の月 博物館惑星II」(菅浩江)を読了。Kindle版。
新しい主人公の視点から語られる博物館惑星の続編。本作も良かった。
新婚ではなくなったけれどまあまあ奥様と仲良くやっていそうな先輩学芸員の田代さんも活躍。
博物館といえば個人的には自然科学系の博物館が好きだけど、最近なかなか行く機会がない。アフロディーテみたいな場所があったら是非行きたいけれど、日帰りでは無理だろうし、何泊もするのは仕事とか猫の世話とかあって無理だよなぁ、とか現実を思い出してしまう。
【収録作品】
「永遠の森 博物館惑星」(菅浩江)を再読了。Kindle版。
続編2冊が文庫(の電書)化されているので、復習の意味で読み返してみた。
初読は2017年で、この時も素晴らしいと思ったけれど、今回読み直してもやっぱり素晴らしかった。
人が死んだり宇宙が滅びたりするSFよりも、今の自分に浸透圧が合っているのかも。
でもやっぱり奥様はもう少し大切にしてあげた方が良いんじゃないかなぁ。
続編を読むのが楽しみ。
四人の前に据えられたCRTモニターに顔が映し出された。
菅 浩江. 永遠の森 博物館惑星 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1039-1040). Kindle 版.
2000年頃ってCRTはもう一般的じゃなかったような気がする。