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受験記 第一級陸上無線技術士(一陸技) 前編

令和7年1月期 結果【科目合格】
無線工学B 112点/125点

令和7年7月期 結果【合格】
法規 97点/100点

※無線工学の基礎、無線工学Aは保有資格により免除

受験のきっかけ

かんなさん(奥様)が一陸技を勉強・取得したのが2015年から2016年。私も同時期に電験3種を取得したけれど、一陸技は試験が平日2日間4科目ということで、休みの調整がしづらい職場に異動したこともあって、特に受験する予定はなかった。

そんなとき、久しぶりに会ったアマチュア無線関係の知り合いから、電気通信主任技術者(伝送交換)を持っていれば一陸技は2科目免除になりますからね〜、という話を聞いて、「え?そうなの?」とびっくり。知っている人には信じられないかもしれないけれど、かんなさんの付き合いで電気通信主任技術者(とオマケで工事担任者)を取ったものの、そんなメリット(一陸技の科目免除)があることは全然認識していなかった。

改めて調べると、一陸技の4科目のうち、無線工学の基礎と無線工学Aが免除になり、残りは無線工学Bと法規の2科目だけ受験すれば良いみたい。それなら試験は半年毎にあるし、1回に1科目ずつ受けるなら、休みも1日だけで済むしなんとかなるのでは、と考えた。タイミングの良い(?)ことに、バイクで転倒して休日バイクに乗るモチベーションも低下していたし、勉強を始めるには良い機会だと思って、過去問集を注文して勉強を開始。

無線工学Bの勉強開始から受験前まで

とりあえず難しそうな無線工学Bを先に受験して片付けてしまいたい。それにしても勉強が面倒そうな無線工学の基礎と無線工学Aが免除になるのは助かる。基礎の勉強って範囲が広くて過去問だけでは苦労しそうなので。

過去問集は令和2年11月期から令和4年7月期の10回分。コロナ禍の特別措置で11月期、7月期ともに2回ずつ試験があったようで、3年で10回分ということらしい。

一陸技 無線従事者国家試験問題解答集(令和2年11月期〜令和4年7月期) 単行本(ソフトカバー) – 2023/1/1 一般財団法人情報通信振興会 (編集)

まずはいつものように過去問を科目別に分冊、コンパクトにして持ち歩くところから。2025年1月の試験に向けて、9月中旬から勉強を開始。基本的な作戦はいつもと同じで、「過去問を完璧に解けるようにする。新問が4割出ても、過去問と類題が6割あれば合格点が取れる」。

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かんなさんは最初の一周目はとりあえず模範解答を見ながら一通り読み通すと仰っていたけれど、私は最初から自分で解いてみて、わからなければ解説を読んでメモしていくスタイル。この辺は人それぞれかと思う。

予想はしていたけれど、最初からまったくチンプンカンプンな問題が続く。得意分野の電力設備関係や情報系の問題がほとんど(まったく?)ないため、これは苦戦しそうだぞ、という雰囲気。とりあえずメモしながら過去問10回分を通してやるのに11月初旬までかかった。1ヶ月半くらい。

A問題の冒頭でいきなりマクスウェル方程式って、完全に初学者を追い返す気満々という感じ。ただ、我慢して過去問を回していくと、パターンが決まっていて暗記で割と簡単に答えられるようになる。

過去問2周目から解答を見ずにまずは解いてみて、解答解説を見て答え合わせをする。3週間ちょっとで10回分をクリア。平均点は80点/125点満点くらい。合格点は75点(60%)なので、ボーダーくらいか。2周目にしてはまあまあなのでは。

とにかく覚える必要のあるアンテナ関係の公式が多い。これも最初のうちはぜんぜん覚えられず苦戦したけれど、過去問を3周回す頃には、最低限必要な公式がだいたい絞られてきて、「この問題ならこの公式」というのがわかってくる。この辺りで暗記必須項目のメモを作成。メモは徐々に拡充していく。

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過去問3周目も3週間、平均85〜105点くらい。苦手な回次は点が伸びない。ここまでの勉強は、平日は会社の始業前や昼休みに30分〜40分くらい。土日は朝スタバで1時間、昼はかんなさんと一緒に快活クラブで2-3時間。快活クラブのオープンシート(カフェ席)は今回の一陸技受験から多用するようになった。これまではできるだけ長居できそうなカフェとか図書館を渡り歩いていた(2人とも自宅では気が散って勉強できないので)けれど、快活クラブは(お金を払えば)堂々と長居できるし、地域性もあるのかもしれないけれど、他のお客さんも黙々と漫画を読んだり作業したり勉強したりで、気が散らず集中できる。ドリンクバーの質はまあそれなりなんだけど、持ち込み可なので、途中から好きなティーパックやらおやつを持ち込むようになってさらに快適になった。

過去問を3周終わったところで年末年始。実力試しに初見問題にチャレンジ。令和5年、6年の最新の過去問をダウンロード・印刷して解いてみる。90〜100点くらいは取れるような感じ。試験まで1ヶ月を切っているので、あとは精度を上げていく。90点くらいの実力だと、A問題を追加で3問落とすと厳しくなってしまうため、余裕を持って臨むためにはもう少し。

年末年始は老猫介護の合間に朝スタバと快活クラブに皆勤賞で通って毎日4−5時間勉強。受験生みたい。集中して取り組んだおかげで、4周目には安定して105点くらいになってきて、今まで式展開が面倒で飛ばしていた整合回路のインダクタンス・キャパシタンスを求める問題も克服。

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年明けから試験直前の過去問集10回分の5周目、R5年〜R6年の3周目にはだいたいうっかりミスで1問落とすくらいの成績まで仕上げた。

勉強期間を通して苦しめられたのが筆算のケアレスミス。計算問題の中にはうまく約分したりπを消さずに残しておくことで楽に計算できるものもあるけれど、多くは3ケタ同士の乗除算をガッツリ解かなくてはいけない。情けないことにこれを間違えてしまう。だいたいは答えが選択肢になくて間違っていることに気付くんだけど、どこを間違えたか探すのが大変だし、たまに間違って出た答えが選択肢に近い値があったりすると気付かず落としてしまう。桁が多くなる場合はデシベルの変換も注意が必要。

また、結局最後まで解き方がわからない問題が1個あって、減衰量ネーパ[Np]が出てくる問題(下記R6年7月期A-6)。解答を見ても二項定理を適用するための式展開が自分で納得いくように理解できず、この問題がもし出たら捨てることにして諦めた。頻出問題ではないし、この問題にかける時間で他の解ける問題の精度を上げた方が確実だと考えて。

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無線工学B受験当日(2025年1月期)

受験地は伝送交換でだいたい勝手がわかったので、仙台をチョイス。東京よりも移動時間はかかるけれど、JR一本で行けるので気が楽だし、ホテルも東京よりは安い。受験申込みをしてすぐに前泊のホテルも予約。最近インバウンド需要でホテルが取りづらくなっている実感があるので。あとレイトチェックアウトのオプションも午後の試験なら必須。

やはりというべきか、この試験の最大の難関は仕事の調整だった。別に休みが取れないわけではないけれど、それは「その日も仕事をしてくれれば休んでも良いよ」という、それは休みと言えないんじゃないかという休みしか取れない。一応試験前日は電車移動しながら仕事をして、当日も朝と試験後の夕方はiPadで仕事をすることにすればなんとか行けそう。まだ顧客の指定で当日現地出張になったりしなかっただけヨシとしなくてはいけない。ホント、年2回の試験のうちどっちかだけでも土日実施にしてくれたら良いのに。

前日は17時頃には仙台に着いて、ホテル(JALシティ仙台)にチェックインして仕事をしてから牛タン屋さんで孤独のグルメごっこ。夜はやり込みが不足していた令和5年の過去問を1回分やって就寝。

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当日、無線工学Bの試験は13時からなので、朝はアーケード街(クリスロード)にあるスタバで朝食がてら過去問の復習。この段階になるとやればやるほど不安になる(もっと過去の問題まで遡って見ておいた方が良かったのでは?とか)ので、軽く頭を起こす程度で。

ホテルに戻って仕事の指示を出して、チェックアウトまで軽く復習。ここもガッツリ計算問題を解いたりすると疲れてしまうのでほどほどに。お昼はコンビニで買っておいたおにぎり、魚肉ソーセージ、カップ味噌汁。体調を崩したくない出先ではこの組合せにすることが多い。

12時にホテルをチェックアウトして、歩いて10分ほどで会場のハーネル仙台に到着。まだ試験室には入れないようで、多くの受験者が待っている。私は隣の錦町公園を散歩して時間調整。12時半には試験室に入った。

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一陸技の会場は何ヶ所あるのか知らないけれど、ハーネル仙台では2部屋かな。私が受験した部屋は130席ほど。番号は置いてあるけど人が来ない席が15%くらい。私も前日の法規の試験はサボったので同じような人が多いのかも。女性は10%くらい。全体的に若い人が多い印象。そして会社の同僚や上司と部下といった感じの知り合い同士で挨拶をしている人も多く、なるほど仕事で必要な資格だから試験日が平日(業務として受けることが可能な人が多い)なのか、とちょっと納得。

12:45が集合時間で、注意事項の説明や答案用紙に名前・受験番号・生年月日の記入、問題用紙の配布と落丁乱調の確認をして13時から試験開始。1時間で途中退室可能。試験は2.5時間。

始まってみたら過去問と類題ばかりでちょっと拍子抜け。明らかな新問は無かったと思う。記憶があやふやで自信のない問題がA問題で2問、B問題で2問ほど。途中退室可能な14時には全問解き終わって、計算問題はすべて選択肢にある答えだったので、見直しはマークの転記ミスのチェックくらい。

14時で途中退室したのは20%くらいだったかな。私は少し遅れて14:05頃に退室。過去問で初期の頃は1回分を解くのに2時間くらいかかっていたけれど、図と設問を見ただけで答えられる問題も多く、計算以外の問題はほとんど時間がかからなかった。

今回は1人で受験なので、試験後の答え合わせはできず。ただまあこの手応えなら科目合格はほぼ確実かな、という感じ。帰りの電車まで4時間近くあるので、またアーケード街のカフェに入ってこの受験記を書き始めた。Xや5chの感想を検索すると、今回の無線工学Bは簡単回だったようで、自分の印象とも一致。

後日正当発表があって、結果は112点(90%)。科目合格のハガキも届いた。100点(80%)前後を狙っていたけれど、やはり受験時の印象通り簡単だったかも。ただ、そうすると合格率調整のために次回が難化する可能性があり悩ましい。

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後編に続く

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ブログ   2025/08/17   gena
タグ:資格

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

2025年もネタは特に限定せず,アクセス数アップも意識せず,更新頻度も適当に,ほとんど無害なブログを続けていきたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。

日々の細々したどうでもいい話はX(旧ツィッター)で。>Twitter(@hsohei)

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ブログ   2025/01/01   gena

2024年総括

昨年はプライベートが激動だったけれど、2024年は仕事で出張が多かったのと、プライベートでは6月にバイクで転倒したこと、そしてロードスターを降りたことが大きなイベントだった。

バイクの転倒については幸い怪我はたいしたことはなかったし、バイクも修理できたけれど、気持ち的にはかなりダメージがあった。バイクに乗ろうというモチベーションは正直かなり低下したまま。そのため当ブログにも転倒以降は記事をアップできていない。

出張は人生で初めて海外に行った。スケジュール的にそこしか空いていなかったので夏休みをつぶして行ったけれど、オリンピック期間中のパリも、ドイツ(ハンブルク、リューベック)も良かった。国内出張も異例の多さで、和歌山、長崎五島、島根隠岐島、三重、秋田など。飛行機は合計16フライト。日曜日前入りとか土曜日戻りが何度もあって休日が潰れてしまったことで余計に忙しく感じた。

国内出張先でレンタカーを借りるわけだけど、フィーリングが良かったのはプロボックス。MTで運転したら楽しそう。一方フィーリングは普通なんだけど、使い勝手が微妙だったのがカローラツーリング。荷物を積むのでワゴン系を指定したんだけど、カローラツーリングは先代(フィールダー)と比べると車格が3ナンバーでアップしているくせに、シュっとしたスタイリングのせいで荷室は逆に狭くなっていてぜんぜん荷物が乗らない。

猫のピートとデルタはどちらも高齢でトイレを失敗することも多いので、留守番をさせて出掛けづらい状態が続いている。今年は私が忙しいこともあって新潟への帰省も取りやめたし、20年続けてきた結婚記念日のミラコスタ宿泊の定点観測も見合わせた。

アマチュア無線活動

昨年、一昨年同様に、個人コールでは430MHzのコンテストで移動運用、HFは専ら社団局のCWオペレーターとして活動。今年もCW専門クラブの活動がメインだった。JARL県支部のお手伝いも継続で、ハムフェアの出展者(県支部ブース)として参加。

トランポとして買ったバネットバンだけど、結局移動運用には正月のQSOパーティと6m and Downだけしか使わず。2人乗り仕様なので積載性は申し分ないんだけど、やっぱりMTじゃないと運転がつまらないし、バイク用にガレージも借りたので、本格的に無線車にすることなく手放すことになりそう。

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資格取得活動

昨年は電気通信主任技術者(伝送交換)工事担任者(総合通信)を取得したけれど、今年は特に予定もなかったし、前半はバイクに乗る時間も欲しかったので次の資格のことは考えていなかった。しかし、冒頭に書いたようにバイクで転倒して乗る意欲が一気に低下してしまったことと、久しぶりに会った知人から聞いた話がきっかけになって、次の資格勉強を開始。これは仕事の都合(試験が平日で休めない)で取得まで半年以上かかる見込み。無事に取得できたらまた受験記を書きたい。

かんなさんも次の資格に向けて勉強中ということで、10月以降の休日で二人ともフリーの日は、一緒にカフェやネットカフェで勉強。無言で二人ともひたすら勉強しているだけだけど、こういう「勉強デート」も悪くないと思う。

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プログラミング

Webアプリ「日替わり通信術練習」は2021年4月に公開して、3年半経った。今年の3月期の総通試験では1名のアプリ利用者の方から合格のご報告を頂いた。ただ9月期の総通試験では残念ながらご報告がなく、やや寂しい結果となっている。アプリへのアクセス数も頭打ち感があって、総通試験の受験者数からするともうこんなものかな、という感じ。たまにバグのご連絡を頂いて修正する程度。数年サーバを維持するだけのドネーションは頂いているので、このまま公開を継続するつもり。

生成AIが優秀になってきて、最近はもういろいろググって調べて1からプログラムを書く、なんてことはやる必要はなくて、AIに「これこれをするプログラムを書いて」とお願いすればすぐに作ってくれる。

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アコースティックギター弾き語り

ギタークラブは2ヶ月に1回くらいの頻度で継続中。ただ普段練習をまったくしていないので、すっかり弾けなくなってしまった。ただ、「その気になれば弾けるし楽器もある」状態というのが重要だと思っている。これは他のことにも共通していて、中途半端にいろいろ手を出しているのはそういう意図もある。

ピート19歳デルタ17歳と、今年も高齢猫たちと過ごす日々だった。ピートは食が細くなり、全盛期がウソのようにガリガリに痩せている。口の内外に何か疾患があって気になるようで、キバも抜けたし自分で引っ掻いて傷つけてしまうこともある。年末になり少し食欲は出てきた感じ。

デルタは昨年までは週1~2回の頻度だった血餅を今では1−2日に1回頑張って出している感じ。年末になって少し血餅の頻度が落ち着いてきたようにも見えるので、このまま楽に過ごせるようになると良いけれど。

デルタは元からだけど、ピートもすっかり甘えっ子になってしまって、特にかんなさんがいると常にベッタリ甘えている。私は甘える対象というよりは同僚と見られているんだろうか。それでも夜はお腹に乗ってきて長いこと一緒に寝ていることも多い。

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バイク

125ccのスポーツバイクGSX-R125を買って、乗るのは師匠と一緒に峠を走ったり、バイク乗りの友人と1回だけツーリングにも行ったけれど、基本的には人の後ろについて走るだけだった。それが少し慣れてきて一人で走ってみようと思ったのが間違いだった。峠道の右コーナーで、気づいたら路肩で曲がり切れずに転倒。そんなにスピードは出ていなかったと思うんだけど、ボーっとしていたということなんだろう。幸い車も来なかったし、全身プロテクタを装着していたおかげで怪我も軽く済んだ。ただバイクは自走はできるものの右側面のカウル、マフラー、レバーの交換が必要に。

改めて「バイクは転ぶもので危険」と実感した。当たり前のことだけれど、想像するのと体験するのでは大違い。その後は上にも書いたようにバイクのモチベーションが低下中。バイクが直って涼しくなった秋に師匠とリハビリツーリングをしたけれど、コーナーが怖くて体が固くなってしまい、ますますヘタクソになってしまった。当分、バイクに乗るときはとにかく転ばず安全運転で無事帰ってくることを肝に銘じたいと思う。また、師匠には申し訳ないけれど、スポーツバイクでゆっくりトコトコ走るのは似合わないので、トコトコ走るのが似合うようなバイクにいずれ乗り換えることも考えたい。

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冒頭にも書いた通り、7年乗ったNCロードスターを降りる決心をした。お金をかけて幌(雨漏り)とエアコンを修理すればまだまだ乗り続けることは可能だと思うけれど、50代になり自分は終のクルマとしてロードスターを選ぶのか?ということをよくよく内省してみたときに、ちょっと違うのかな、という思いになった。実際に、雨漏り再発後はメイン車をバネットバンとして、ロードスターは屋根付きガレージをお借りしていたわけだけど、晴れた日に「ロードスターに乗りたい」という気持ちよりも「ガレージに行って挨拶してバッテリーを繋いで動かすのが面倒」という気持ちの方が強く、2ヶ月くらい放置してしまったこともある。

ただ、次に心から乗りたいと思う車が正直なくて、お世話になっている車屋さんに「マニュアルで面白そうな車」という条件と予算を伝えて探してもらっている。MTの中古の玉が少ないのと、予算が少ないこともあってなかなか良い車は見つからず、バネットバンのまま年を越すことになった。

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読書

今年も再読が多かったかな。今までに読んだ本がKindleでもかなりの冊数に上って再読しやすくなったこともあるし、面白いかどうか未知数の新刊と、確実に面白いことがわかっている既読本の再読とどちらにするかという選択で、後者を選んでしまうことが多い。実際、紹介文を読んで面白そうかな、と思って買った新刊で、読みづらくて途中でやめてしまったものが今年1冊あった。せっかく買ったのだからと今までなら最後まで読んでいたけれど、年齢とともに「この時間で他の本を読んだ方が良いのでは?」と思うようになった。

そんな中で今年良かった新刊(自分が今年初めて読んだという意味)は銀河核へ、歌う船、怪獣保護協会あたりかな。面白くてもストーリーが辛い・苦しい・バッドエンドなものは評価が下がる。

振り返って自分で意外だったのは今年はミステリを1冊しか再読していなかった。ミステリを読むといっても私の場合ほぼ森博嗣さんオンリーなんだけど、今年はS&MもVシリーズも再読しなかった。2023年はVシリーズ、2022年はGシリーズ、2021年はXシリーズ、2020年にS&Mと四季シリーズを再読している。森作品は新シリーズも進んでいるけれど、WWシリーズやXXシリーズは読み始めたらあっという間に追いついてしまうので、完結するのを待ちたい気持ちもある。

【SF】

【ミステリ】

ご参考 過去の総括記事

2023年, 2022年, 2021年2020年2019年2018年2017年2016年2015年2014年2013年2012年2011年2010年2009年2008年2007年2006年2005年

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ブログ   2024/12/31   gena

2024年に観たアニメ

今年もAmazonプライムビデオのアニメ。来年からはプライムビデオにも広告が出るらしいけれどやめてほしい。

  • 葬送のフリーレン(17話〜)
  • 薬屋のひとりごと(13話〜)
  • 休日のわるものさん
  • ダンジョン飯
  • 16bitセンセーション Another Layer
  • マッシュル
  • ゆるきゃん△(3期)
  • 佐々木とピーちゃん
  • ラーメン赤猫
  • 転生したらスライムだった件
  • 鴨乃橋ロンの禁断推理
  • ダンダダン
  • 天穂のサクナヒメ

フリーレンとダンジョン飯は原作も買ってしまった。私としては異例のこと。うまく言葉で説明できないけれど、フリーレンもダンジョン飯もSF味が感じられませんか?

16bitセンセーションはおっさんホイホイの加減が良かった。日常系ではラーメン赤猫かな。転スラはシリーズが長くなってきて、さらに面白くなるかどうかちょうと難しいあたりかな。

後半はダンダダンが全部持って行った感じ。ただヘヴィなエピソードは見ていて辛いものがあるので、見返したくなるのはフリーレンの方かな。

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ブログ   2024/12/30   gena
タグ:アニメ

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

2024年もネタは特に限定せず,アクセス数アップも意識せず,更新頻度も適当に,ほとんど無害なブログを続けていきたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。

日々の細々したどうでもいい話はX(旧ツィッター)で。>Twitter(@hsohei)

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ブログ   2024/01/01   gena
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2023年総括

2023年はプライベートでかなり激動の1年となった。受動的に何かに対応したというよりは、自分で決めて新しいことにチャレンジしたという意味で良かったと思っているけれど、いろいろと今後に向けて不安なこともある。楽に過ごそうと思ったら日々のルーチンを淡々とこなして「できることだけをやる」のが間違いない。新しいことを始めるというのはとにかくエネルギーも使うし悩みも増える(お金もかかる)。でも、50代を前にして「やらずに後悔するよりは、やって後悔した方が良い」と思ってチャレンジした感じ。

具体的には7月に30年ぶりに教習所に通ってバイク免許(普通自動二輪)を取得した。その勢いで原付2種(125cc)のバイクを買って、置き場所がないからとトランポの増車に踏み切った。

Apple Watchの購入をきっかけに始めたジム通いも2年目。行くのは週末や長期休暇の早朝のみだけど、一応続けている。体重を減らすというよりは維持しつつ体力と筋力を付けるイメージで。

かんなさん(奥様)も今年は大きな変化があり、資格を活かした仕事を始めて日々忙しく過ごしている。高齢のにゃんこたちが留守番する時間が増えてその点は心配なんだけど、幸いどうにか無事に過ごしてくれている。

コロナ禍以降体調には常に気を付けていたのに、よりによって結婚20周年のミラコスタで体調を崩してしまったのが痛恨だった。

アマチュア無線活動

昨年同様に、個人コールでは430MHzのコンテストで移動運用、HFは専ら社団局のCWオペレーターとして活動。社団局は地域クラブCW専門クラブで、今年はCW専門クラブの活動がメインだった。本部行事などを意識する必要のあるJARL登録の地域クラブと比べて、CW専門クラブは好きな人だけが集まって作ったので楽しい。

若手不足とのことでJARL県支部のお手伝いもするようになって、今年は初めてかんなさんと一緒にハムフェアの出展者(県支部ブース)として参加。

CWのデコードに関しては実験的なものはかなりの精度になってきていると思うけれど、一般の人がコンテストの受信などで気軽に使えるようなアプリはまだ登場していないようだ。

車とバイクの項で書いているけれど、トランポ用にバネットバンを増車したので、来年の移動運用はこの車でやろうと計画中。

資格取得活動

かんなさんに付き合って、2月に電気通信主任技術者(伝送交換)、5月に工事担任者(総合通信)を取得。工事担任者は高校生の時に記念受験して落ちて以来のリベンジだったのでけっこう嬉しい。

一応勉強の習慣を維持するために次の資格勉強は始めているけれど、いまいちモチベーションが上がらない。単純に難易度が高い(過去問暗記では歯が立たない)というのもある。

プログラミング

Webアプリ「日替わり通信術練習」は2021年4月に公開して、2年半経った。今年の9月期の総通試験では、5名のアプリユーザの方から合格(通信術の科目合格)のご報告を頂いた。受験者のツールとして定着してきた手ごたえを感じている。今年のアップデートとしては、和文答え合わせページと、同ページのpdfダウンロード機能を実装した。

主要な機能は公開以来変更せずに、いずれも小変更に留まっている。時間が経つほどいろいろ変えたくなってくる心情もわかるけれど、このアプリに関してはとにかく「シンプルイズベスト」と思って今後も大きな変更はしないつもり。

plusTK2Sさんの同人誌「通信受験人C103号」でWebアプリ「日替わり通信術練習の開発」の記事を掲載頂きました。サイトで開発状況はアップしているものの、開発経緯から技術的な内容まで通して整理して書く機会が今までなかったので感謝。

あとはかんなさんの仕事のサポートでInstagramのアカウントを作ってAPIを使えるようにしてみたり。いろいろつまみ食いをして、結局身に付いたのはサーチャーとしてのスキルくらいだけど、コピペコーディングで求める機能をいかに素早く実装するか、というスキルはけっこう有用だと思っている。

アコースティックギター弾き語り

ギタークラブは先生が体調不良のためお休み中。フォーク全盛世代の先生なのでそろそろ年齢的なこともあって、再開できるかどうかは微妙かもしれない。

一応ギターは壁にかけてあって、いつも手に取ることはできる状態にあるんだけど、ギタークラブで課題曲がないとどうしてもサボってしまう。まあこういうのはまたやりたいと思ったときに再開すれば良いのかなと思っている。一応基本的なコードや弾き方は忘れない程度には身に付いたかな。

ピート18歳デルタ16歳の高齢猫たちと過ごす日々。ピートは基本的には元気なんだけど、たまに股間に痛みがあるようでウーウー唸りながら舐めて治している。「絶対に病院には行かないぞ」という強い決意で自力でなんとかしてしまうのがピートのすごいところ。ただ、最近はさすがに気持ちに身体がついていかないときがあって、洗面台から落ちてみたりソファに登るのに失敗することもある。

デルタは2年前の尿路結石からの回復以降、少しずつ老化も進んでいるようで、歩くときもひょこひょことゆっくりで、高いところに登るのもしんどそう。あと週1~2回の頻度で血餅を頑張って出している。血餅を出せばすっきりするみたいでしばらくは落ち着いているけれど、また数日すると踏ん張って血餅を出す感じ。病院はデルタのストレスも大きいので今のところ自宅で様子を見ている。食欲はピートよりも旺盛で体重もある。何より甘えっこぶりに拍車がかかって、留守番させて出かけるのが忍びない。

猫たちにはできるだけストレスなく苦しい思いをしなくて済むように過ごさせてあげたいけれど、人間にできることには限度もあるし、どうなるか。

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バイク

今年からの新カテゴリー。普通二輪免許の取得後、CWクラブのメンバー(師匠)がバイク好きでもあった縁で、お試しで何台かバイクに乗せてもらった。それまでは漠然と価格や維持費が安く公道で持て余さない(かつ取り回しに苦労しない)125ccクラスで、昔ながらのデザインのバイクが良いなと思っていて、具体的な車種としてはキャドウェル125とか、YB125SPなどが気になっていた。

それが、師匠のバイク(ドリーム、GB250, CBR250RR)に乗るうちに微妙に洗脳されてしまって、125クラスというのは変わらずだけど、高回転まで回して楽しめるバイクが良いのでは、と思うようになって、やはり師匠のツテで中古のGSX-R125を購入。冬前に少し走らせて楽しむことができた。

自宅がマンションということで安全な駐輪場もなく、しばらくは師匠のガレージに置かせてもらっていたけれど、思い切ってトランポのバネットバンを増車。トランポとしては充分なサイズで、買った時はなかなか良いんじゃない?と思った。しかし問題は自分の技量で、ほとんどバイクの取り回しもしたことのない初心者が、ラダーレールを使ってトランポにバイクを載せ下ろしするのは大変難しいということを思い知らされた。

とりあえず冬の間はこのままトランポに積みっぱなしにするつもりだけど、春になったら置き場所をもうちょっと考えたいところ。トランポはトランポでいざという時にバイクを積めるし、無線に使っても良いので。

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バイクのところで書いたように、バネットバンを増車して、プジョー2008、ロードスター、バネットバンの3台体制となった。3台目は保険の等級が初期値からになるので、なかなか痛い。

プジョー2008(2014年式)は中古で購入後4年目の車検を通した。たまたま私が運転しているときにフロント足回りからの異音に気付いて、フロントショック一式を交換してもらった。それ以外にも細かい不調はあるけれど、まあフランス車だしね、ということで安全な走行に支障がないものについては放置している(たまにウィンカーの音が鳴らない...とか)。かんなさんは2ペダルMT(ETG5)をパドルシフトで乗るのに慣れてしまって、逆に普通のAT車の方が違和感があるそうで、気に入っているみたい。まだ当分は乗り続ける感じ。

ロードスターNC1(2006年式)は中古で購入後6年でこちらも車検を通した。ドレン詰まりによる重篤な雨漏りはドレンパイプの清掃で落ち着いているけれど、大雨のときは幌と窓の接触部からポタポタと漏るようになってしまい、大雨予報が出ると前日にハーフカバーをかけたりしていた。ただ通勤に使っているとそうそういつもハーフカバーをかけるわけにもいかず、これはいよいよ幌張替えか、と思っていたタイミングでバネットバンを買うことになってしまったので、通勤など足車はバネットバンにして、ロードスターは屋根のある車庫をお借りしてそこに置かせてもらうことにした。

バネットバン(2006年式)は今年秋から仲間入り。走行13万キロのポンコツくんだけど、バイクを積んだまま通勤・足車として今はこればかり乗っている。運転は楽だけどハッキリ言ってつまらない。なので燃費が悪いのが余計に気になる。運転が楽しければ燃費なんて気にならないのになぁ。今後買い替える機会があったらどんな車種であろうともMTを買おうと心に誓った。

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読書

今年も気になる(けれど即買うほどでもないと思った)本はとりあえず欲しいものリストに入れておいて、Kindle本のセール時にまとめ買い。半額になったりするのでバカにならない。

再読も含めれば永劫が一番だけど、新刊だと三体0、次点がオーラリメイカーかな。オメガ城の惨劇はもちろん最高だったけど、個人的に思い入れが強すぎるので単品としての評価は難しい。

【SF】

【ミステリ】

ご参考 過去の総括記事

2022年, 2021年2020年2019年2018年2017年2016年2015年2014年2013年2012年2011年2010年2009年2008年2007年2006年2005年

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ブログ   2023/12/31   gena

2023年に観たアニメ

今年もAmazonのプライムビデオでアニメを観た。テレビで放送しているアニメであっても、プライムビデオに配信されたものを見ている。

  • 転生したらスライムだった件(1期、2期、OAD1,2)
  • 転スラ日記
  • くまクマ熊ベアー(1期、2期)
  • 吸血鬼すぐ死ぬ
  • 自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
  • デキる猫は今日も憂鬱
  • カワイスギクライシス
  • 葬送のフリーレン
  • スパイファミリー(2期)
  • 薬屋のひとりごと

転スラは元はなろう系小説なのかな。異世界転生モノってつまりファンタジーだと思うけど、無理矢理SF的に解釈すると、ディアスポラで5次元宇宙に転生する(記憶は引き継げるけど、物理法則が異なる)のに近いのかも。主人公がいきなり最強状態のチートでスタートするのはイマドキっぽいというか、面倒なレベル上げとかいいから…という時代の要請なのかなと思ったり。まあ面白いんだけど、ファンタジー作品でいつも言っているように、お話の都合でキャラクターの強さを好きなように決められる、というのがどうもね…。科学に基づいた世界なら、物理法則で制約が決まるんだけど、剣と魔法の世界ではなぜそいつの方が強いか、ってなんの理由もなく「そういうもの」と決まっているので、そこがなんとも薄っぺらく感じてしまう。

熊ベアーはVRゲームの世界からログオフできなくなるという設定。どういう結末にもっていくんだろう、という興味で見ていたけれど、2期の終わりまでとうとうほのぼの路線のままだった。チューリングテストに通りそうなNPCがプレイヤーとは無関係に暮らしを営んでいる世界とか、数値海岸的な深みも出せそうだけど、どうなんだろう。完全な異世界でないことは、終盤で神様からメールが来ることでも仄めかされている。

自動販売機は、どうせなんでもありの異世界転生モノをやるなら、このくらいバカ(褒め言葉)で良いのでは、と私も思った。

できる猫は諭吉が優秀すぎて楽しい。過度に感動路線に持っていかないところも良かった。

カワイスギは絵柄がちょっと好みではなかったけれど、猫飼いあるあるで面白かったかな。アザトス人の多くが地球人と同じようなヒューマノイドっていうのは説明なしだとちょっと違和感。共通する祖先から進化した設定だとしたらカワイイ哺乳類を知らないのは変だし、収斂進化なのかな。

フリーレンはオーソドックスなファンタジー世界(RPG世界)で長命種族テーマなんだけど、普段ファンタジー作品に感じる「コレジャナイ」感はあまりなかった。「魔法」が我々の世界の「科学」の代替技術としてちゃんと研究されており、時代を経るとことで進歩(や退化)するという設定が良いのかも。まあ、そういう世界なら義務教育に魔法科目が組み込まれて、普通の人も最低限「火を起こす魔法」とか「ものを動かす魔法」など基礎的な魔法は使えるようになるんじゃないかな。のび太の魔界大冒険みたいな感じで。一方で物理法則を使った「発明」が併存していることの整合性はどう考えればいいだろう。「車輪」を使った馬車とか。

薬屋はこのラインナップでは珍しい異世界も魔法も出てこない作品。主人公が脳ある鷹系であるところなんかはイマドキの共通的要素もあるけれど、薬学や医学知識でミステリ仕立てというのが新鮮で良かった。

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ブログ   2023/12/30   gena
タグ:アニメ

定点観測 ディズニーシーとホテルミラコスタ2023

結婚記念日恒例のミラコスタは20周年(通算22泊目)。

20年のアニバーサリーイヤーでもあるし、今年は前々から仕事を調整して平日休みを確保。そして部屋は10周年以来のミラコスタ・スイートを予約(バケーションパッケージ)。

と、準備は万端だったんだけど、現地に着いたら私がまさかの発熱。コロナ禍になってから注意してずっと体調を維持していたのに、まさかこのタイミングで…という感じ。

とりあえずパークには入ったものの、やっぱり体調が悪くて、バケーションパッケージで予約済みのアトラクションは全キャンセルして、ちょっとだけ写真を撮ってホテルへ。

チェックイン時間まではスイート・テラスルーム宿泊者専用のラウンジで休ませてもらって、チェックイン後は広いベッドで横になる。

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結局ウェディングアニバーサリーのディナーもキャンセルして、私は15時から翌日12時のチェックアウト時間までスイートルームから一歩も出なかった。ある意味部屋を満喫したということになるかもしれない。部屋の滞在21時間は最長記録。

10周年で泊まったスイートよりさらに眺めの良い部屋で、ショーは見ることができた。朝食もルームサービスだったので一口くらいは食べたかな。あとはフルーツがサービスで置かれていて、シャインマスカットが美味しかった。10周年の時にはあったクリスマスツリーは残念ながらなくなっていた。

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20年通っていればいろいろなことがある。5周年の時はかんなさんが胃腸炎になって舞浜の病院に行ったこともあった。来年は、そして30周年のときにはぜひ万全な体調で楽しみたい。

【過去のミラコスタ定点観測の記事】

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ブログ   2023/12/09   gena

受験記 工事担任者(総合通信)

令和5年度 第1回 結果【科目合格】→全科目免除申請で【合格】
基礎 ―/100点
端末設備の接続のための技術及び理論(技術) 76点/100点
法規 -/100点

点数は自己採点。基礎と法規は電気通信主任技術者(伝送交換)により免除されるので、全科目免除申請によって1科目だけで合格となった。

2023/2/20の電気通信主任技術者の合格発表あたりから、少しずつ勉強を開始。

教材はかんなさんがチョイスしてくれた過去問と予想問題が入っているもの(工事担任者2023春総合通信実戦問題)。最終的に全科目免除申請を狙うので、受験する1科目分だけ分冊して持ち歩くことにした。ちなみに5月期の試験申し込み(2月21日)までには電気通信主任技術者の免許証が届かないので、受験時点で科目免除はできない。

Amazonリンク:工事担任者2023春総合通信実戦問題 大型本 – 2023/2/21 電気通信工事担任者の会 (監修), リックテレコム (編集)

電気通信主任技術者と比べると難易度が低いとされる工事担任者だけど、過去問を見てみると初見の問題ばかりでぜんぜんわからない。実務でやっている人なら常識的な知識なのかもしれないけれど、そうでない場合は電気通信主任技術者も工事担任者も一緒かも。まあ選択肢が少ないとか、そういう面で少し優しいというのはある(まぐれ当たりの確率は上がる)。

2/20から3/11頃で問題と解答を見比べながら問題集を1周。3周目くらいまでは間違える問題も多く、その都度ノートにメモったりしながらなので時間がかかり、2ヶ月くらいを費やした。基本的に勉強は仕事のスキマ時間(始業前と昼休み)と、週末に早朝スポーツジムで運動してシャワーを浴びた後、カフェやファミレスで1時間ほどやるのと、かんなさんとカフェや図書館に行った。問題集4周目以降はペースアップして、試験一週間前までに類題も含めて6周以上は回したかな。問題集の問題なら100%正解できるところまで仕上げた。

直前にiOSの無料アプリの過去問を解いたりして、こちらにもけっこう未見の問題があって助かった。

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受験者数が多い関係か、地方都市でも試験会場があるのはありがたい。集合10:45なので、いつも通りスポーツジムで運動してシャワーを浴びてファミレスでモーニングを食べてから、8時台のJRで出発。会場最寄駅のカフェで時間調整。かんなさんは例によって試験直前の集中詰め込みのために、前泊。

駅前の予備校が会場になっていて、教室1部屋だけ。受験番号では総合通信が60人、その他が10人ほど。けっこう若い方が多かった印象。女性はかんなさん含めて5人くらいだったと思う。棄権の人は10%くらいかな。

11時から試験開始で、3科目合冊の問題とマークシートが配られる。受験科目(免除科目)によって終了時間が異なり、私は3科目受験なので13:40まで。その間にどの科目から解いてもいいし、40分経過したら途中退室可能。

私はもちろん「端末設備の接続のための技術及び理論(技術)」をいきなり解き始めて、見回りの人も「なんだこいつは、科目免除でもないのに」と思っていたと思う。11:50頃には技術は解き終わったけれど、かんなさんはまだ退室する様子がなかったので、どうせなら他の科目もマークだけしておくか、ということでパッパと問題を流し読みして、計算なしで解ける問題だけ埋めていく。基礎と法規は、電気通信主任技術者の勉強直後ならそのまま6割は取れるかな、という程度の難易度だったかと思う。かんなさんが退室後、12:20頃に私も退室。

スタバで二人の解答を付き合わせて、同じ解答の問題だけを数えても6割は超えていそうだったので、たぶん大丈夫でしょう、という感じ。試験中に自信がなくて△を付けた問題は50問中13問で、これが全部間違えていても7割以上は取れるはず。

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正答がネットで公表されて自己採点した結果は、冒頭の通り76点で無事合格点。かんなさんは63点で、さすがに慣れているだけあって、無駄な勉強はしない、というか合格するための最短、最小限の勉強法で最適化されていてさすが。私の場合はやはり怖いのでどうしても余裕を持っておきたいと思ってしまう。

ネットの合格発表では「不合格」の表示だったけれど、その後結果通知のハガキでちゃんと「科目合格」になっていたので一安心。

すぐに全科目免除の申請を出したけれど、これだけで手数料5800円はなかなか足元を見られている感じ。手数料が惜しい場合は、試験を一回パスして、科目免除の根拠免許証がちゃんと揃ってから受験するしかない。

手続きから1ヶ月ちょっとかかって工事担任者全科目免除申請に係わる試験免除通知書が届いた。

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免許申請書類を発送して、2週間ちょっとで資格者証が到着。かんなさんがさっそくX(旧Twitter)でつぶやいたところ、一総通、電気通信主任技術者を超える反響があって驚いておられた。おそらく、一総通や電気通信主任技術者は聞いたこともないし受ける予定もないけれど、工事担任者なら「それ知ってる、難しいよね」と絡めると思ってリプを送ってくる方が多いのだろうと推測。そしておっさん(私)がつぶやいてもぜんぜん反響はないのであった。

次に挑戦する資格は悩んでいる。職場で評価される難関資格に挑戦するか、仕事に関係ないけれどもう少し優しい資格をちょっとずつ受けるか。難関資格は受かれば嬉しいけれど、落ちて心が折れる可能性も高いし、心は折りたくないという気持ちがある。とりあえず勉強の習慣を維持するために難関資格の過去問集だけは少しずつ読むようにしている。

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ブログ   2023/08/18   gena
タグ:資格

受験記 電気通信主任技術者(伝送交換)

令和4年度 第2回 結果【合格】
伝送交換設備及び設備管理 133点/150点
法規 92点/100点
電気通信システム 85点/100点

点数は自己採点。伝送交換の合格率は29.4%、3科目受験者に限ると14.2%だった。(統計情報)

かんなさんが次はこれを受けるとおっしゃるので、私もよく知らないままチャレンジしてみることに。

2022年10月頃にかんなさんから過去問集を見せてもらって勉強を開始。一通一技のかんなさんは免除があるので2科目受験だけど、私は3科目フルで受験しなくてはいけない。

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資格の勉強はしばらく遠ざかっていると習慣やペースを取り戻すまでに時間がかかる。自分としての反省だけど、何か資格を取ったら、あまり時間を空けずに何か次の資格の勉強を開始するようにして、常に勉強の習慣を維持した方が良いと思う。

ちなみに保有している関連資格は以下。

11月には私も過去問集を買って、分冊してその日勉強する科目だけ持ち歩くようにした。勉強を始めてから知ったけれど、令和3年4月から試験が4科目から3科目に統合される制度変更があって、伝送の問題はここを境にガラっと変わっている。過去問を回す勉強方法にはちょっと不利な変更。とはいえ試験までの残り期間を考えると、今さらテキストを一から読んで勉強するのは効率が悪すぎる。ということで当初の方針は変えず。

Amazonリンク:24-25年版 電気通信主任技術者試験全問題解答集: (伝送交換主任技術者・線路主任技術者) 単行本 – 2024/11/15 電気通信主任技術者試験研究会 (編集)

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作戦としてはシンプルで、「過去問を完璧に解けるようにする。仮に過去問にない新問題が4割出ても、過去問(と類題)を100%解ければ合格点」という感じ。

平日は会社の始業前と昼休みで合わせて30分から1時間、土日はスポーツジムで運動した後でスタバやファミレスで1時間、昼から夕方にかんなさんと一緒にまたカフェやファミレスで1時間、年末年始の休みは集中的に毎日2時間から3時間くらい過去問を回した。日進月歩の新しい技術分野の試験なので、古い問題はあまり出ないだろうと考えて、範囲は平成28年第2回から令和4年第1回とした(令和2年1回目はコロナ禍で中止)。

「電気通信システム」は計算問題で結構苦戦。すっかり計算力が落ちている感じ。ただ計算問題の比率は少ないし、他の問題は比較的優しいので無勉でも6割は取れそうだった。

「伝送交換設備及び設備管理」はかなり歯ごたえがあり、無勉だと5割くらい。とにかく知らない略語が多すぎる。電力関係の設備問題は得意分野なので問題なし。

「法規」は当然だけど無勉では歯が立たず、過去問を2周やってボーダーくらいの実力。

それぞれの科目を2周回して、法規は自信がないので3周回して、残りの期間は実戦的に伝送設備管理、法規、電気通信システムを1セットとして1年分ずつまとめて解くやり方に変えた。一つの科目を集中してやっていると、他の科目を忘れてしまう気がして。

10日前くらいからは親切なアプリで過去問を復習する感じ。電気通信システムと法規、伝送の旧制度はほぼ100%。伝送の新制度が90%正答くらいまで仕上げた。

受験地は仙台を選んで前泊。試験会場はTKPガーデンシティPREMIUM仙台西ということで、ホテルはすぐ隣のJALシティ仙台を予約。新型コロナの行動制限が緩和されていて、土日の仙台駅周辺はかなり混雑。数日前の寒波の影響で歩道には雪と氷が残っていて歩くのに気を遣った。チェックインまでどこかで勉強しようと考えている場合は、場所をよく考えておかないと、歩き回って疲れることになるかも。今回は駅ビルの牛タンストリートでランチを食べて、Afternoon Teaのカフェでチェックイン時間まで休憩。ホテルではざっと間違えやすい問題を全体的に復習する程度。

かんなさんと二人、夫婦で宿泊だけど、直前まで勉強するためにシングルルームを2部屋確保。ツインやダブルベッドの部屋だと、広くてもデスクが一つしかないので。

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試験会場はすぐ隣なので、当日は9:20頃にチェックアウト。9:30には会場入り。部屋は5つかな。私の部屋は伝送が45人、線路が30人。女性は5名ほどだったと思う。10%弱という感じ。団体で来ている学生っぽい方とか、けっこう若い方が多かった印象。

午前中は10時から「伝送交換設備及び設備管理」(150分、60問、150点満点)。伝送は新制度になってまだ4回目なので、過去問にない新問題が出るだろうなと予想はしていたけれど、試験が始まってみたらあまりの新問の多さにたじろぐ。後半はかなり過去問でカバーできる内容だったと思うけれど、楽観はできない感じ。

11:30頃には一応見直しも終えて途中退出。全体の中ではけっこう早い方(先着10%くらい)だったかと思う。わからない問題はいくら考えてもどうせわからないので。

午後の集合時間は13:35ということで、午前の終了時間の12:30までは部屋に入れないし、どこかでお昼を食べなくてはいけない。パルコのスタバを覗いてみたけれど案の定満席。結局泊まったホテルのレストランで優雅にランチコースをいただいた。

午後は13:50開始で、「法規」(32問、100点満点)と「電気通信システム」(20問、100点満点)の2科目分のマークシートと問題が一度に配られて、併せて160分。午前の伝送と比べたら、過去問の類題ばかりでホッとする。2科目併せても退室可能時間の14:50には見直しまで完了。こちらは1科目受験の人も多いようで、1時間で退室する人が多かった。

問題用紙は持ち帰ることができる(というか持ち帰るように指示がある)ので、問題用紙に自分の解答を書いておくことで、後日発表される正答で自己採点ができる。

自己採点してみたところ、冒頭の結果。伝送は思ったより取れていて、これは過去問を解いて解説を読んだことで身についた知識で、ズバリ正解はわからなくても、3択か、運が良ければ2択くらいまで絞れる問題がけっこうあったのが効いたのだと思う。もしかすると制度変更前のデータ通信の過去問をやっておけばもう少し取れたかもしれない。ただ時間的に仕上げるのは厳しかったかな。

法規とシステムは試験中の手応え通りで余裕があった。法規はうっかりミスがあったのと、システムで計算問題を正攻法で解こうとしたら途中で詰まって、結局選択肢を順に代入して求めたというのがあった。余裕で合格点なので影響はないんだけど、なんとなく悔しい。

かんなさんは試験直後のネット解答速報では設備がボーダーかやや厳しい感じだったけれど、その後の公式解答で自己採点した結果は合格点。ということでまずは一安心。

私は今回3科目受験だったけれど、個人的には電験三種の4科目一発受験の時に比べればだいぶ優しかった感じ。システムと法規は単純に過去問を回せば取れるし、設備も新問が多かったとはいえ、過去問だけでも50%は取れる感じで、新問のうち残り10%を勘でも良いので取れれば合格点に届く。

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ブログ   2023/02/22   gena
タグ:資格