【前編からの続き】
部品は2週間で入荷。入庫時にアライメント調整はした方が良いか聞いてみたところ、今回は純正相当品に代えるだけで、アライメントが狂う要素もないので、とりあえずはそのまま乗って、違和感があるようなら改めてアライメント取ることにしてはどうでしょう、との提案だった。なるほど。
一泊二日の入庫だったけれど、代車を借りてみた。普段自分の車しか乗らないと、客観的な視点が失われてしまうので、こういう機会は積極的に利用したい。貸してもらったのは走行13万キロのムーブコンテ。まあ代車としては無難な部類。標準のecoモードだといかにもレスポンスが不自然で乗りにくい。ecoモードOFFにしたらだいぶ自然になった。燃費がどれだけ改善するのかわからないけれど、こんなモードでずっと乗るのは嫌だなぁ。助手席に乗ったかんなさんは、シートが酷いと仰っていた。まあ経年のヘタりもあったのかも。でもこういう車がたくさん売れているんだよなぁ。
戻ってきたロードスターは、見た目の車高は「少し上がったかな?」という程度で、劇的な変化はなさそう。帰りに普段使う道を走ってみたけれど、明らかに乗り心地は変わった。どう変わったのか言葉で表すには自分の経験値が足りないけれど、少しフワフワする感じ?。今まで非常に不安になる「ガツン!」とした突き上げが出ていた段差を通過しても、不快な突き上げはなくなったし、たまに「コツン」とか聞こえていたリア周りの異音も解消。この音は千切れかかっていたゴムパーツが出していたのかもしれない。
車高の確認と写真を撮るために再度じっくりと見てみた。ら、純正だと思っていたスプリングにEibach(アイバッハ)のロゴを見つけた。これはNCロードスターで定番のローダウンスプリング。4年経ってようやく車高の低さの原因が、少なくともヘタりだけではなく、ローダウンスプリングであることがわかった。
ショックアブソーバ交換による車高変化だけど、測ってみるとフロント、リアともに1cmほど上がったみたい。写真で比べるとほとんどわからないかな。下の写真はできるだけカメラの距離などを合わせたものだけど、どうだろうか。数値的には地面からフェンダーのタイヤハウス頂点で測ると、フロントが650mmから660mmに、リアが630mmから640mmにそれぞれ上がった感じ。誤差が数mmあるとしても、一応ショックアブソーバ交換だけでも車高が変化することがわかった。
ちょっと長めに峠道などもドライブしてみたけれど、段差通過時の不快な突き上げは一度もなかった。これだけでもすごい安心感。一方でフワフワした感じがちょっと気になるかも。これはもう少し慣れてみないとなんとも言えないかな。
とにかく、車高の変化がほとんど(1センチ程度しか)なくても、これだけ劇的に乗り心地が変わるというのは驚きだった。つまり、「車高の低さに起因するネガ要素」だと思っていた段差通過時の突き上げは、実は「ショックアブソーバおよびゴム部品の劣化に起因」していたということ。
車に乗り始めてもうずいぶん長いつもりだったけれど、まだまだ知らないこと、知識としてはあっても経験が不足のことが多いなぁ、と思った次第。