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ミステリ読了 楽園とは探偵の不在なり

「楽園とは探偵の不在なり」(斜線堂有紀)を読了。Kindle版。

タイトルから明らかにテッドチャンの「地獄とは神の不在なり」のオマージュなので、並行して再読した。チャンはやっぱり面白い。

解説によると特殊設定ミステリというらしいけれど、本書も面白かった。天使の降臨という物理法則を無視した現象があっても、「なんでもありのファンタジー」ではなく、天使すらも例外のない厳密なロジックに従うことで、ミステリとして成立している。

まあでも、地獄とは〜と共通して救いのない物語であることは確か。こういうのも面白いけれど、個人的にはフィクションは美徳が報われ善良な者が救われるストーリーを読みたい。

読書   2023/12/10   gena
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