「歓喜の歌 博物館惑星III」(菅浩江)を読了。Kindle版。
不見の月からのルーキー編二部作の完結編で、全体として永遠の森からの三部作になっている。
最高だった。今日本人SF作家で一番好きなのは菅さんかも。三体とかイーガンみたいな超絶スケールの大きいハードSFも好きだけど、博物館惑星の行ってみたくなる感じとか、爽やかな感動とか、とにかく素晴らしい。
SFマガジンに掲載されたというサイドストーリーも読みたいので是非短編集に収録されることを願っている。そしてもっともっと博物館惑星やキャラクターたちのストーリーが読みたい。
また、本シリーズには〈余話〉と題されたサイドストーリー群が存在する。二〇二一年四月現在、「お代は見てのお帰り」(『五人姉妹』ハヤカワ文庫JA所収)、「あこがれ」(〈SFマガジン〉二〇〇四年六月号)、「天つ風」(〈SFマガジン〉二〇〇六年四月号)、「海底図書館」(〈SFマガジン〉二〇二〇年一〇月号)の四篇が発表されており、美和子、タラブジャビーン、ティティ、C2など、それぞれに本篇と共通するキャラクターも登場。
菅 浩江. 歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3172-3177). Kindle 版.
【収録作品】
- 一寸の虫にも
- にせもの
- 笑顔の写真
- 笑顔のゆくえ(承前)
- 遙かな花
- 歓喜の歌