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SF本再読 天冥の標VII

「天冥の標VII 新世界ハーブC」(小川一水)を再読了。Kindle合本版。

初読は2014年。ここからKindle版に切り替えたので、合本版とダブってしまっている。

ブラックチェンバーとその拡張版の空洞の構造というか間取りがいまいちイメージしづらい。読み込みが足りないんだと思うけど、誰か図面描いてくれないかな。

あとしつこいけれど電力事情。

「今日午前十時の段階で、シティからの電力供給量二十八万五千キロワットに加えて、チェンバー内第一と第二発電所の出力が九万五千キロワットずつあり、合計供給力は四十七万五千キロワットといったところです。一方で消費量はこちらに出ている通り、四十三万二千、三千キロワット内外。つまり余力は九パーセントかそこらです。...
小川 一水. 《天冥の標》合本版 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.51561-51564). Kindle 版.

普通にああ、なるほど、電力供給の余力がないんだね、と流してしまいそうになるけれど、電力の場合は需要と供給が常にバランスしないといけないので、消費量が四十三万二千キロワットだったら、その時の合計供給力は正確に四十三万二千キロワットになる。だったら供給余力はどうやって求めるの?となるんだけど、それは発電所の定格出力を上限として、それに対する余力を求めれば良い。

シティの太陽光パネルの汚れで供給量が絞られている、という記述もあった。この場合も供給力が落ちているから、節電してね、というお願いをするくらいで、自動的に電力が○○kWしか来ない、みたいな事態にはならない、というのは1巻で書いた通り。

読書   2021/12/26   gena
タグ:Kindle , SF , 小川一水
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