お正月恒例のQSOパーティーへの参加は10回目。十二支達成まであと2回。
アマチュア無線の運用は基本的に新型コロナ(COVID-19)の影響はあまりないんだけど、QSOパーティのときは例年仲間何人かで集まって宴会をしながら参加するというチーム(?)がいて、今年はさすがにそういう団体さんは見かけなかった。移動している局も少なく、個人で自宅から、という方がほとんど。
今年から規約が改訂されて、期間がこれまでの1月2日、3日の2日間から、1月2日から7日までの6日間に延びた。どうしても2日間の都合が悪い人など助かる場合もあると思うけれど、それは自宅からHF帯に出られる人だけかも。ほぼローカルとの交信になる2mFMだと元々2日の午前中までが勝負で、それ以降はほとんど出る人がいなくなってしまうので。
ということで今年も作戦は例年と同じ。145.34MHzでCQを出して、何度か空振りしたらメインでCQを出す。というのは決まっていたんだけど、今年違ったのは無線機。昨年かんなさんが移動用に買ったIC-705を電話では初めて実戦投入。操作方法はよく理解していないけれど、FMの運用だしそんなにハマることはなかろう、と舐めていたら見事にハマった。
付属のスピーカマイクを接続して声を出すと、盛大にハウリングする。まったく使えないレベル。マイクの接続を確認したり、焦っているうちに開始時刻の9時になってしまった。調査をかんなさんに任せて、とりあえずバックアップのFT-817でCQを出し始める。調査の結果、「送信音質モニター機能」というのがONになっていたため、自分の声がそのままスピーカーから出力されてハウリングを起こしていた。ハウリングを起こしたらモニターも何もないと思うんだけど。
さらに、IC-705の受信感度が低い。これは結局原因不明(末尾に追記があります)。相手の信号がカスカスで、試しに小さなマグネット基台付きアンテナを付けたハンディ機(VX-3)で聞くと59で入る。本当はアンテナを付け替えて問題を切り分けたかったんだけど、SMA-BNCの変換コネクタが見当たらず断念。IC-705もSWRは落ちているので、アンテナの接続などは問題ないと思うんだけど。
メインとの切り替えはCALLボタンを短押し。押すたびに145.340と145.000が切り替わる。
あとトラブルというほどではないけれど、USB経由の充電機能は、送信中は充電されない。このため今回のように連続してCQを出し続ける場合には充電が間に合わずバッテリー切れとなってしまう。
と、やはり普段使い慣れていない無線機をいきなり実戦投入するのは非常にリスクがあることがわかった。とはいえIC-705はかんなさんのリグなので、私が操作に習熟することはなさそう。
ということでいろいろトラブルはあったものの、何とか11時半までに19局。トイレにも行きたくなったし、駐車場も混んできたため撤収。あとは自宅でCQが聞こえた局と交信して何とか初日に20局を達成できた。
【2021.1.31追記】
IC-705で受信感度が低かった問題について、改めてカーチャンクサーバなどを活用しながらチェック。現象は再現して、アンテナを変えても感度は低いまま。かんなさんが取説を熟読して、受信感度が悪い時のチェック項目をひとつひとつ確認していったところ、RFゲイン(RFG)の設定がONになっていて、30%に設定されていた。これが原因。最初にいろいろいじったときに設定してしまっていたみたい。今まで感度70%ダウンの状態で使っていたということ。まあ故障とかでなく良かった。