「天冥の標X 青葉よ、豊かなれ Part1,2,3」を読了。Kindle合本版。
とうとう完結。まずは「お疲れさまでした」と申し上げたい。
2010年のI読了から、2015年にVIIIまで読んだところで一旦Iから再読を始めて、2017年にIXまで読み進んだけれど、ちょうど仕事がヘヴィだったりしてフィクションでもヘヴィなお話はけっこうきつくてなかなかXに手をつけられなかった。合本版で2021年9月にまたIから読み始めて、半年かけてXまで通して読了。
結果的に11年間で文庫本をVIまで買って、Kindle版をVIIからIXまで買って、最終的にはKindle全10巻合本版を買うということになった。ひとつのシリーズでこれだけ長大で高密度な作品は自分の中では初めてかも(フォーマット違いで同じ作品を3つ買ったのも初めて)。森博嗣さんのアレは長さで言えばもっと長いけれど、基本的に単独で読める作品なので。
ラストは期待通りというか、収まるところに収まったというか、納得の終わり方で満足。このラストを踏まえて、登場人物たちの先祖・子孫のつながりなんかに思いを馳せつつ、またいつか再読したい。そのときこの作品の大きな要素であるエロはどう感じるのだろう。ちなみに小川一水さんとは同世代...。