「最終人類(上・下)」(Z.ジョーダン)を読了。Kindle版。
Kindle本のセールで購入。この人の作品は初読、というか小説初作品なのかな。初めて出版にこぎつけた小説作品(しかも長編)で翻訳までされて、というパターンは最近では珍しいのでは。
上巻はまあつまらなくはないけれど、『知性階級』という絶対的な評価基準で差別される宇宙、というなんとも気の滅入る設定がキツかった。下巻でネットワークとオブザーバ類のどちらに正義はあるのか、的な展開でようやく面白くなってきた感じ。ラストはどうせなら無限の上位階層というビジョンに下級の者がどうやって影響を及ぼせるのか、というところに踏み込んで欲しかったかな。