「χの悲劇」(森博嗣)を再読了。Kindle版
合本版でまとめられたβまでの作品からまた大きな転換があり、この辺から明確に未来を描くミステリSFになってくる。
シリーズ中の登場人物と「親しい友人です」みたいな描写が多くて、「え?これって誰?」みたいな考えさせられるところが多い。まあこれはXシリーズ全体に共通するところかもしれない。全シリーズ通して読んでいる読者には、殺人事件のトリックよりこちらの方がずっと気になると思う。
あとは電脳戦の描写。自律的に動き回るエージェントというのかワームというのか、そういうのをサクサク書いて放つんだけど、この辺りは最近自分でもVPSを管理するようになって面白く読めた。