Harmless Weblog

ミステリ再読 月は幽咽のデバイス

「月は幽咽のデバイス」(森博嗣)を再読了。Kindle合本版。

オーディオマニアの富豪邸で起きる事件。これは建物が特徴的なのでよく覚えている。

へっ君が図書館で調べていた、10mより高い木が水を吸い上げられる仕組み。今はググって調べることができるけれど、意外と難しい。蒸散によるテンションと水の凝集力、さらに根が浸透圧によって水を汲み上げる根圧が関係しているとか。それらが確からしいと検証されたのがどうも2000年台後半とからしいので、当然へっ君の時代には未解明だったことになる。へっ君の達見恐るべし。

「大人になるとね、都合の悪いことはどんどん忘れてしまうのよ。今は信じられないかもしれないけれど、そうね、十六歳くらいから、そういうふうになるの。揮発性っていうんだけれど、もともとそういうふうに人間はできているの。私も三年くらいまえから、忘れっぽくなったわ」
「計算が合わないよ、それ」
森博嗣. Vシリーズ全10冊合本版 (Japanese Edition) (p.972). Kindle 版.

読書   2023/07/17   gena
≪ プジョー2008その後(フロントショック交換)  |  ミステリ再読 夢・出逢い・魔性 ≫

この記事へのコメント

コメントを送る

  ※ Eメールは公開されません
Loading...
 画像の文字を入力してください