今年もクラブ局で参加。COVID-19感染拡大防止のため、CWのみ最小限の人数で。
CWができるメンバーの間で、「トップクラスの局はコンスタントに50QSO/hrのペースで交信し続ける」、つまり24時間のコンテストで50 x 24 = 1200局という会話をしていて、個人的に今回は50QSO/hrのレートを1時間以上続けることを目標にした。
このペースを出そうとすると呼び回りでは無理で、CQを出すことが必須。それもハイバンドではなく局数の多い7MHzでないと難しいと思う。
XPOコンテストでは朝9:30から10:30まで7MHz、10:30から11:00まで14MHzを担当。バンド内をざっと呼び回って、CQを出し始めるまでは12QSO/30分 = 24QSO/hr程度。CQを出し始めるとペースが上がって、22〜23QSO/30分 = 44〜46QSO/hrくらい。50QSO/hrまでもう少し。Condxが良ければいけたかも。14MHzにQSYするとやはりペースが落ちて、20QSO/hrくらい。
リグはFT-897(100W)で300Hzのメカフィル使用。アンテナはロータリーダイポールかな。このときはメモリーキーヤ+CQ Oneパドルで、呼ばれた時に相手のコールサインを手打ちしなくてはならず、打鍵ミスでかなりのロスが出た。打鍵ミスは単純に練習不足で言い訳もできないけれど、手打ちだと疲れもあるし、交信速度を稼ぐためには符号の速さは維持したいし、難しいところ。
愛・地球博記念コンテストは2日目の7:40頃から12時の終了まで、休憩をしつつ7MHzを私一人で担当。リグとアンテナは同じで、レートを上げるためにPCキーイング(CTESTWIN + SCU-17)にさせてもらった。これだと打鍵ミスの心配をしなくて良いので精神的にも楽で、長時間運用でもそれほど疲れない。
7MHzでCQを出し始めた直後から次々と呼ばれて、ピークは60QSO/hrくらいまでレートを上げることができた。12時までの平均でも50QSO/hrは達成できたかな。思っていたより長時間ペースを維持できたのはやはりPCキーイングによるところが大きいと思う。
終わってみれば7MHzだけで215局、44マルチと個人的には1日の最高交信数を達成。頭はそれほど疲れなかったけれど、生理的欲求でどうしても休憩は必要だし、24時間のコンテストで50QSO/hrを維持し続けるというのは少なくともシングルオペでは難しいだろうなぁ。マルチオペで交代しながら複数バンドをCondxに応じて最適に運用すればなんとか、という感じだろうか。いくらCQを出し続けても相手がいなくてはどうしようもないし。
200局以上交信していると、呼んでくる局のスキルとかもけっこうわかるようになってくる。最高で3〜4局のパイルになったと思うけれど、ぴたりゼロインして呼ばれると、符号が完全に重なって全く分離できなくなる。なんとか1文字でも拾って絞り込みたいんだけど、複数の局が同じ文字を含んだコールサインだったりするとどうしようもない。AGNを連発して呼んでる方が察して控えてくれるのを待つしかなかったり。あと、一瞬でも先に呼び始めた方を取りたいのに、結局識別できるのは長いコール(/x)とか遅い符号の局のラストレターだったり。
CQを出しているのは混信のない中途半端な周波数なので、正確にゼロインしてくる方はおそらくリグのオートゼロイン機能を使っておられるのだと思う。こういうときに、フィルタで切れない範囲で周波数をズラして呼んでもらえると、こちらもピックアップしやすいし、そうやって一発コールでサクっと抜けていく局はベテランかなと思う。オートゼロインの機能は便利だと思うけれど、機械的に正確に合わせてしまうとこういう弊害がある。設備は良いハズなのに、なぜかパイルで呼び負けると感じる局は、オートゼロインに頼らず耳で合わせるか、オートゼロインの周波数からわざと少しズラして呼んでみると、ピックアップしてもらいやすくなるかも。
AI TESTお疲れさまでした。朝からクラブ局のお手伝いでした。キッコロはまた来年まで森に帰ります。 pic.twitter.com/aq5zwBAz1d
— ソウヘイ JH1CFV (@hsohei) September 23, 2021
【参考リンク】
過去のXPO記念コンテストの様子:2019年,2018年,2017年,2016年,2015年,2014年,2013年,2012年
過去の愛・地球博記念コンテストの様子:2019年,2018年(不参加),2017年,2016年,2015年,2014年,2013年,2012年