Harmless Weblog

2024年7月

SF本読了 怪獣保護協会

「怪獣保護協会」(J.スコルジー)を読了。Kindle版。

面白かった。老人と宇宙シリーズのノリの良さで、かつ王道の展開でスカっと爽やか。

読みながら不思議というか違和感があったのは、最後まで男女が不明というキャラクターがけっこういたこと。これは訳者あとがきを読んだらわざとみたい。まああからさまに男言葉・女言葉を喋らせるのも不自然なんだけど、ビジュアルを想像しづらいのでこの辺は明確にしてもらった方が読みやすいかな、とは思う。

Covid-19パンデミックの世界を舞台にしたという意味でも面白かった。後年読む人はさぞ不思議に思うことだろう。

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バイク   2024/07/28   gena

さくらVPSその後(CentOS7のEOL対応)

さくらのVPSは契約後そろそろ2年になる。面倒で何もせずに先送りしているうちにあっという間にCentOS7のEOLの日(2024.6.30)が来てしまった。

結局移行先のOSは何が最適なのかはっきりしない。さくらVPS公式サイトの初心者向け講座が改訂されることを期待していたんだけど、何もなし。検索した感じだとAlmaLinuxとRockyLinuxのどちらかで、AlmaLinux派がやや優勢か?という感じ。

とにかく日替わり通信術練習の日々更新を止めないことが最重要で、あとは自分用のWebアプリ(日記とメモ)はできればすぐに使えるようにしたいけれど、これは最悪自分だけの問題なので、しばらく止まるのは許容できる。

移行の手順は次のような感じだろうか。ここで抜け漏れが無いようにできるだけ考えておくことが大切な気がする。それでも「あ、あの設定が抜けてた」とか必ずありそうだけど。それでもちょっと考えただけでこれだけのステップがあるのかと呆然とする。

  1. レンタルサーバ上の日替わり通信術練習サイトにシステムメンテナンスのアナウンスを載せる
  2. 移行作業中のバックアップ環境であるラズパイを最新状態にする(pythonのライブラリをVPSに合わせる)
  3. 日替わり通信術練習の生成スクリプトの最新バージョンをgithubにプッシュし、上記ラズパイにクローン
  4. pythonのパッケージをラズパイに反映[※1]
  5. Xで更新状況をつぶやくbotも同様にクローン
  6. クローンしたスクリプトの動作をチェックしてちゃんと動くようにする
  7. VPS上のcronで日々更新を止める。
  8. ラズパイ上のcronで日々更新を開始。この時点でうまく動かなければいったん切り戻し。
  9. VPS上のデータやスクリプト、設定などをバックアップ
    • 日記アプリとデータ
    • メモアプリとデータ
    • Webサイト
    • ITマンションアシスタント
    • cron, incron
    • firewalldのblacklist IPファイル
    • クラウドドライブの設定 
    • WAFの設定エクスポート
    • 各種設定ファイルをとりあえずまとめてバックアップ /etc, /var
    • pythonの必要パッケージをバックアップ pip freeze > requirements.txt
    • pythonのバージョン:3.6.8
    • ラズパイにクラウドドライブをマウント
  10. VPSのOS(AlmaLinux9->AlmaLinux8)を新規インストール
  11. 環境構築
    • ssh設定(rootログイン禁止、ユーザ作成、公開鍵暗号)
    • Apache設定
    • クラウドドライブのマウント[※2、※3]
    • phpの設定[※4]
    • pythonの各種ライブラリインストール(日替わり通信術関係)[※5]
    • ドメイン設定(何もする必要がなかった)
    • 常時SSL化
    • メールサーバ設定(postfix)
    • CGI許可設定(httpd.conf)
    • chrome、WebDriverのインストール、設定
  12. バックアップファイルのリストア[※6]
  13. 新環境の動作確認。問題あれば対策
  14. 動作OKならcronの設定
  15. バックアップ環境のラズパイのcronを停止

【バックアップ環境の構築で困ったこと】

※1 Chrome WebDriverでちょっと苦戦。chrome-driver-binnaryが入らず。コメントアウトして、seleniumのバージョン相違を反映してfind_element_by_idを見直したらOKになった。

【OS移行後に困った・漏れていたこと】

OSの再インストールは、さくらVPSの公式スタートアップスクリプトを適用することである程度のところまでは自動でセットアップしてくれるので、そこは便利。sshの公開鍵方式のログインとかは、管理画面に公開鍵を登録しておくことで最初から使えるので、危険なパスワードログインは使わずに済む

※2 AlmaLinux9を選択して再インストールしたのは良かったんだけど、早速トラブル。いろいろとバックアップデータを置いているクラウドドライブ(InfiniCloud(旧TeraCloud))をマウントするためのdavfs2がインストールできない。検索してもどうやらまだAlumaLinux9(RHEL9系)に対応していないみたい(そもそもネット上に情報がほとんどない)。自分でソースからコンパイルしてやればどうにかなるのかもしれないけれど、こっちはとにかく環境復旧を優先したいので、他のモジュールについても同様のことがあっていちいち詰まるのも困るし、EOLまでの期間は短くなってしまう(2029年まで)けれど、枯れているであろうAlmaLinux8を再度インストール。9系はWebDAVに対応するまではお預けかな。

※3 正確にはクラウドドライブではないけれど、以前はさくらレンタルサーバのストレージ(さくらポケット)を、curlFtpFsというツールでマウントして使っていた。しかし、AlmaLinux8(RHEL8系)ではインストールできないみたい。WebDAVもダメ、curlFtpFsもダメとなると、9系のOSではクラウドドライブのマウントってどうやるのがスタンダードなんだろう?

※4 Apacheの設定もphpのインストールも簡単だったけれど、肝心の自分アプリが動かない問題に遭遇。500エラーだったので、.htaccessがらみかと思っていろいろ試したけれどダメ。最終的にはphp-fpmのログを確認したら、以前は普通に動いていたところがsyntax errorになっていて、これはphpのバージョンが古いせいでは、と思ってphpをアップデートしたら無事に解決。

※5 日替わり通信術練習関係では、やはりMeCabのインストールで一苦労。下記のサイトなどを参考に、サンプルは動くようになったものの、pythonスクリプト中のMeCab.Tagger("-Oyomi")がエラーになる。結局この行を書き換えて、辞書のパスを指定するようにして動くようになった。

m = MeCab.Tagger('-r /etc/mecabrc -d /usr/lib64/mecab/dic/mecab-ipadic-neologd -u /home/ユーザ名/user.dic -Oyomi')

AlmaLinux8上でMeCab+NEologdで辞書を作成してPythonから呼び出す

PythonでMeCabを使う際のメモ2

※6 WAF(SiteGuard Server Edition)は、CentOS7とAlmaLinux8でインストールしたバージョンが違っていて、せっかくエクスポートした設定ファイルが新環境で読み込めなかった。また一からカスタムシグネチャなどを再設定。

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パソコン・インターネット   2024/07/27   gena

SF本読了 スペース金融道

「スペース金融道」(宮内悠介)を読了。kindle版。

息抜きのつもりで読んで、ちょっと想像と違ったけれど、面白かった。

銀河ヒッチハイクガイドと似た雰囲気というレビューを見たけれど、なるほど、という感じ。本作の方が小説としてはぜんぜん読みやすくて良かった。

スペース金融道 (河出文庫) Kindle版

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読書   2024/07/14   gena
タグ:Kindle , SF , 宮内悠介

アマチュア無線(6m and Downコンテスト2024)

昨年普通二輪の教習中で、教習所の近くのスーパーの屋上駐車場から参加していた。今年は師匠と林道入口で待ち合わせて、師匠のアンテナ(3バンド)をシェアしてもらってバンドを切り替えながら参加。

ちょうど梅雨の中休みという感じで、朝から晴れて気温が上がり、35℃くらい。師匠は日曜日の早朝からアンテナを張って先に始めていて、私は9時過ぎに合流。

虫が多いし暑いので、バネットバンのエンジンをかけたままエアコンを効かせて車内でコンテストを開始。環境はいつものようにUSBIF4CWでPCキーイング。FT-817の電源は大容量モバイルバッテリー。

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最初は144MHzから。アンテナの高さがある(6m)おかげか、一人で低いアンテナでやる場合より良く聞こえる気がする。メータが振っている局には大体届く感じだし、CQを出せばそこそこ呼ばれる。静岡や山梨からも呼ばれた。

1時間ほどやって、430MHzに移動。144よりは局数が少なく、CQを出してもたまに呼ばれる程度。日が高くなってきて、車内はエアコンの冷風よりも下から伝わってくるエンジンの熱で暑くなってきた。水温計を見ると中央より上がっていて、明らかに冷却が追い付いていない。このままだとぜんぜん涼しくないどころかオーバーヒートするかもしれない。ということでエンジンは止めて窓を全開に。朝はたくさんいた虫も暑さのためか少なくなり、風が通り抜けてこっちの方がマシ。

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水分補給をしつつ持参したパンを食べて、休憩しつつ50MHz。あいにく私が運用している時間はEスポ発生はなくて、交信できたのは1エリアと7エリアだけ。

昼過ぎにはあまりの暑さに効率も悪くなり、終了時間前に撤収。それでも師匠のおかげで初の3バンド運用ができて、過去最高のスコアとなった。

Freq. Point  Multi  QSO
----------------------------------------
50MHz      10      7    11
144MHz    60    10    60
430MHz    18      9    18
----------------------------------------
Score  88 x 26 = 2,288

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かんなさんは今回一人でいつもの公園駐車場に移動していて、430MHzで交信できた。公園の方は標高は低いけれど、トイレもあるし快適。

3人で合流して、おなじみの珈琲屋さんで涼みながらケーキを頂いて帰ってきた。久しぶりに移動運用ができて良かったけれど、バネットは長時間のアイドリングは厳しい感じ。ガソリンもアイドリングしているだけでみるみる減っていき、今回の燃費は5.5km/Lだった。師匠のハイエースはディーゼルなので長時間アイドリングでも問題なさそう。この辺もハイエース(ディーゼル)人気の一因なんだろうなぁ。

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アマチュア無線   2024/07/13   gena

SF本読了 流浪地球

「流浪地球」(劉慈欣)を読了。Kindle版。

老神介護と同時刊行された姉妹短編集。こちらも大変面白かった。地球にエンジンを付けて自転を止めて動かすとかって、老神介護でも思ったけれど、こういう壮大な金のかかるプロジェクトはけっこう好きかも。

解説を読むまで気付かなかったけれど、呑食者は詩雲(円 劉慈欣短編集所収)と共通する世界だった。なるほどなぁ。

【収録作品】

  • 流浪地球
  • ミクロ紀元
  • 呑食者
  • 呪い5・0
  • 中国太陽

流浪地球 (角川文庫) Kindle版

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読書   2024/07/05   gena
タグ:Kindle , SF , 劉慈欣