ノンフィクション読了 ヴィクトリア朝時代のインターネット
「ヴィクトリア朝時代のインターネット」(T.スタンデージ)を読了。Kindle版。
自分がアマチュア無線でモールス通信を楽しんでいるからだと思うんだけど、大変面白かった。
電灯が発明される前、電気の理論的なこともよくわかっていない時代。情報を送るためには、鉄道(蒸気機関車)や船、馬、伝書鳩を使うしかなかった。少しでも早く情報を送るために、まずは視覚的なテレグラフ(高いところに板を設置して、望遠鏡で見る)による通信網が整備されて、その後ついに電池と電線を使った有線電信が発明され、それが普及することで世の中を変えて、さらに発展して新しい技術にとって代わられて衰退するまでの流れがよくわかった。
そして電灯の発明で有名なエジソンが電信オペレータの名手だったとか、2番目の妻にモールスでプロポーズしたエピソードも。
電信からインターネットまでの技術年表も大変面白い。マルコーニにより無線が発見されるのはベルにより電話が発明され(1872)て、有線電信が衰退した1892年のこと。有名なタイタニック号の遭難通信が1912年。電気(電灯)よりも先に電信が普及していたというのは知らなかったので勉強になった。