SF本読了 星系出雲の兵站ー遠征ー4
「星系出雲の兵站ー遠征ー4」(林譲治)を読了。Kindle版。
いろいろとわからないことだらけの状況のまま、異星人とのコミュニケーションもままならず、クライマックスに向けてどう納めていくんだろう、という興味で読んでいる。
RFIDタグが出てきたり、妙に現代地球と似通った技術が登場するんだけど、何度も書くけどFTL航法とのギャップがすごい。
「星系出雲の兵站ー遠征ー4」(林譲治)を読了。Kindle版。
いろいろとわからないことだらけの状況のまま、異星人とのコミュニケーションもままならず、クライマックスに向けてどう納めていくんだろう、という興味で読んでいる。
RFIDタグが出てきたり、妙に現代地球と似通った技術が登場するんだけど、何度も書くけどFTL航法とのギャップがすごい。
「三体III 死神永生(上・下)」(劉慈欣)を読了。Kindle版
いよいよ完結編。発売が待ち遠しくて、発売されて即購入。こういうのは珍しい。
とにかく三体II黒暗森林が最高潮に盛り上がって面白過ぎたので、完結編でこれ以上どのように盛り上げて終わらせるのかが気になった。
読み始めてみれば、IIとはまた違った角度、とんでもないスケールと、もうお腹いっぱいという面白さ。下巻は「三体ロス」が怖くてなかなかページを進められなくなってしまった。これも最近では珍しい。
出たばかりの本なのでネタバレは避けるけれど、この三部作は文句なくこの10年で最高傑作と思う。個人的に何度も読み返したくなるのはイーガンの方だけど、三体はイーガンと同等のスケール感で、小難しい理論描写を省いて読みやすくした感じ。
しばらく時間を置いてからじっくり再読したい。
昔のテレビが電波を受信しないときに画面に映し出したランダムな砂嵐のような映像だ。
劉 慈欣. 三体Ⅲ 死神永生 上 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.6281-6282). Kindle 版.
テレビの砂嵐と聞いてもピンとこない読者も増えているだろうなぁ。
「星系出雲の兵站ー遠征ー3」(林譲治)を読了。Kindle版。
いろいろと謎のままどんどん話が進んでしまって、残り2巻で完全にスッキリするのか心配になってきている。
異星人と同等以上に謎で面白いのが人類の播種の背景。今回は重要な遺物も発見されて、これと異星人がどう絡んでくるのか。そして地球について何かわかってくるのか、というあたりが気になる。
「星系出雲の兵站ー遠征ー2」(林譲治)を読了。Kindle版。
世界観にもだいぶ馴染んできたし、面白いんだけど、いまいちキャラ萌えというほどでもないし、びっくり仰天の展開というわけでもないので、やっぱり淡々とシミュレーションが進んでいるのを見ている雰囲気。
三体IIIと並行して読んでいるので余計にそう思うのかも。
「星系出雲の兵站ー遠征ー1」(林譲治)を読了。Kindle版。
「ー遠征ー」が付いたけれど実質そのままストーリーは続いていて、遠征まで合わせてひとつのシリーズということみたい。遠征は5巻まで。
三体IIIと並行して読んでいるけれど、同じファーストコンタクト宇宙SFでこんなに違うものかと、比較しながら楽しんでいる。
星系出雲の世界ではやっぱりAFD航法だけがオーパーツ的にアンバランスな要素に思える。三体世界では人類より遥かに物理学で先行している三体文明ですら、超光速航法は実現していない(ただし即時通信は実現している)。
「星系出雲の兵站4」(林譲治)を読了。Kindle版。
4巻までで、ファーストコンタクトもいよいよ次の段階へ、というところで第一部完。
面白いんだけど、物語を読んでいるというより、ファーストコンタクトのシミュレーションを体験しているような感覚。兵站関係の説明が多いせいだと思うけど。
人類はAFDという超光速(FTL)航法を実現していて、異星人(光速に縛られている)との戦闘でもこれを使ってズルをする。通常速度の宇宙船(核融合推進)で開拓した航路の範囲内だけで可能な航法ということで、超光速通信は不可。AFD宇宙船に手紙を載せて届ける超光速飛脚は可能、という設定。これって因果律破れは引き起こさないのかな。亜光速の速度差が絡まなければ平気?
でもちょっと考えたらAFD航法だけでも亜光速で飛ぶ宇宙船はできそう。恒星近傍の重力場で自由落下して、恒星に衝突する前にAFDでまた最初の地点に戻る。これを繰り返せばいくらでも自由落下で加速できる。別に因果律なんて破らなくたって、この方法でいくらでも強力な運動エネルギー兵器が作れそう。これを禁止するために、老人と宇宙シリーズでは「惑星などの重力場近傍ではスキップ(FTL航法)不可」、という設定にしたんだろうな。
「この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選」(J.J.アダムズ編)を読了。Kindle版。
全体的に面白かった。けれど、最後にパワードスーツあんまり関係ない猫SFが出てきて全部持っていかれた感じ。ネコ出すのはずるいって。
あとはスチームパンクの2作かな。久しぶりにアレステア・レナルズが読めたのも良かった。またあの痺れる分厚さ(Kindleになったら厚みはないけど)の長編を読みたい。
【収録作品】
「終わりなき戦火 老人と宇宙6」(J.スコルジー)を読了。Kindle版。
2021年現在で一応シリーズ最終巻ということになっている。というのは、なんか訳者あとがきによると、さらに続編が計画されているらしいので。
とはいえ、ジョン・ペリーとハリー・ウィルスンの物語としてはこれで完結かな。戦いの虚空で明かされなかった謎も解決されたわけだけど、びっくり仰天の驚き展開、というほどではなかったかも。物語としてはいいと思うんだけど、あれだけ活躍したペリー一家が、今回の危機では活動を仄めかされることすらない、というのはちょっと違和感があったかな。サービスでオイボレ団同窓会的なシーンがあっても良かったかも。
久しぶりに長いシリーズものに浸れて良かった。
「星系出雲兵站3」(林譲治)を読了。Kindle版。
ファーストコンタクトの相手と戦闘以外のコミュニケーションがまったく取れないまま進んでいく気になる展開。
アルファ、ブラボー、チャーリーなどのフォネティックコードが意味不明の記号だ、みたいな記述があった。作中で出てくる固有名詞が日本の地名であることから、遠い昔にこの星系に着いたのは日本の播種船であり、そのために英語のフォネティックの意味がわからない、という描写かと思う。ただ一方でYHHとかアルファベットの略称が使われていたりして、ちょっと違和感。(インタビュー記事を読むともっといろいろな背景があるみたい)
「星系出雲の兵站2」(林譲治)を読了。Kindle版。
1巻からの背景設定・キャラ紹介的な展開が済んで、ようやく物語が走り出して俄然面白くなってきた感じ。
惑星軌道上の宇宙戦闘の難しさ、通信確保の重要性と困難性を真面目に描いているのは凄いと思った。