Harmless Weblog

2021年4月

SF本読了 戦いの虚空

「戦いの虚空 老人と宇宙5」(J.スコルジー)を読了。Kindle版。

ジョン・ペリー(一家)の活躍する3部作+1の続編であり、「オイボレ団」のメンバーであるハリー・ウィルスンが活躍するスピンオフ的な2部作の前半。

面白かったけれど、本筋の謎がほとんど明かされないので、最終巻の6でどこまでスッキリ解消するのか楽しみ。

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読書   2021/04/30   gena

SF本読了 ゾーイの物語

「ゾーイの物語 老人と宇宙4」(J.スコルジー)を読了。Kindle版。

これまでの3部作があってこそだとは思うけれど、大変良かった。今年の暫定ベスト。

この作品世界って、ブレインパルのような高度なAIがあって、テクノロジーも相当なものなんだけど、白兵戦でCDFの兵士をバンバン使い捨てにするというのがちょっと違和感。儀式的な決闘(?)は別として、通常の戦闘はギュゲス的な動甲冑を使うとか、いっそのことロボットや戦闘ドローンを大量投入すれば良いだけでは、と思ってしまう。

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読書   2021/04/29   gena

SF本読了 星系出雲の兵站1

「星系出雲の兵站1」(林譲治)を読了。Kindle版。

これも長いシリーズもの。ちょうど「老人と宇宙」シリーズと被って読み始めてしまったのはちょっとまずかったかな。どちらもFTL航法可能な宇宙艦隊が出てくるお話なので。

シリーズものだけにストーリーは重厚で面白そうな始まり方だけど、登場人物が多く混乱しそう。あとは説明ゼリフの連発がちょっと気になるかなぁ。まあ説明がないと軍の組織の意味とか全然わからないのは確かだけど。とりあえず続きが楽しみ。

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読書   2021/04/24   gena
タグ:Kindle , SF , 林譲治

映画鑑賞 名探偵コナン緋色の弾丸

COVID-19の影響で公開が1年間延期されたコナンくん映画。第4波の感染拡大でまた非常事態宣言が出そうなタイミングだったけれど、予定通り公開された。

公開2日目の9:50の回で、一番大きい386席のスクリーンが20%ほど埋まった。これは感染防止対策のため、実に5つのスクリーンで1日に合計27回もの上映をして観客の分散をはかり密を避けた効果。2年ぶりのコナンくん映画ともなると上映側の対応も相当なもの。

赤井さんファミリーが活躍するお話で、意外にも安室さんの登場はなかった。他にも殺人事件の推理ではないこと、蘭ちゃんがピンチに陥らないなど、珍しいストーリーだったかと思う。

狙撃とかの荒唐無稽さはもうお馴染みなので良いとして、真空トンネルのリニア新線。これはアイデアとしては昔からあるけれど、今の日本の景気では難しいだろうなぁ。コナンくんの世界って、1994年連載開始ということもあって「バブル景気を維持したまま日本が突っ走ったらこんな未来になる」という感じなのかなと思う。バンバン新しいリゾートやビルやインフラ設備がオープンして、結局ハデにぶち壊されたり爆発したりするけれど、それによって景気が冷え込むこともない。うらやましいなぁ。

参考リンク:劇場版名探偵コナン公式サイト

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映画   2021/04/17   gena

猫のピート16歳

捨て猫出身のピートも16歳。

今年も一年元気に過ごしてくれて感謝。

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夜中2時とか3時とか4時とかに大きな声で「にゃおーん!」と鳴いて人を起こして回るのが日課。水を飲ませたり撫でたりすると落ち着くけれど、またしばらくすると鳴き始めたりして寝不足が続いている。

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でもまあ、これだけ大きな声で鳴ければ少なくとも元気だな、と安心している。これが静かになったら心配になってしまう。

歳の関係か爪がうまく研げないようで、しばらく切らないでいると爪が肥大してしまって痛々しい感じ。少し切ってあげる頻度を上げた方が良さそう。

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夜鳴きもそうだし、お風呂のフタの上でくつろぐとか、とにかくピートは決めた日課を大切にするにゃんこ。この調子で淡々と元気に長生きして欲しい。

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【過去記事】

ピート15歳14歳13歳,12歳11歳10歳9歳8歳7歳6歳5歳4歳3歳2歳1歳

【海外でピートのことを紹介頂いた記事】

Pete’s Foster Family Becomes His Forever Home

Pete and Delta Overcame Shocking Earthquake in Japan

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  2021/04/16   gena
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ラズパイその後

2018年に2台購入したRaspberry Pi(ラズパイ)は、24時間連続稼働でいろいろな役割を担ってくれている。

1台目(Raspberry Pi2 Model B)は、室内環境(室温、湿度、気圧)のログを取ってグラフをアップロードし、Yahoo!ニュースのトピックスを読み込んでログと一緒に定期的にツイッターにつぶやく。ゴミの日のリマインダーなどもする。さらに日替わり通信術の額表(電報文)を自動生成してアップロードしている。

2台目(Raspberry Pi3 Model B)は、ベランダのMicro:bit百葉箱の温度計測値をBLEで取得してグラフ化してツイッターにつぶやく。また日替わり通信術のJavaScriptとhtmlはこのラズパイ上で書いていて、こうすることで自宅からはMacのターミナルからsshで、外出先からでもTeamViewerで接続してプログラムやサイトを直すことができる。以前は留守番猫カメラの制御もさせていたけれど、現在はATOM CAMを使っている。

1台はLEGOでケースを作ったりもしたけれど、今は2台ともヒートシンクタイプの金属ケース(ファン付き)に入れた。ファンは回さなくてもCPU温度は47℃くらい。夏場はファンを回した方が良いかも。

かんなさんが毎日一総通の通信術の勉強(というか練習?修行?)に日替わり通信術を使っていたので、試験が終わるまではラズパイの稼働を止めないようにしていた。

3月にかんなさんの試験が無事に終わったので、日替わり通信術の一般公開に向けてラズパイをバックアップ&メンテナンス。

まずはマイクロSDカードを買ってきて、SD card formaterでフォーマットしてから、USBカードリーダでラズパイにつなぎ、SD card copierで、カードを丸ごとバックアップ。これは元のカードをアンマウントしたりせずとも、パーティション構造やRasbianのシステムファイルまで含めてすべてコピーしてくれる優れもの。コピー後は、コピー元とコピー先のカードを差し替えればそのまま同じ環境で起動できる。

バックアップ後に、apt update/upgradeで最新状態に更新してメンテナンス完了。

ラズパイサーバは今のところ高い信頼性で動いてくれているけれど、マイクロSDは書き込み回数的に寿命があるのでそれが心配かな。無料とはいえ日替わり更新のサービスを止めないためにはそれなりに気を使う。

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パソコン・インターネット   2021/04/11   gena
タグ:Raspberry_pi

総合無線通信士モールス受信対策アプリ公開

かんなさんとローカルのOMさんにモニターしてもらいながら細々とアップデートしてきた、日替わり通信術のWebアプリですが、3月の試験でかんなさんが見事合格したので、本アプリも公開します。

本サイトの固定記事へのリンク

Webアプリ「日替わり通信術」

アプリの詳しい説明

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アマチュア無線   2021/04/10   gena
タグ:CW , JavaScript

SF本読了 ランドスケープと夏の定理

「ランドスケープと夏の定理」(高島雄哉)を読了。Kindle版。

面白かった。ガチガチにハードなテーマでありながら読みやすいのは、日本人作家だからなのか。

イーガンをかなり意識したことはあとがきでも書いてあるけれど、イーガン慣れしている読者からすると、わかるようでよくわからないのが、本作で大きな役割を果たす「情報ー演算対」という、一時的な知性アップロード技術。

脳から一時的に取り出された記憶情報核に演算機能を付加して、情報空間で活動したり、光速で送受信できたりする、というのが情報ー演算対。取り出した記憶情報だけでは(実行する)環境がないので機能しないだろう。そこに実行環境や入出力、体感覚などをエミュレートするのが演算対の部分ということなのかな。イーガン風に言えば演算対=エクソセルフだろうか。

…というあたりを微に入り細を穿って描写してくれたら、もっと良かったかなぁ。あんまり売れないかもしれないけど。

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読書   2021/04/04   gena
タグ:Kindle , SF , 高島雄哉

SF本読了 稲妻6

「稲妻6」(坂本康宏)を読了。Kindle版。

2008年の作品。Kindleで読めるようになったのがありがたい。

ダブルオーは「現実的な」合体ロボとはどういうものかが描かれたけれど、本作は「SFとしての」変身ヒーローものとはどうなるのか、が描かれた作品。翻訳SFでは書けない国産SFならではのテーマで面白かった。

神話の「鬼」との関係性がサラっと仄めかされていたけれど、この辺の深掘りとか、もっと広がりそうなテーマかなと思った。

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読書   2021/04/03   gena
タグ:Kindle , SF , 坂本康宏