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中古バイク購入GSX-R125 〜 (3)契約・納車待ち編 〜

これまでの記事:
(1)カフェレーサー体験編
(2)高回転覚醒編

そんなわけで、師匠のツテでバイクショップを紹介してもらい、オススメのGSX-R125を見に行ってみた。師匠から事前に情報が回っていて、到着したら大変丁寧なお出迎えを受けて恐縮してしまった。また、「CBR250RRに乗れたなら問題ないですよ」とか「ドリームよりポジションは楽です」などと説明され、いろいろこちらから話す手間が省けた。

早速またがらせてもらい、ポジションをチェック。シート高は785mmで、身長168cmの私だと両足を着いたときには踵が浮いてしまう。先日乗ったCBR250RRは踵べったり(シート高735mm)だったので、ちょっと不安感はあるけれど、車体が軽いのでまあ大丈夫かな。ハンドルはトップブリッジの下に付いている本気のセパハン(こういう専門用語もここ1か月ほどで覚えた)で、低いことは低いけれど、そこまで前傾がきつい感じはしなかった。垂れ角が小さいのと、シートとハンドルの距離が近いせいかも。ただポジションはしばらく走ってみないと何とも言えないかな。

残念ながら屋内保管で隙間なくバイクが並んでいたため、エンジンをかけたり取り回しを確認することはできず。これは現行車種の場合はレンタルバイクなどで事前にチェックしておくべきだったかも。

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GSX-R125の在庫は新車(2023年モデル)と、走行3000キロの中古(2021年モデル)があり、価格差は約10万円。中古の方もノーマルでほとんど新車並みの極上車。一応125ccクラス(原付2種)で他のオススメはないか聞いてみたけれど、在庫の中ではネイキッドモデルのGSX-S125、カワサキのZ125pro、ホンダのグロム、モンキーとカブ系くらい。GSX-S125はデザインが好みじゃない(カウルレスなら丸目ライトが好み)のと、他のバイクはいずれもGSX-R125と比べると回して走る楽しさとしては劣るかな、という感じで積極的に選ぶ理由は見当たらず。また、ネットで検索してデザインが好みだと思っていたヤマハのYB125SPやAJSのキャドウェル125も当然だけど在庫なし。SR400はあったので一応話を聞いてみたら、むしろエンジンはぜんぜん回らないですよ、とのこと。うーん、そうなのか。

GSX-R125も本当はエンジンをかけて停止状態でもいいからスロットルをひねってレスポンスを確認したかったけれど、程度のいい中古車は一度見逃すとまたいつ出会えるかわからないということもあったし、師匠の紹介でもあり変な個体をつかまされることもないだろうと信頼して、その場でかんなさん(奥様)と相談して購入を決断。まあ125ccの良いところはせいぜい30万円そこそこなので、買った後で気に入らなくてもそこまでダメージはないこと。

手続きは紙一枚で氏名住所などを書いて終わり。ただし、お店から販売証明書という書類を渡されて、「ナンバーを取ってきてください」とのこと。おお、これは初めての体験。もしかしたら30年前にDT50を買ったときにやっているかもしれないけれど、すっかり忘れていた。後日市役所に行って市民税課でナンバーを発行してもらった。事前に書類をダウンロードして記入しておいたので、5分ほどで手数料もかからず発行してもらえた。拍子抜けするほど簡単。ただし希望ナンバーにはできない。

師匠のバイクを借りて練習するに当たって、また自分のバイクが納車されるまでに揃えたバイク用品は以下のような感じ。ヘルメットとグローブは免許教習のときに買ったもの。あと、師匠からお古のライディングシューズ(HRC)を頂いた。

  • ミラーシールド
  • メッシュライディングジャケット(コミネ)
  • ニープロテクタ
  • メッシュライディングパンツ(コミネ)
  • バックプロテクタ(コミネ)

最初はソフトタイプの膝プロテクタを買って普通のズボンの上から着けていたけれど、見た目がイマイチなのと師匠からもハードタイプのプロテクタが付いたパンツはあった方が良いとアドバイス頂いたので追加で購入。とにかく頭から足までプロテクタでガチガチで、こんなに装備したらせっかくのバイクの気持ちよさがスポイルされるんじゃないの、と思っていた。ただ実際にプロテクタを装備して走ってみると、むき出しの肌に風を感じながら走る「気持ちよさ」というのはバイクの気持ちよさの一部でしかなく、腕や脚に路面の状態を感じ、体重移動を駆使してバイクと一体となって能動的に走ることこそがバイクの気持ちよさであり楽しさなのだと、おぼろげながらわかってきた気がする。

納車待ちということで、恒例のスペック紹介。

SUZUKI GSX-R125 ABS 2021年モデル(2BJ-DL33B)

  • 全長x全幅x全高(mm):2000x700x1070
  • ホイールベース(mm):1300
  • 最低地上高(mm):160
  • シート高(mm):785
  • 車両重量(kg):134
  • 燃料消費率(WMTCモード)(km/L):44.7
  • エンジン:CFA1型 水冷4ストローク単気筒DOHC 4バルブ
  • 最高出力@回転数:15ps@10000min-1
  • 最大トルク@回転数:11Nm@8000min-1
  • 燃料供給方式:FI
  • 燃料タンク容量(L):11
  • 変速機形式:リターン式6段変速
  • ブレーキ形式(前・後):油圧式ディスク・油圧式ディスク

続き:(4)納車・シェイクダウン編

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バイク   2023/10/06   gena
タグ:バイク , GSX-R125

中古バイク購入 〜 (2)高回転覚醒編 〜

前回:(1)カフェレーサー体験編

師匠はいろいろとバイク仲間から情報を集めてくれていて、125ccクラスで今一番おすすめなのはスズキのGSX-R125との情報を送ってくれた。中古の玉数も多く、良いものが探せそうとのこと。

どんなバイクか調べたら、がっつりレーサーレプリカじゃないですか。まあ確かにカッコ良いけれど、水冷DOHCにデジタルメータ、ABSまで付いている。私の趣味としては車と同じく、軽量シンプルでレトロ感のあるバイクなんだけど、どうしようかなぁ。

【参考サイト】[バイクブロス]GSX-R125のカタログ・諸元表・スペック情報

師匠は「一度レーサーレプリカも乗ってみたら」と仰り、これまた貴重な秘蔵品のCBR250RR('94)に乗せて頂いた。乗り始めはやたら高回転まで回るのでちょっとビビったけれど、落ち着いてみると今までのドリーム(改)やGB250(改)よりもポジションが楽でサスもしなやかでとても乗りやすい。法定速度内でも10000回転とか回るので(レッドゾーンはなんと19000min-1)、スピードはたいして出ていないのに体感としてものすごく攻めている感が出て私向きかも。サンバーを思い出した。

過去2回の反省を思い出しながら体重移動を意識すると、コーナーもなんとなく曲がりやすい感じがする。走る・曲がる・止まるという基本性能が高くて、イメージとは逆にビギナーでも乗りやすいというのは、ロードスターと共通するところもある。うーん、レーサーレプリカ(スーパースポーツ)って見た目は若者っぽくてちょっと恥ずかしい気もするんだけど、アリかもしれないなぁ、と思い始める。

続き:(3)契約・納車待ち編

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バイク   2023/10/01   gena
タグ:バイク

中古バイク購入 〜 (1)カフェレーサー体験編 〜

目次:
(1)カフェレーサー体験編
(2)高回転覚醒編
(3)契約・納車待ち編
(4)納車・シェイクダウン編

普通二輪の免許を取得したことを、無線の他にバイクも趣味の電信クラブメンバー(以下、師匠)に相談したところ、バイクを貸してあげるので一緒に走りに行こうとお誘い頂いた。

ありがたいけれど、師匠のバイクはどれも年代物でピカピカのコレクターアイテムなので、ビギナーの私なんかが乗っていいものかと恐縮してしまった。しかもバイクトランポのハイエースで連れていかれたのは地元のあまり車が通らない峠道。

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最初に乗せてもらったのはゴリラ(改)。詳しくないので詳細不明ながら、黄色ナンバーでスイングアームが延長されており速そう。フラフラとおっかなびっくり走っていたら、「こっちの方が車格があって安定感があるかも」と、次はドリーム(改)に乗ってみろとおっしゃる。これも大変貴重なバイクでピカピカなので緊張。確かに走りやすいし速いけど。。けっこうきつい前傾姿勢で振動が腕に伝わってきて「走ってるぞ」感がすごい。

翌週はもう少しパワーのあるバイクも体験したら、ということでクラブマンGB250(改)に乗せてもらった。カフェレーサーというカスタムがあるのを最近知ったけれど、師匠はカフェレーサーが大好きでサーキットを走るカッコいい写真を見せてもらったことがある。このGB250も思い切り下げたセパハンにバックステップで、かなりの前傾姿勢。確かにトルクがあって頻繁にシフトチェンジしなくても走れるな~と漫然と走っていたら、師匠から「メリハリがない」とダメ出し。せっかく峠を走るなら、コーナーの先を予測して、シフトダウンやブレーキング、コーナーの立ち上がりの加速などをしっかりした方が良いとのアドバイス。

え~、でも公道だしなぁ、自分はいったいどこに向かっているんだろう。。というささやかな疑問を抱きつつ、頑張ってメリハリのある走りを心がけてみる。でも確かに、コーナーでバンクしてエンジンの振動を感じながらバイクで走るのは、車(ロードスター)よりも、低い速度域でもより人馬一体感というのか「走ってる感」を強く意識するのは確かかも。

ありがたいことに師匠がいろいろと世話を焼いてくれるので助かる反面、完全に「そっち方面」に誘導されている感がある。まあもしバイクを買ってもどうせ日頃の足ではなくて、気晴らしに走るような使い方だろうと思っていたから良いんだけど。

【続き:(2)高回転覚醒編

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バイク   2023/09/30   gena
タグ:バイク

資格取得 アラフィフで挑む普通自動二輪免許 ー超緊張の卒検編ー

前編からの続き。

入校から卒検までの実際 --2段階から卒検まで--

6日目

【2段階-2 晴】9時からの教習ですでに32℃。最初の自主練の一発目で8の字とクランクのパイロンに突っ込んでしまった。転倒はしなかったけど、精神的ダメージがけっこうある。乗りはじめにコツを思い出すまで時間がかかり、いきなりコースを走るのが厳しい。一本橋も落下。検定では集合してそのまま本番ということらしいので、最初から実力を出せるようにしておかないと…。
教習はバイクを連ねてコースを2周ほどして、この時は一応課題はクリア。一本橋はちょっと発進が速すぎると指摘。フラつかないように意識するとどうしても速めの発進になってしまう。坂道発進でエンスト1回。実は1速への戻し忘れで2速発進になってしまっていた。あと徐行のところを忘れてそのまま通過。すべてに気を付けて抜け漏れなくやるというのは難しいと改めて実感。コースの後でスラロームと一本橋を重点的に練習させてもらったけれど、落下はなかった。後半はだいぶ安定してきたと褒めて頂けた。これが毎回最初からできるようになりたい。

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【2段階-3 晴】朝から2時限連続で教習。カーブの体験走行。指導員の後ろに乗って、40キロくらいでバイクを傾けて曲がる体験。体感的にけっこう深く傾けて曲がるのでちょっと怖かった。基本はスローインファーストアウトというのを習って終わり。自分で運転して傾けるのは危険なので、後でシミュレータでやるそうな。
時間が余ったので、急制動を少し練習。最初は後ろに乗って説明を受けながら体感。最初は30キロから実際にやってみる。速度を維持しつつブレーキポイントに入るのが意外と難しいけれど、この速度なら11mのラインで止まるのは割と簡単かも。手前で止まりすぎて注意されるくらい。
速度を35キロに上げて何本か練習して終わり。クラッチを切るのが早すぎるのと、停止位置を意識してブレーキを調整するようにと指摘された。最後はクラッチを握らずエンストさせてみて、との指示。ギリギリまでエンブレを使ってほしいということだけど、普段いかに無意識にクラッチを切っているかということ。
朝一とはいえ32度の猛暑の中2時間連続教習で汗だく。備え付けのウォーターサーバーと塩タブレットで水分塩分補給してなんとか乗り切れた。検定までに実車に乗れるのはあと3回かな。まだまだ不安。
【2段階-4】シミュレータ教習3回目。カーブ中にマンホールがある時の体験(滑る)と、ブラインドコーナーの先に駐車車両がある時(クラッシュする)。私はどうもシミュレータのバイクを倒すのが苦手で、何度やってもバンクセンサーをこするところまで倒せない。あとは路面状態についてのDVDを見て終わり。
7日目 【2段階-5 晴】梅雨明けして薄曇りで気温は29℃ほど。自主練は軽めに無理せず。外周と8の字だけ。ブレーキの感覚にけっこう個体差がある気がする。
教習は急制動を繰り返し練習。速度を45キロまで上げたり、リアブレーキのみ、フロントブレーキのみ、などを試して、タイヤのロックや制動距離の違いを体験。リアブレーキだけだとドライ路面でも簡単にロックするので驚いた。その後、普通に両輪ブレーキでもちょっとリアがロック。フロントだけだと姿勢が崩れる恐怖感があり、無意識にリアを強めにしているのかも。停止線までに停まれない、ということは一回もなかった。
後半は検定とは関係ないけれど、低速のバランス練習。距離の近いパイロンをできるだけゆっくりスラロームする。指導員はほとんど停止しながら通過していてさすが。
ハンドルをフルロックまで切って曲がるのはなかなか難しい。立ちゴケ1回。
【2段階-6 晴】2時間目は自主練でスラロームと一本橋を何回かやって、これは失敗なし。むしろクランクが心配になってきた。
教習は回避を練習。これも検定にはない項目。3速30キロから、指導員が挙げる旗の色に合わせて左右に回避して停止する。
実際には白線が引いてあるだけで怖くはないけれど、赤だから左だな、と考えてから回避操作をするのでどうしてもワンテンポ遅れる。それを体験するというのが目的。4本練習。
後半は1段階のみきわめコースの最後に急制動を加えたコースを2周練習。クランクがパイロンギリギリだった。普通よく当たるのは内側のパイロンだと思うんだけど、私は曲がりきれずに外側に当たることが多い。クランクは1速で走っていたけれど、もしかしたら2速が走りやすいかもですね、と助言いただいた。んー、でも次回はもう2段階のみきわめなんだよなぁ。このタイミングで走り方を変えるのもリスクがあるし、どうしよう。次回の自主練の時間が取れればそこで試すか…。
実車教習としてはこれが最後かな。次回は2段階のみきわめと、いよいよ卒業検定。
【2段階-7】最後のシミュレータ教習。【2段階-1】の法規運転と同じシミュレータで、危険予測。縦列駐車の車が後ろを確認せずに発進するとか、交差点右折で対向車のトラックの影からバイクが直進してくるとか。
【2段階-8】普通車免許所持者だと唯一の学科教習。危険予測と二人乗りの注意点のビデオを見るだけ。
8日目 【2段階みきわめ 晴】またも最高気温36℃の猛暑日。朝の1時間だけなので助かった。開始前の自主練はコースを2周。前回のアドバイス通り、クランクは2速で試して成功。しかし2周目の一本橋で途中落下。発進から橋に乗るところまでは良かったけれど、ニーグリップが甘かったかなぁ。
みきわめは教習生2人。検定を意識して、先頭、後追いのコース走行を順番を変えて一本ずつ。私が先頭の1回目は問題なし。しかし後追いの2回目はクランクで最初のコーナーを曲がった後、外側のパイロンに接触。これは一発失格ですよ、と注意された。2速だったけれど進入が速すぎたかも。もう一人の方は急制動がラインオーバーでやり直し。なかなか全てを合格点でクリアするのは難しい。
あと注意されたのは、一時停止からの左折小回りができずに大回りになるのと、フロントブレーキを二本指で握っていたこと。それでもなんとか2人ともみきわめは合格。結局最後の最後まで不安点を残したまま検定に臨むこととなった。
9日目 【卒業検定 晴】とうとう迎えた卒業検定当日。前日からの緊張で夜中に目が覚めてほとんど眠れなかった。
検定の説明は2輪も4輪も含めて全ジャンル同時で、2輪は大型MT6人、普通MT5人、小型MT1人。私は普通MTのラスト5番目。検定は大型から始まるので、最後から2番目ということ。
この待っている時間が長くて、普通車の卒検も一緒だからコースが混雑していることもあって、大型の人は一人15分近くかかる感じ。10時から検定が始まって、順番が回ってきたのは12時。気温は35℃。ちょうど時限の切り替わりでコース上に他の車もバイクもいなかったのは気が散らなくてラッキーだったかも。
大型二輪の6人、普通二輪の4人とも誰も一発アウトの失敗はなく、みんな合格っぽかったので、プレッシャーがすごい。今日の卒検ただ一人の不合格者にはなりたくないな、と思いつつ、でももしかしたら無理かも。。という複雑な緊張感の中で検定開始。
コースは普段練習しているものから一部簡略化されていて、八の字と外周一周回るのが省略。時間短縮のためなのか、いつもこのコースなのかはわからない。
一応、その日の乗り始めの一発目で失敗することが多いので、ならし運転をさせてもらうようにお願いした。これは発進後に一度採点を止めて、コースの一部を一回りさせてもらえるというもの。ならし運転をやっていたのは私ともう一人くらいだった。ほんの短い距離(50mくらい)だけど、ここで低速の感覚を思い出しておく作戦。2速半クラッチ+後輪ブレーキで低速走行するのをちょっとだけ試してから検定コースに復帰。
8の字が省略になったのは助かる(何度かクラッシュした場所なので)けれど、その代わり最初の課題が苦手筆頭のクランク。昨日も一度失敗しているし、今日落ちるとしたらここが一番可能性が高いと思っていた。
2速半クラッチ+後輪ブレーキ引きずりを意識しながらできるだけ低速で進入。視線を次のコーナーに意識的に向けて、苦手な第一コーナーをクリア。またアウトに膨らんで第二コーナーもクリア。そして一時停止。まずこれがクリアできたのがものすごくホッとした。
一時停止するたびに深呼吸して次の課題の注意点を思い浮かべつつ意識的にゆっくり進めた。時間はいくらかかっても点数に影響なし。
苦手な左折小回りもできるだけ半クラで粘って、障害物回避からS字をクリアして、ここでも一時停止して深呼吸。
信号交差点から踏切。安全確認はしつこいくらいにやる。
そして第二・第三の難関である、スラロームからの一本橋。スラロームは2速で断続クラッチを使えばほぼ失敗はなくなったので、今回も目線だけ意識的に先のパイロンを見るようにしてクリア。たぶんゆっくりだったと思うけど、タイムは気にしない。
スラロームを抜けて一本橋の入口で停止するときは、できるだけ一本橋に対してバイクをまっすぐ止めることを意識。
そして時間をかけて深呼吸。ギアが一速に戻っていることをしつこいくらい確認。そしてアクセルをふかし気味にして鬼の半クラッチでスタート。まっすぐ乗ってしまえば、あとはリアブレーキを弱くかけつつ、小刻みにハンドルを動かして、今回は危なげなくクリア。タイムはわからない(終わってからも教えてもらわなかった)けれど、たぶん7秒よりは速かったんじゃないかな。
ここさえクリアすれば、あとは消化試合的な課題だけど、油断しないようにまた深呼吸。
ブラインドコーナーの一時停止のあと、練習コースでは外周一周なんだけど、それは省略して坂道発進。これも問題なし。
最後に急制動。加速は得意なので前半できっちり40キロ出しておいて、微調整しながらブレーキポイントへ。あとは11mのラインよりだいぶ手前で無事に停止。もしかしたら後輪はちょっとロックしたかも。
そしてゆっくり発着点に戻って、最後立ちゴケしないように注意しながら降りて終了。
検定員からは、特に指摘するようなことはありません、安全確認もしっかりしていたし。とのコメントで無事合格。
練習で必ずどこかミスするので無事完走できて良かったです、とお礼を言ったら、止まるたびに呼吸を整えていましたね、あれが良かったんじゃないですかね。とおっしゃって頂いた。

おわりに --教習全体を通じて--

検定前日までノーミスでコースを回れる確率が5割くらいと不安だったけれど、どうにかストレートで卒業できて、本当に良かった。入校から1ヶ月、9日間の教習は社会人としては最短かと思う。

口コミで選んだ自宅からは遠い教習所(高速で片道1時間)だったけれど、評判通り二輪教習の指導員は皆さん親切で優しく、バイク好きで話しやすい人ばかりでその点だけでもこの教習所にして良かった。別にそれで教習の採点が甘くなるわけではないんだけど、大人の趣味の習い事という意味で、高圧的な態度で嫌味や小言を言われながら我慢して通いたくなんてない、というのは大切なことだと思う。

入校日が同じで、私と同じようにマイスケジュールプランで週末教習の予定を組んでいた同年輩の教習生がいて、この方とは毎回教習が一緒になり、いろいろお話もできたし、励ましあって進めることができたのも良かった。卒検は別々だったけれど、二人とも無事に一発合格。

Youtubeで教習のコツみたいな動画をたくさん視聴。現役指導員や元指導員、検定に落ちた人が経験から得たコツなどを紹介してくれている方が多く助かった。イメージとしては大変参考になったけれど、結局そのイメージ通りに身体を制御することが難しい、ということだと思う。センスの良い人や若者は悪いところをフィードバックして修正するのが早く、すぐ上達するのに対し、私などは何度も失敗してようやくなんとなく身体が動くようになってくる感じ。教習の後半では確かに、最初に苦戦した発進時のフラつきや、停止時に立ちゴケするような不安感はなくなっていた。その意味では技能教習17時間というのは絶妙な設定なのかも。

卒業検定はじわじわ減点されて不合格、ということはまずなくて、一発アウトのパイロン接触、一本橋落下、転倒で落ちる場合がほとんどかと思う。なので「これを失敗したら落ちる」という極度の緊張状態の中ですごく集中するという、普段なかなか経験しない精神状態だった。もしも落ちたら夏休みに入った時期で補習1時間と再検定がいつになるのかもわからなかったし。

最後に自分なりに二輪教習のコツというかポイントを書くとすると、発進をスムーズにフラつきなく出来るようにする、ということかと思う。発進をスムーズにするためには半クラッチとアクセルのバランス、姿勢など、重要なポイントが含まれているし、それは一本橋とクランクという最難関課題をクリアするためにも必須のスキルになる。自分なりにこのポイントに気付いたのは二段階に入ったあたりなので、一段階のときからこれを意識して、普段の発進をすべて丁寧に練習するようにしていれば、もう少し楽に進められたかもしれない。教習後は四輪の運転でもクラッチ操作が丁寧になった。

普通二輪免許をゲットした後のプランだけど、少なくともすぐにバイクを買うようなことはなさそう。バイクは盗まれやすいと聞くので、置き場所の算段から始めないといけない。

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バイク   2023/08/12   gena
タグ:資格 , バイク

資格取得 アラフィフで挑む普通自動二輪免許ー1段階大苦戦編ー

はじめに --免許取得のきっかけと教習所選び--

バイクについては、16歳で原付の免許を取って高校2年からスクーター(ホンダDio)で通学していたのと、会社員になって1年ほどヤマハDT50に乗っていた。この頃の50ccは2ストが普通で、スポーツモデルは7.2psと、今の100ccクラスのパワーを出していて面白かった。

その後は車に乗るようになってしまったけれど、そのうちまたバイクに乗りたいという思いは漠然と持っていた。ただ、さすがに原付一種の30km/h制限は怖いし、かといって自動二輪の免許はないしな、と思ってずっと保留になっていた。125ccまでは原付免許で乗れるように免許制度が変わるという話も何年も前から噂されているけれど、一向に具体的なことは聞こえてこない。

当時、車の免許で教習所に通うときに、続けてバイクも取るつもりだったんだけど、田舎の教習所の指導員の態度が悪すぎて、我慢して車の免許を取った時点で「もう二度と来るか」と思ってバイクは取れないままだった。今となっては時間のある時に我慢してでも通えば良かったんだけど。

ちょうど3か月ほどやった工事担任者試験の勉強が終わって、次の資格試験までしばらく時間が空きそうだったし、コロナ禍の行動制限も緩和されたところだったり、かんなさんも仕事が忙しくなって一人で活動する時間が長くなりそうとか、いろいろなタイミングから、バイクの免許を取るなら今かな、という気持ちになった。年齢的(50代目前)にもギリギリかと思って。

ただ、とにかく自宅から近い上記の教習所はトラウマレベルでイメージが悪すぎるし、ネットの口コミも最悪ということで除外。自宅から近い順に自動車学校を検索してみたけれど、どうも指導員の態度が悪いというのは古今東西同じなのかな。若い女性にはあからさまにえこ贔屓するとか、その辺も共通(一種のセクハラじゃないのかね)。公式サイトの情報も少ないし。結局自宅からはかなり遠いけれど、県内で一番評判の良さそうな自動車学校に資料を請求。ここはホームページも詳しく書いてあり、電話口の対応も親切で、期待が持てそう。

1時間以上ドライブして入校手続きの書類を持っていったら、入校式の空きがあるのが3週間後とのこと。バイクだけではないんだろうけれど、かなり予約が埋まっている感じだった。幸い、追加料金を払うと入校時に卒検までの全教習日程を予約してしまえるという「マイスケジュールプラン」というのが用意されていたので、時間はないけど金はある中年社会人としては当然こちらを選択。

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普通免許ありだと、学科は1時間、技能が17時間。最初は小型二輪MT(技能10時間)でも良いかなと思っていたけれど、上記のマイスケジュールプランがあるなら、時間がかかっても先の見通しが立つので普通二輪MTにした。受付時の説明で、教習時にはヘルメットとグローブは持参してくださいとのことだった。通販で買う手もあったけれど、試着もしたかったし、勢いで受付の帰りにバイク用品店に寄ってアライのヘルメットと安いグローブを購入。バイクを買う予定なんてぜんぜんないのに、俄然気分が盛り上がってくる。

入校から卒検までの実際 --1段階みきわめまで--

初日 【適性検査】 OD式検査というもので、かんなさんがAT限定解除を取ったときも同じ内容だったとのことで、いったい何年使いまわしているのか。。この結果は合否には無関係なので気楽に書けば良い。
【1段階-1 晴】いよいよ400ccのバイクに初めて触る。教習15分前に集合して、教習手帳を提出・運転免許を確認してもらう。それからプロテクターの装着。胸と肘と膝。これは自分で持っていればそれを使えば良い。私は最後まで教習所の物を借りた。1/4くらいの人はジャケット内蔵のプロテクタを持参している感じだった。
一応経験を聞かれて、昔マニュアルの50ccに乗っていたと申告したら、基本は同じだからと各部の説明はさらっと終わり。問題は倒したバイクを起こすところ(引き起こし)。教習車はCB400で車重は約200kg。2通りの起こし方を教えていただいて挑戦したけれど、ハンドルを持って腰をタンクに密着させて起こすのはどうやっても無理そうな感じだった。ハンドルとリアのバーを握って、肩をシートに付けて起こす方法で、渾身の力を込めてなんとか成功。これだけで体の節々が痛くなった。
その後もサイドスタンドを立てた状態から、スタンドを解除してハンドルを持ってバイクを保持するのもけっこう危なっかしい感じ。この時点で免許を取れたとしても、400ccクラスのバイクを買うことはありえないと思った。免許も身の丈にあった小型二輪にしておけば良かったと少し後悔。ちなみに私の体格は身長168cm、体重54kgと男性では小柄。
エンジンをかけて、トラックのタイヤに前輪を押しつけて半クラッチの練習。それから1速での発進と停止を繰り返し。この辺は過去の経験もあり特に問題はなかったけれど、ある程度感覚でできてしまうので、最初はクラッチ操作がちょっと粗いと指摘された。4輪だとクラッチはスパっと繋ぐイメージだけど、2輪はできるだけ半クラを維持するようにして、それで速度やバランスをコントロールする感じ。
【1段階-2 晴】発進して2速にシフトアップ、1速に落として停止の練習をやってから、内周の周回。タンデムで指導員の後ろに乗ってポイントを聞いてから、指導員のバイクの後について内周を周回。シフトアップは3速、速度は40km/hまで。停車時にフラついて右足を着いてしまうことが多く、これも注意された。着くのは基本的に左足にすること。あとはクラッチに常に手をかけるクセと、左足爪先をシフトの下に入れたまま走ってしまうのが注意された。
内周の後は外周。3速40km/hをチェックされる。速度は遅くてもだめで、40キロはきちっと出さないといけない。発着地点では発進と停車の安全確認と合図。停車は前輪の位置と左側の寄せ方が決められていて、それを気にしていたら停車後に転んでしまった。いわゆる立ちゴケというやつ。足付きは悪くないけれど、車重が重いのでちょっとバランスを崩すと耐えられない感じ。できればコケるのは今回限りにしたいところ(甘すぎる見通しだったことが後に判明)。
2日目 【1段階-3 小雨】ギリギリ雨具がいらない程度の小雨。右折の手順確認と練習、そして左折小回り。小回りが難しくて、なかなか半クラを維持したままニーグリップでバランスを取って小回りすることが出来ず。立ちゴケ1回。先生がやっているのを見ると簡単そうなんだけどなぁ。コケるとキャブからガソリンを吹いてしまい、再始動はコツが要るので先生にやってもらう。腕がプルプル。最後に普通の左折を練習して終わり。
【1段階-4 曇】二輪免許のイメージで一番難しそうな一本橋(平均台)がここで登場。パイロンのスラロームと、一本橋を連続で。スラロームは2速固定でクラッチも使わず、アイドリングとわずかにアクセル。最初はパイロンを倒してしまった。2回目からはなんとか成功。
問題はやはり一本橋で、成功率は5割くらい。2回目で落ちないようにと粘ったら、バランスを崩してパイロンに突っ込み転倒。後半は少し挙動も安定してきたと言われたけれど、やっぱり難しい。発進の時のクラッチ操作が自分的にはポイントかな。いかにショックなく半クラを維持しつつ橋に乗れるかが勝負どころ。まっすぐ乗ってしまえば、あとは視線を前に据えて、ニーグリップを意識すればなんとかなる感じ。今日は「視線、ニーグリップ、半クラ」と呟きながら走っていた。
腕の筋肉痛と、転倒でぶつけたところが痛い。正直、この免許取得記は「原付マニュアルに乗っていた経験もあったし、技術的には問題なかった。DT50以来30年ぶりに教習でバイクに乗れて楽しかった」で締めくくろうと軽く考えていたんだけど、この辺から「無事に卒検に受かるだろうか...」と不安になる。体力もセンスも無い中年のおっさんが苦労している、という構図。入校前はネットで中古のバイクを検索したりモトブログを見たりしていたのが、ひたすらYouTubeで教習の動画を見るようになっていた。卒業できなければバイク購入どころではないので。
3日目 【1段階-5 晴】初めて鍵を先にもらって、一人で練習していてと言われた。一本橋を何度か練習しよう、と思っていたら、一回やった後で立ちゴケしてしまった。うーん。
8の字、クランク、障害物回避、S字カーブ、そしてスラロームと一本橋。クランクも難しい部類だと思うけど、最後の停止ができれば問題無さそう(これもビギナーズラックだったことが後に判明)。
残念ながら一本橋は4回くらいやったけど一回も成功せず。完全に苦手意識がついてしまった感じ。ただ、前日にYouTubeの動画で予習したように、半クラを使いまくってアクセルふかし気味で橋に乗るところはまあまあできてきたと思いたい。あとはニーグリップと視線と、乗っている最中のコントロール。もう少し練習したかったけれど、時間になってしまった。暑くて教習終わったら汗だく。
【1段階-6】初めてのシミュレータ教習。速度とカーブ曲率とバンク角の関係と、高速走行時の横風をシミュレータで体感。言ってることはわかるけど、Gが感じられないシミュレータではイマイチかな。実際、一緒に受講した大型免許の人は実車と感覚が違いすぎてクラッシュしまくりだった。
4日目 【1段階-7 曇 】始まる前に自由に自主練。動画の一本橋を意識して、アクセルを吹かし気味に鬼の半クラでタイム無視でやったら成功。スタートでフラつかないようにするのが自分的には一番のポイントかな。
教習は踏切と坂道発進。踏切も緩い上り坂になっている。リアブレーキと半クラを意識すればそれほど難しくはない感じ。安全確認を忘れないこと。
やり方を覚えてからは、坂道発進、スラローム、一本橋をループ。10回くらい走ったと思う。今日は一度も失敗しなかった。転倒、立ちゴケもゼロ。やはりイメージトレーニングが効いたのか、それとも開始から2週間経ってようやく二輪脳になってきたのか。とにかく一歩前進。
最後の方は少しタイムを意識する余裕も出てきた。最後に検定のコース図を渡される。
【1段階-8 曇】AT車(400ccスクーター)の体験と検定コースの説明。スクーターの後ろに乗ってコースの説明を受ける。基本的には今まで教習した内容を繋げたもの。コースは1パターンで、これより短くなることがあるようなことを仰っていた。何か省略になる場合があるのかな。
それから指導員の後ろに着いてスクーターでコースを走行。スクーターは操作系は単純だけど、重くてホイールベースが長いので小回り時のバランスが難しくて、クランクでパイロンに突っ込んでしまった。一本橋も落下。教習時間はATの方が短いけれど、MTより難しいんじゃないの?と思った。
次回は1段階のみきわめ。
5日目 【1段階 みきわめ 晴】36℃の猛暑の予報。朝一の教習だったのでギリギリ耐えられそう。いよいよ1段階のみきわめ。また開始前に自主練をさせてもらい、コースを一回りした。一本橋は途中で落下。もっと鬼の半クラを意識しないと。
指導員は今までで一番ベテランぽい感じの方。教習が始まって、前回教えてもらったコースを指導員に続いて走ることで、すなわち「みきわめ」ということらしい。もう一人の教習生と二人で指導員の後ろを着いて走って、二人の順番を入れ替えて2周した。なんとか2回とも大きなミスはなし。無事に二人とも良好の判定をいただいて、1段階はクリア。まだ油断はできないけれど、一本橋で失敗しまくったときの落ち込みからは少し浮上。終わってから指導員と雑談したけれど、バイクに乗ったらどうせ大型に乗りたくなるから、間を空けずに大型の教習にも通うと良いよと言われた。うーん、CB400の取り回しでフラついている現状だとけっこう厳しい気がするけどなぁ。何気に今のところ一番苦手なのが、駐車場所からバイクを引き出すところだし。
【2段階-1】2段階の最初はシミュレータ教習。涼しくて助かる。【1段階-6】でやったシミュレータとは違う機種で、交通法規に注意して街中を走る課題。バス優先レーンで後ろからバスが接近してきたときの対応、救急車が後ろから来た時、バス停で停車中のバスが発信合図を出しているとき、などのシチュエーションが出てくる。正しく対処できなくても特に落とされるとか、そういうのはなく気楽で良い。

後編に続く

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バイク   2023/08/11   gena
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