Harmless Weblog

2021年

ラズパイその後(Zero WHとRPZ-IR-Sensorを購入)

またラズパイを買い足してしまった。以前試してそのままになっていた赤外線リモコンの送受信を再度夏休みのレジャーで試してみようと思って。

買ったのはRaspberry Pi Zero WHというコンパクトで安い(1800円くらい)機種。この小ささ、安さでCPU1GHz,メモリ512MBというから素晴らしい。あとは専用の拡張ボードの赤外線+環境センサ「RPZ-IR-Sensor」Rev2.0(端子未実装)というもの。Amazonのリンクを貼っているけれど、SwitchScienceの方が安いかも。

ラズパイZeroはUSBがmicroB 1口のみ、HDMIがラズパイ4のmicro HDMIとも違うmini HDMIという特殊端子ということもあって、手持ちのキーボードやケーブルが使えない。また、スペックも低いのでデスクトップGUI環境ではなく、CUIのみとしたい。

ということで、OSはRaspberry Pi ImagerでLiteを選択。さらに起動時にssh有効化とWiFi接続をさせるために、OSを書き込んだmicroSDカードをMacで開いて、ファイル名sshの空ファイルと、他のラズパイからネットワークの設定ファイル(wpa_supplicant.conf)をコピーしてrootの直下に書き込んでから起動させる方法で無事にキーボード、モニタ接続なしでssh接続に成功した。(参考サイト:Raspberry Pi Zero WHをキーボードなしで初期設定してみる)

拡張ボードのRPZ-IR-Sensorはピンソケットをハンダ付けしてPi Zeroと合体。

PythonからLチカはすんなり成功。BME280の環境センサとTSL2572の照度センサの値取得もスイッチサイエンスのサンプルプログラムでそのまま動作した。

リモコンの赤外線信号の読み取りと送信は少し苦戦。最初LIRCを使おうと思ってサイトの手順通りに操作したけれど、LIRCのビルドがうまくいかずスタック。あれこれ検索して試してみたけれど、どうも動かない。サイトによってはLIRCはOSのバージョン等によってうまくいかないことがありビギナー向けではないと書いてある。

スイッチサイエンスのサポートページを良く読んだら、LIRCを使わないサンプルプログラムが載っていて、こちらはそのまま動作した。

最初にダイキンエアコン(型番)のリモコンの学習をさせてみたところ、信号はちゃんと記録されるけれど、送信してもエアコンが反応しない。ラズパイとエアコンを近づけたりしてもダメ。

試しに他メーカー(東芝)のエアコンでやってみると、ちゃんと学習した信号で反応する。リモコン式の照明も問題なし。かなり距離があってもちゃんと反応する。

ダイキンのリモコンだけ特殊なのかな。片方向だけだなく本体と双方向通信をしていたりするのかも。

ということで、環境情報の取得、赤外線リモコンの制御が可能になったので、あとは作り込みなんだけど、ここで夏休みは終わってしまったので、具体的な実装はヒマなときに考えたい。

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パソコン・インターネット   2021/08/22   gena
タグ:Raspberry_pi

ミステリ読了 カリオストロ伯爵夫人

「カリオストロ伯爵夫人」(M.ルブラン)を読了。Kindle版。

久しぶりにルパン。誰でもそうだと思うけれど、ルパン三世のアニメが超有名なので、原作ではないにしろその元ネタということで特別な感じはある。

実際読んでみたら、カリオストロという名前だけでなく、本格的に活動する前の若き日のエピソード、クラリスというヒロイン、カリオストロの財宝、と舞台設定の共通点があって楽しめた。

続編のカリオストロの復讐というのがあるみたいだけれど、2021年現在Kindle版は出ていない。残念。

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読書   2021/08/21   gena

アマチュア無線(社団局コールでコンテスト)

所属している地域クラブのOMさんが社団コールの常置場所として立派なシャックを提供してくださったので、昨年から社団局のコールサインでコンテストに出ることが多くなった。個人だと設備がショボくてHFはほとんど出られないのでありがたい。

COVID-19の感染拡大防止のために、基本的に無言で運用できるCWのメンバーだけが2-3名集まっている。

社団局の設備は2Tx(2送信機)で、参加メンバーで交代で運用するため、パソコンやパドル、メモリーキーヤーは共用。普段個人参加のコンテストではUSBIF4CWでPCキーイングなので、コールサインをパドルで手打ちするのが久しぶりで打鍵ミスしまくりで恥ずかしい。受信はかなり早いコールでも一発コピーできるけれど、同じ速度で送信が厳しい。特に1エリアはUV帯のコンテストで慣れているけれど、HFだと相手は全国なので、3,4,6エリアのコールサインは数字の短点が少なくなったり多くなったり。

一方でCWだとオペレータが誰かまでは相手にわからないので、ヘボオペであったとしても、「あぁ、クラブのビギナーが練習しているのかな」と思ってもらえるので、気楽ではある。CQを出して呼ばれたときになかなかコールサインやNRがコピーできなかった場合も同様。

そんな感じで今年はALL JAコンテストとフィールドデーコンテストは社団コールで参加。使える周波数帯の狭い3.5メガでわずかな隙間にCQをねじ込む感触とか、7メガでCQを出していてcondxが開けた時のパイルアップなど、個人局ではできない経験を少しずつ積ませて頂いている。

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アマチュア無線   2021/08/13   gena
タグ:CW , コンテスト

iPadその後(2年経過)

iPad(第6世代,32GB,WiFiモデル)を購入して2年経った。

プライベートではちょっとした外出時も常に持ち歩いていて、仕事のトラブルの電話が来れば外出先でもRDPなどを駆使してリモートで対応。1ヶ月の出張もこれで乗り切ったし、「戦友」と呼んでも良い付き合いになっている。

外付けキーボードはiCleverのIC-BK06をセットで持ち歩いている。この1年くらいはTeamViewerで自宅のラズパイ3台に接続してスクリプト書きやメンテナンスもしている。また外出先でEvernote経由でこのブログ記事のような書き物もこなす。

一日持ち歩いて使ってもバッテリ運用でほぼ問題ないし、いざとなればモバイルバッテリから充電も可能。処理速度は今となってはそれほど高くなく、もっさり感じるときもあるけれど、上記の使い方がメインなのでなんとかなっている、というかこの軽さ薄さでこのパフォーマンスなら文句はない。

iPad OSでは2つのアプリを同時に開くSlide OverやSplit Viewが使えるけれど、どうしても細い表示になってしまうので、使い勝手はあまり良くない。スクリプトを書きながらのWebの調べ物とかなら、iPhoneのSafariでやってしまう方が効率的だったりする。特にTeamviewerは他アプリに切り替えると接続が切れてしまうので、できるだけ開きっぱなしで使いたい。

Apple Pencil(第1世代)もたまにAdobe Frescoでお絵描きに使っている。無料で高機能(ぜんぜん使いこなせず)なのは素晴らしい。

使用頻度から言えば充分元はとっていると思うので買い替えても良いんだけど、今のところ特に不便もないので何かきっかけがあれば考えたい。

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パソコン・インターネット   2021/08/09   gena
タグ:iPad

SF本読了 星系出雲の兵站ー遠征ー5

「星系出雲の兵站ー遠征ー5」(林譲治)を読了。Kindle版。

星系出雲シリーズもいよいよ完結。最後まで面白く読めた...けど、最後はやっぱり猫に持っていかれた感がある。林譲治さんはツィッターでもにゃんこの写真をいつもアップしてくださっているのでその点は非常に親近感がわく。

シリーズを通して。そもそも「兵站」という地味なところに焦点を当てているので、ファーストコンタクトに宇宙戦争という派手なテーマの割に、全体的に地味だったかな。長い説明ゼリフが多いのも気になる。そのドローンの名前だとか細部の描写だとかはストーリーに何か影響があるの?と思いながら最後まで読んでもぜんぜん意味がなかったり。ある意味斬新だとは思った。

あとは98%くらいにわたりさんざん謎が提示される割に、最後2%で結局「全てを知る犯人」が現れて「解答を説明」してくれるっていう終わり方もどうなんだろう。説明されなかった点は完全に放置だし、これでもかとディティールに凝ったタオ、水神、火伏(とその奥様)たちはその後どうなったの?とかの回収もなし。どうせなら最終巻はこの辺の後日談でも良かったのでは、と安易に思うのは素人だから?

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読書   2021/08/08   gena
タグ:Kindle , SF , 林譲治

プジョー2008その後(購入後初回車検)

9Nポロの後継で買った中古のプジョー2008(2014年式、購入記)も購入後2年経って初回の車検。走行距離は4.4万キロ。

かんなさんが日常使いしていて、COVID-19の影響で長距離もほとんど走っていないので距離は伸びず、2年で1万キロほど。購入後の平均燃費は11.4km(ハイオク給油、燃費計の数値)。チョイ乗りが多い割には結構良いかな。

かんなさんはラゲッジに無線関係、非常時に必要なものなどこれでもかと詰め込んでいて、せっかくの広いラゲッジがぜんぜん空きがない状態。個人的には車にあれこれ積みっぱなしにするのは好きではないけれど、マンション住まいのため311の震災以降は車が避難所になることを想定して行動するのはやむを得ないところもある。経済的に許されるなら移動倉庫として軽箱バンを増車したいくらい。

車検の代車はミラジーノ(2代目)。MOMOステアリングを奢った最上級モデルで、走行15万キロと古いことは古いけど内装、外装ともセンスは悪くない。足回りも今までに乗った軽の中ではマシな方。電スロのレスポンスをもう少し良くして5MTにしてくれたら良い感じかもしれない。

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プジョー2008の軽い不具合としては、ウィンカーのカチカチ音が鳴らない時がある。かんなさんが気付いた。いつもではなく、たまに出る症状で、車外のランプ、メーターパネルのランプの点滅は正常。ハザードのときは問題なくて、左ウィンカーのときに症状が出やすい感じ。ショップで聞いたら「ウィンカーのカチカチ音を出すスピーカー周りの回路ですかねぇ」ということだった。交換すると7万円だそうで、特に気にならないなら放置しても良いのでは、とのことで放置することにした。それよりもあのカッチ、カッチ、という音はてっきりリレーのON/OFFする機械音だとばかり思っていたら、なんと電子音で作っていたという事実を初めて知った。いつ頃からそうなっていたんだろう。

大きな交換部品もなく、車検費用は12万円弱。このクルマは中古の購入時を含めてディーラーに持っていったことがない。このまま「ディーラーでないと無理です」というような不具合がでないことを祈る。

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  2021/08/07   gena

SF本読了 星系出雲の兵站ー遠征ー4

「星系出雲の兵站ー遠征ー4」(林譲治)を読了。Kindle版。

いろいろとわからないことだらけの状況のまま、異星人とのコミュニケーションもままならず、クライマックスに向けてどう納めていくんだろう、という興味で読んでいる。

RFIDタグが出てきたり、妙に現代地球と似通った技術が登場するんだけど、何度も書くけどFTL航法とのギャップがすごい。

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読書   2021/08/06   gena
タグ:Kindle , SF , 林譲治

SF本読了 三体III 死神永生

「三体III 死神永生(上・下)」(劉慈欣)を読了。Kindle版

いよいよ完結編。発売が待ち遠しくて、発売されて即購入。こういうのは珍しい。

とにかく三体II黒暗森林が最高潮に盛り上がって面白過ぎたので、完結編でこれ以上どのように盛り上げて終わらせるのかが気になった。

読み始めてみれば、IIとはまた違った角度、とんでもないスケールと、もうお腹いっぱいという面白さ。下巻は「三体ロス」が怖くてなかなかページを進められなくなってしまった。これも最近では珍しい。

出たばかりの本なのでネタバレは避けるけれど、この三部作は文句なくこの10年で最高傑作と思う。個人的に何度も読み返したくなるのはイーガンの方だけど、三体はイーガンと同等のスケール感で、小難しい理論描写を省いて読みやすくした感じ。

しばらく時間を置いてからじっくり再読したい。

昔のテレビが電波を受信しないときに画面に映し出したランダムな砂嵐のような映像だ。
劉 慈欣. 三体Ⅲ 死神永生 上 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.6281-6282). Kindle 版.

テレビの砂嵐と聞いてもピンとこない読者も増えているだろうなぁ。

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読書   2021/07/31   gena
タグ:Kindle , SF , 劉慈欣

SF本読了 星系出雲の兵站ー遠征ー3

「星系出雲の兵站ー遠征ー3」(林譲治)を読了。Kindle版。

いろいろと謎のままどんどん話が進んでしまって、残り2巻で完全にスッキリするのか心配になってきている。

異星人と同等以上に謎で面白いのが人類の播種の背景。今回は重要な遺物も発見されて、これと異星人がどう絡んでくるのか。そして地球について何かわかってくるのか、というあたりが気になる。

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読書   2021/07/18   gena
タグ:Kindle , SF , 林譲治

Raspberry Piその後(ラズパイ4を追加)

Raspberry Pi2Bを譲ってもらって遊び始めたのが2018年の夏だったので、そろそろ3年になる。

その後ラズパイ3Bを買い足して、2台体制で運用してきた。部屋の環境を記録してつぶやいたりmicro:bit百葉箱の温度データをBLEでラズパイに飛ばして記録したりと、基本的には2台とも24時間稼働させている。

今一番重要なのが、2021年4月に公開したWebアプリ「日替わり通信術」の、電報文を自動生成するスクリプト。これはcronで毎日10時過ぎに自動実行してFTPでサイトにアップロードしている。

ただ、このスクリプトも初期の頃から少しずつ改良しているためにコードが乱雑だし、ラズパイの初期設定がPython2だったこともあって、コードはPython2で書いており、Python2のサポート終了も気になっていた。

そこでとりあえずPython3に対応させようと少しずついじっていたんだけど、そもそも3年前のRasbianだとPython3が3.5で、これもサポート終了している。まずはPython自体のアップデート...といろいろやっていたら、なんだかラズパイ自体の動作が変になってきた。こういう稼働中のシステムには「動いているものはいじるな」という格言があって、気になるところはあってもヘタに触るとおかしくしてしまうという典型。

そこでラズパイ2Bは丸ごとバックアップしてあったマイクロSDに挿し替えて元に戻し、新たにラズパイ4を買ってそちらでPython3対応などをして、最終的に2Bから4にメイン機を移行する作戦とした。その上で2Bは最新のRaspberryPi OSを入れて負荷の軽い運用とすれば良いかな。

買ったのはラズパイ4のメモリ4GBのモデルと、ファン付きヒートシンク型のケース、USB電源、マイクロSDカード。ケースはこのタイプだとGPIOがそのまま使えるので便利。あとモニタ出力がマイクロHDMIに変わっているので、ケーブルも購入した。

もうラズパイは3台目になるのに、毎回使えるようにするまでの手順をググっている。一応思い出せる範囲でやったことをメモしておく。

  1. Raspberry Pi OSの最新版を、Raspberry Pi Imagerを使ってマイクロSDに書き込み
  2. マイクロHDMIケーブルでモニタ(TV)につないで起動して、設定からホスト名・パスワードの変更、SSHの有効化、WiFiの接続設定、RealVNCのインストールと有効化
  3. Teamviewerのインストールと設定(これはHDMI接続した状態でやらないとダメ)。
  4. HDMI接続を外してもVNC、Teamviewerがつながる設定
  5. IPアドレスを使わずホスト名.localで接続するためにAvahiのインストール
  6. 以降はモニタは不要。SSH、VNCで接続して操作可能。
  7. cifs-utilsをインストールして、NASをマウント
  8. GUIの日本語入力(ibus-mozc)のインストール
  9. Python3をデフォルトにする場合、シンボリックリンクを変更
  10. nanoエディタの設定
  11. crontab -eでcronの設定、またはバックアップからリストア
  12. 基板のLEDを常時消灯にする

【追記】

ラズパイ4で日替わり通信術のスクリプトを実行するようにしたので、古いラズパイ2Bは新しいマイクロSDカードに最新のOSイメージをクリーンインストール。

クリーンインストールなのでUSB WiFiアダプタは外しておいた。ら、GUIが起動した時点でWiFiにアクセスできることに気づいた。ラズパイ2Bは内蔵無線LANはなかったはずなのに...と思って世代を調べるコマンドで確認してみたら、2Bだと思っていたラズパイが実は3Bだったことが判明。3年間気づかずにUSB WiFiアダプタを付けて使っていた。元々人から譲ってもらったものだし、メモリも同じ1GBなので全然気がつかなかった。

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パソコン・インターネット   2021/07/17   gena
タグ:Raspberry_pi