SF本読了 星系出雲の兵站ー遠征ー3
「星系出雲の兵站ー遠征ー3」(林譲治)を読了。Kindle版。
いろいろと謎のままどんどん話が進んでしまって、残り2巻で完全にスッキリするのか心配になってきている。
異星人と同等以上に謎で面白いのが人類の播種の背景。今回は重要な遺物も発見されて、これと異星人がどう絡んでくるのか。そして地球について何かわかってくるのか、というあたりが気になる。
「星系出雲の兵站ー遠征ー3」(林譲治)を読了。Kindle版。
いろいろと謎のままどんどん話が進んでしまって、残り2巻で完全にスッキリするのか心配になってきている。
異星人と同等以上に謎で面白いのが人類の播種の背景。今回は重要な遺物も発見されて、これと異星人がどう絡んでくるのか。そして地球について何かわかってくるのか、というあたりが気になる。
「星系出雲の兵站ー遠征ー2」(林譲治)を読了。Kindle版。
世界観にもだいぶ馴染んできたし、面白いんだけど、いまいちキャラ萌えというほどでもないし、びっくり仰天の展開というわけでもないので、やっぱり淡々とシミュレーションが進んでいるのを見ている雰囲気。
三体IIIと並行して読んでいるので余計にそう思うのかも。
「星系出雲の兵站ー遠征ー1」(林譲治)を読了。Kindle版。
「ー遠征ー」が付いたけれど実質そのままストーリーは続いていて、遠征まで合わせてひとつのシリーズということみたい。遠征は5巻まで。
三体IIIと並行して読んでいるけれど、同じファーストコンタクト宇宙SFでこんなに違うものかと、比較しながら楽しんでいる。
星系出雲の世界ではやっぱりAFD航法だけがオーパーツ的にアンバランスな要素に思える。三体世界では人類より遥かに物理学で先行している三体文明ですら、超光速航法は実現していない(ただし即時通信は実現している)。
「星系出雲の兵站4」(林譲治)を読了。Kindle版。
4巻までで、ファーストコンタクトもいよいよ次の段階へ、というところで第一部完。
面白いんだけど、物語を読んでいるというより、ファーストコンタクトのシミュレーションを体験しているような感覚。兵站関係の説明が多いせいだと思うけど。
人類はAFDという超光速(FTL)航法を実現していて、異星人(光速に縛られている)との戦闘でもこれを使ってズルをする。通常速度の宇宙船(核融合推進)で開拓した航路の範囲内だけで可能な航法ということで、超光速通信は不可。AFD宇宙船に手紙を載せて届ける超光速飛脚は可能、という設定。これって因果律破れは引き起こさないのかな。亜光速の速度差が絡まなければ平気?
でもちょっと考えたらAFD航法だけでも亜光速で飛ぶ宇宙船はできそう。恒星近傍の重力場で自由落下して、恒星に衝突する前にAFDでまた最初の地点に戻る。これを繰り返せばいくらでも自由落下で加速できる。別に因果律なんて破らなくたって、この方法でいくらでも強力な運動エネルギー兵器が作れそう。これを禁止するために、老人と宇宙シリーズでは「惑星などの重力場近傍ではスキップ(FTL航法)不可」、という設定にしたんだろうな。
「この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選」(J.J.アダムズ編)を読了。Kindle版。
全体的に面白かった。けれど、最後にパワードスーツあんまり関係ない猫SFが出てきて全部持っていかれた感じ。ネコ出すのはずるいって。
あとはスチームパンクの2作かな。久しぶりにアレステア・レナルズが読めたのも良かった。またあの痺れる分厚さ(Kindleになったら厚みはないけど)の長編を読みたい。
【収録作品】
「終わりなき戦火 老人と宇宙6」(J.スコルジー)を読了。Kindle版。
2021年現在で一応シリーズ最終巻ということになっている。というのは、なんか訳者あとがきによると、さらに続編が計画されているらしいので。
とはいえ、ジョン・ペリーとハリー・ウィルスンの物語としてはこれで完結かな。戦いの虚空で明かされなかった謎も解決されたわけだけど、びっくり仰天の驚き展開、というほどではなかったかも。物語としてはいいと思うんだけど、あれだけ活躍したペリー一家が、今回の危機では活動を仄めかされることすらない、というのはちょっと違和感があったかな。サービスでオイボレ団同窓会的なシーンがあっても良かったかも。
久しぶりに長いシリーズものに浸れて良かった。
「星系出雲兵站3」(林譲治)を読了。Kindle版。
ファーストコンタクトの相手と戦闘以外のコミュニケーションがまったく取れないまま進んでいく気になる展開。
アルファ、ブラボー、チャーリーなどのフォネティックコードが意味不明の記号だ、みたいな記述があった。作中で出てくる固有名詞が日本の地名であることから、遠い昔にこの星系に着いたのは日本の播種船であり、そのために英語のフォネティックの意味がわからない、という描写かと思う。ただ一方でYHHとかアルファベットの略称が使われていたりして、ちょっと違和感。(インタビュー記事を読むともっといろいろな背景があるみたい)
「星系出雲の兵站2」(林譲治)を読了。Kindle版。
1巻からの背景設定・キャラ紹介的な展開が済んで、ようやく物語が走り出して俄然面白くなってきた感じ。
惑星軌道上の宇宙戦闘の難しさ、通信確保の重要性と困難性を真面目に描いているのは凄いと思った。
「戦いの虚空 老人と宇宙5」(J.スコルジー)を読了。Kindle版。
ジョン・ペリー(一家)の活躍する3部作+1の続編であり、「オイボレ団」のメンバーであるハリー・ウィルスンが活躍するスピンオフ的な2部作の前半。
面白かったけれど、本筋の謎がほとんど明かされないので、最終巻の6でどこまでスッキリ解消するのか楽しみ。
「ゾーイの物語 老人と宇宙4」(J.スコルジー)を読了。Kindle版。
これまでの3部作があってこそだとは思うけれど、大変良かった。今年の暫定ベスト。
この作品世界って、ブレインパルのような高度なAIがあって、テクノロジーも相当なものなんだけど、白兵戦でCDFの兵士をバンバン使い捨てにするというのがちょっと違和感。儀式的な決闘(?)は別として、通常の戦闘はギュゲス的な動甲冑を使うとか、いっそのことロボットや戦闘ドローンを大量投入すれば良いだけでは、と思ってしまう。