Harmless Weblog

Kindle

SF本読了 スーパーカブ7

「スーパーカブ7」(トネ・コーケン)を読了。Kindle版。

ちょっとうっかりしていた。シリーズが完結しているかどうか確認せずに既刊を全部買ってしまった。もしかして長寿シリーズになってしまったりするんだろうか。

小熊さんらしいといえばらしいけれど、高校時代の友達との関係が割とあっさり疎遠になっているのが良かった。それがリアルというもの。

一方で住環境は大学生の一人暮らしとは思えない充実ぶりで大変羨ましい。

自宅で倒れて節約研究会に助けられる場面は、ちょっと唐突感があった。この辺りの経緯はまたreserveとかで後出しするつもりかな。

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読書   2022/01/23   gena

SF本再読 天冥の標IX

「天冥の標IX ヒトであるヒトとないヒトと Part1,2」を再読了。Kindle合本版。

初読は2017年。ラストに向かってヘヴィな盛り上がり。なんとか納得のいくエンディングにつなげてほしいと切に願う。

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読書   2022/01/22   gena
タグ:Kindle , SF , 小川一水

SF本読了 機動警察パトレイバー2

「機動警察パトレイバー2 シンタックス・エラー」(横手美智子)を読了。kindle合本版。

これ以降はたぶん未読。レイバーはほとんど出てこないけれど(パトレイバーらしいと言えばらしい)、マンガやアニメのミッシングリンクを埋める重要な位置付けで、読み応えがあって面白かった。

遊馬と父親の確執って、マンガ版の冒頭の描写から、一代で大企業を育てた父親の家庭で金銭的に何不自由なく育ったレイバーオタクのボンボンが、父親の手回しで警察官にさせられた、というようなイメージを勝手に持っていたけれど、ずいぶん見方が変わる。

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読書   2022/01/21   gena

SF本読了 スーパーカブ reserve

「スーパーカブ reserve」(トネ・コーケン)を読了。Kindle版。

本編で描かれなかった、隙間の出来事が描かれる番外編的なお話。なんか読んだ気がするお話があると思ったら、既刊の電子特別版の再録か。

三年生に進学して間もなくリトルカブを納車した椎のために、礼子の家で納車祝いのクレープパーティーが催された。
トネ・コーケン. スーパーカブ reserve (Japanese Edition) (Kindle の位置No.376-377). Kindle 版.

無粋だとは思うんだけど、最近良く見る客側が「納車した」という表現。スマホゲームの課金と同じくこれからはこれが普通の使い方になるのかなぁ。せめて校閲では「納車された」、にして欲しいところだけど。

サニートラックでレースに出るシーン、私小熊さんよりMT車長く乗ってるけど、こんな走らせ方できないんだよなぁ。やっぱり高校生の思い切りの良さが必要なのか。

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読書   2022/01/15   gena

SF本読了 機動警察パトレイバー1

「機動警察パトレイバー1 風速40メートル」(伊藤和典)を読了。Kindle合本版。

Amazonのセールで小説版5冊の合本版が安くなっていたので懐かしくて購入。風速40メートルは劇場版1のノベライズ。文庫版は持っていたけれど実家に置いてきて捨てられてしまったと思う。

劇パトのアニメはDVDで何度も観ているけれど、小説版はけっこう忘れていて、消防レイバーの暴走シーンとか、後藤さんと課長のやりとりとか、アニメプラスアルファがあって良かった。

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読書   2022/01/10   gena
タグ:Kindle , SF , 伊藤和典

SF本再読 天冥の標VIII

「天冥の標VIII ジャイアント・アーク Part1,2」(小川一水)を再読了。Kindle合本版。

一巻に至る過程と一巻のおさらいが終わって、いよいよ物語が先に進む転換点。

初読は2014年から2015年。間が開くとどうしても忘れてしまうので、長いシリーズはいくら面白そうでも、全巻出てからまとめて読む方が良いということがわかってきた。

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読書   2022/01/09   gena
タグ:Kindle , SF , 小川一水

SF本読了 スーパーカブ6

「スーパーカブ6【電子特別版】」(トネ・コーケン)を読了。Kindle版。

小熊、礼子、椎の高校卒業までで、物語としては一区切り。ただまだ続刊があったので買ってある。

永田町の信号待ちの時に「この辺はお茶が飲めるところが全然無いんですよ」と言っている。
トネ・コーケン. スーパーカブ 6【電子特別版】 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1821-1822). Kindle 版.

永田町でお茶を飲む場所がないというのは本当で、私も出張で時間をつぶすのに苦労した。1時間以上空き時間があるなら国会図書館が良いかも。

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読書   2022/01/03   gena

2021年総括

2021年は悩まされていた仕事の炎上案件が夏頃にようやく片付いて、夜中や土日に電話で対応依頼が来ることが減ったので精神的にだいぶ楽になった。それでもまだまだストレスのかかる案件が多いのと、休みが取りづらい(平日に休めないことはないが、休んでも関係なく電話やメールが飛んでくる)のが辛い。

COVID-19の流行により当地でも緊急事態宣言が第3波、第4波、第5波と断続的に出されて、外食はかなり気をつかったし、遠出はほとんどできなかった。周辺のお店も影響を受けたところが多く、廃業したり業態が変わってしまったお店もあった。一方で当地でもウーバーイーツが使えるようになったのでこれはたまに利用させてもらっている。

ブログのCMSをさくらのブログからBaserCMSに移行して1年経った。正直ブログのテンプレートとしてはイマイチ使いづらい部分もあるんだけど、今のところシステムのアップデートも月1くらいであるし、ちゃんと対応してくれている感じ。

アマチュア無線活動

アマチュア無線は開局して10年。今年もコンテストでCWの運用がほとんど。交信数としてはクラブ局のCWオペレータとして稼いだ分の方が多かったと思う。実質コンテストしか運用の機会はないのに、いつの間にか7MHzのCWでCQを出し続けても平気なくらいにはなったので不思議なものだ。

DXCCのエンティティは49。今年のNewはラトビア(20m CW)のみ。サイクル25がそろそろ上昇基調かと思うので、来年も1局でもDXCCのNewエンティティがゲットできたら良いと思っている。

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資格取得活動

自分のことではないけれど、かんなさんが3月の試験でとうとう一級総合無線通信士に合格。私も微力ながら通信術のスクリプトを作ってサポートしてきたので嬉しかった。

あとは8月から情報を調べて、10月から12月にかけてボートスクールを受講して二級小型船舶操縦士の国家試験を受験。かんなさんと一緒に合格することができた。私としては久しぶりの国家資格取得。

プログラミング

かんなさんの一総通の通信術の訓練用に作ってアップデートを重ねてきた、日替わり通信術のWebアプリを公開。4月に公開して、12月まで順調に稼働中。今のところこのアプリを使って総通に合格しました、というご報告は届いていない。まあ1回の合格者が数名だし、半年の訓練ではまだ合格には届かないかもしれないので、引き続き日替わり更新を続けていきたい。実際には連続稼働のラズパイが勝手に更新を続けてくれるので、トラブルさえなければ特にすることはない。

Webアプリの公開に合わせてラズパイ4を新調して、アプリのスクリプトもPython2からPython3に移植した上で、Gitでバージョン管理をするようにした。

あとは非公開のツイッターボットを細々と改良。今までのニュースのクロールに加えて、当地の天気予報と、注意報警報をtenki.jpから取得してつぶやく機能を追加した。

日替わり通信術のさらなる改良は今のところ考えていないけれど、もし要望があれば考えるかも。ScratchとかMicro:bitもまた何か作って遊びたいけれど、今のところアイデアが降ってこない。

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アコースティックギター弾き語り

こちらも新型コロナの影響が長引いていて休業状態。ギタークラブの集まりが定期的にあれば、練習しなきゃな、と思ってギターを手に取るんだけど、クラブがお休みだとどうしてもサボりがち。

ピートは16歳、デルタは14歳になった。高齢ということもあり、2匹とも今年は健康というわけにはいかなかった。

まずピートは、9月に股間をしきりに舐めるようになって、出血もして、しばらくはぐったりしていた。それでも数日股間を舐めながら休むのを繰り返して、自力で復活。その後も痛みがあるのか、たまにうーうー唸りながら股間を舐めている。

それが関係しているのかわからないけれど、体重がずいぶん軽くなって、背中を撫でると骨っぽい感触になった。元々太り気味だったので、身軽になって、股間の痛みが軽快してからはむしろ以前より元気に走ったりジャンプできるようになった。

ピートの場合は動物病院に連れていくことが難しい(死ぬほど嫌がって暴れて、それこそ死んでしまいそうなので)ため、具体的に何が悪いかはわからないまま。このまま経過観察としたい。

重症だったのはデルタで、年末も療養中。11月末に急に何度もトイレに行くんだけど、おしっこが出ず、水を飲んでも吐いてしまうという状態になって、急遽動物病院へ。

原因は大きな結石が詰まってしまったとのことで、カテーテルで尿を出して、石は排出できないため、膀胱に押し戻してもらった。その後もまた結石が詰まってしまい、どんどん体力がなくなってぐったり。病院で処置してもらったら、あと1日遅かったら命がなかったくらいの重症とのこと。

12月頭には自宅療養が難しくなって、1週間入院。カテーテルを繋ぎっぱなしにして点滴治療。膀胱にダメージがかなりあって出血もしており、輸血が望ましいということだったけれど、血がもらえる若いにゃんこの知り合いもおらず、止血剤などで持たせる感じ。

入院後数日が山場と言われて覚悟したけれど、どうにか持ち直して、退院。今は通院しながら血液の値と体力の回復を図っているところ。自力で細かい砂状の結石と血餅をずいぶん排出できたけれど、親玉の大きな結石は膀胱の壁にくっついたままなので、また詰まる可能性がある。成分的に溶かしたりすることのできない石とのことで、様子を見ながら異変があったら病院で処置するという感じ。

退院後は頑張って薬を飲ませたけれど、錠剤(1回あたり3種類、1日2回)をそのまま飲ませるのはどうやっても無理で、ピルクラッシャという錠剤をすり潰す器具を買って、ぬるま湯に溶かしてシリンジで飲ませた。それでもものすごく嫌がって、半分くらい吐き出すことも多かった。そりゃ苦いんだもん、嫌だよね、ごめんね、と無力感に襲われる日々。

治療の影響で排尿がうまくコントロールできず、いろんなところでおしっこをしてしまい、ピートには威嚇されるため、しばらくは自宅でも小部屋を作って隔離。この数日でようやくトイレ内でおしっこできるようになってきて、隔離が解除できるまでに回復。それでも留守番させるのは厳しいため、ミラコスタに行くときは動物病院がやっているペットホテルに預かってもらった。

年末にもまたおしっこが出なくなってしまい病院で緊急処置。しばらくは外出は控えてデルタの様子を見守る日々が続きそう。

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ファーストカーのプジョー2008は購入後2年3ヶ月、セカンドカーのロードスターは同4年6ヶ月。プジョー2008の方はかんなさん(奥様)専用車として稼働中。かんなさん的には気に入っているみたいなのでまだまだ乗るつもり。そろそろスタッドレスタイヤは更新したい。

ロードスターは今年はけっこうお金をかけて気になっていたショックアブソーバとゴム部品を交換した。これで突き上げがなくなってストレスはなくなったのでまだ乗り続けられそう。あとはドライブレコーダを更新したし、サーモスタットを交換エアコンのガスが減っていたので補充してもらった。これはまた次の夏にどうなっているかで、ちゃんと漏れを特定して修理するかどうか決めたい。年式相応にいろいろ手を入れるところが出てきた感じ。もう何年か乗るなら幌の交換も考えた方が良いかも。

新型コロナの世界的流行の影響で部品が品薄となり、新車が作れず中古車が値上がりしている現状なので、ロードスターも当分乗り換えは考えられない。それが落ち着いたら、次はMTで荷物が乗る車を考えたいかも。今のところカングーかタウンエースバンの中古かなぁ。ただ、何度も書いているようにロードスターも一度降りたら二度と乗れない気がしているので相当悩むことになりそう。

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読書

今年読んだSFは当たりが多かったように思う。老人と宇宙シリーズも良かったし、マーダーボットの続編も読めた。ベストを選ぶのはとても難しいところだけど、やっぱりシリーズを通しての満足感から言えば三体ということになるかな。国内ならダントツで菅浩江さんの博物館惑星シリーズ。Kindleならではの合本版スタイルの読書も増えてきた。たまにセールで安くなっていたりするとお得感が大きい。

【SF】

【ミステリ】

ご参考 過去の総括記事

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ブログ   2021/12/31   gena

SF本読了 紫色のクオリア

「紫色のクオリア」(うえお久光)を読了。Kindle版。

ツイッターのSF界隈で話題になっていた作品。序盤はなんだこりゃ、ホラーか?と思いつつ読み進めていったら、いつの間にかけっこうハードなSFになっていって面白かった。

藤子F不二雄の短編に、タイムマシンを作る男の話があって、最初はいろいろと科学技術的なアプローチを試すんだけど、最後はただ座って「信念」でもって「環」に入り込む、つまり自分が未来にタイムマシンを発明すると信じることで、未来の自分が過去にタイムスリップして現在の自分にタイムマシンの作り方を教えてくれる、そんな世界線に移る。というのがあった。本作を読んで思い出した。

欲を言えば、まりいの「能力」についてこじつけでも良いので科学の言葉で説明をつけて欲しかったかな。

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読書   2021/12/30   gena

SF本再読 天冥の標VII

「天冥の標VII 新世界ハーブC」(小川一水)を再読了。Kindle合本版。

初読は2014年。ここからKindle版に切り替えたので、合本版とダブってしまっている。

ブラックチェンバーとその拡張版の空洞の構造というか間取りがいまいちイメージしづらい。読み込みが足りないんだと思うけど、誰か図面描いてくれないかな。

あとしつこいけれど電力事情。

「今日午前十時の段階で、シティからの電力供給量二十八万五千キロワットに加えて、チェンバー内第一と第二発電所の出力が九万五千キロワットずつあり、合計供給力は四十七万五千キロワットといったところです。一方で消費量はこちらに出ている通り、四十三万二千、三千キロワット内外。つまり余力は九パーセントかそこらです。...
小川 一水. 《天冥の標》合本版 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.51561-51564). Kindle 版.

普通にああ、なるほど、電力供給の余力がないんだね、と流してしまいそうになるけれど、電力の場合は需要と供給が常にバランスしないといけないので、消費量が四十三万二千キロワットだったら、その時の合計供給力は正確に四十三万二千キロワットになる。だったら供給余力はどうやって求めるの?となるんだけど、それは発電所の定格出力を上限として、それに対する余力を求めれば良い。

シティの太陽光パネルの汚れで供給量が絞られている、という記述もあった。この場合も供給力が落ちているから、節電してね、というお願いをするくらいで、自動的に電力が○○kWしか来ない、みたいな事態にはならない、というのは1巻で書いた通り。

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読書   2021/12/26   gena
タグ:Kindle , SF , 小川一水