SF本読了 ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3
「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3」(小川一水) を読了。Kindle版。
けっこうヤバめの話になってきたのと、気楽に読んでいて最初の方のエピソードを忘れているので、時期を見て最初から再読したいかな。
「粘土」はそもそも何なのか、そこにどういったSF的な理屈が付けられるのか、を是非明らかにしていって欲しいところ。それがないと単なる魔法の便利デバイスになってしまうので。
「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3」(小川一水) を読了。Kindle版。
けっこうヤバめの話になってきたのと、気楽に読んでいて最初の方のエピソードを忘れているので、時期を見て最初から再読したいかな。
「粘土」はそもそも何なのか、そこにどういったSF的な理屈が付けられるのか、を是非明らかにしていって欲しいところ。それがないと単なる魔法の便利デバイスになってしまうので。
「久遠 (上・下)」(G.ベア)を再読了。Kindle版。
永劫は30年経ってもそこそこ内容を覚えていたんだけど、久遠はさすがにすっかり忘れていて、その分新鮮な気持ちで楽しめた。
今読むと永劫より久遠の方が、いろいろと伏線回収されるという意味でも読んでいて気持ち良い感じ。
せっかく永劫・久遠が電書化されたんだから、この機会に「道」3部作の3作目の邦訳出してくれないかなぁ。
あと永らく使ってきたAmazonの書影付きリンク機能が廃止されてしまい、今までに貼ったリンクがすべて無効になってしまった。なんでそういう救済策のない変更を平気でするかなぁ。
「永劫 (上・下)」(G.ベア)を再読了。Kindle版。
私がSFにハマるきっかけになった作品であり、ついに電書化されたということで即購入。
1985年の作品だけど、今読んでも面白いし、むしろベアの後年の作品よりも好き。「道」とか「ゲート」の描写ってイーガンぽいハードさを先取りしていたと思う。
舞台は2005年ということで、「スレート」はそのまんまスマートフォンやタブレットのイメージかなと思う。さすがに爪の先くらいのデバイスに何GBものデータが入って、いちいち「メモリキューブ」を持ち歩かなくても良いとか、スレート程度の端末で移動通信までできるレベルまで進歩するというのは予想が難しかったのかな。逆に、ほとんど充電の必要がないという点は完全にオーバーテクノロジー。何度も書いているけれど、フィクションだとエネルギー問題を簡単に解決しすぎ。
で、永劫のすごいところはこの「近未来のすごい技術」で軽くビビらせた後に、さらに遥かに進歩した「遠未来の技術」がバーン!と出るところ。早くこの技術に現実が追いつくと良いなぁ。
「メデューサとの出会い ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク 3」(A.C.クラーク)を読了。Kindle版。
「メイルシュトレームII」は、火星の人の短篇版という感じ。
好みとしてはあとは「秘密」あたりかな。後年の作品とのことで、渋めの内容が多かったかも。
【収録作品】
「はじまりの町がはじまらない」(夏海公司)を読了。Kindle版。
面白かった。後半ちょっと急展開すぎたので、もう少し長くても良かったかな。ラストもベタだけど良い感じ。
似たような背景設定のグラン・ヴァカンスはもっと重厚で痛々しい話なんだけど、自分としては痛くないこちらの方が好み。
アニメくまクマ熊ベアーにはこういう展開を期待していたんだけど、さすがに無理か。
「楽園とは探偵の不在なり」(斜線堂有紀)を読了。Kindle版。
タイトルから明らかにテッドチャンの「地獄とは神の不在なり」のオマージュなので、並行して再読した。チャンはやっぱり面白い。
解説によると特殊設定ミステリというらしいけれど、本書も面白かった。天使の降臨という物理法則を無視した現象があっても、「なんでもありのファンタジー」ではなく、天使すらも例外のない厳密なロジックに従うことで、ミステリとして成立している。
まあでも、地獄とは〜と共通して救いのない物語であることは確か。こういうのも面白いけれど、個人的にはフィクションは美徳が報われ善良な者が救われるストーリーを読みたい。
アポロが月に行く以前に書かれた作品ばかりだけど、未だにここで描かれているような宇宙ステーションや月面基地が実現していないのが不思議でならない。いったい人類は何をやっているのか。
それにしても「星」のインパクトがすごい。
「オメガ城の惨劇」(森博嗣)を読了。Kindle版
副題が "SAIKAWA Sohei’s Last Case" ということで、これは読まないわけにはいかない、というかどのタイミングで読むべきかが問題。Gシリーズは未完だし、WWシリーズも私は未着手。ただ公式には「シリーズ外の作品」となっていたので、Vシリーズを再読した流れで読んでみた。
結果としては大正解だったかな。惜しいのは黒後家蜘蛛の会は大好きなアシモフなのに未読なんだよなぁ。これは昔文庫を探し回ったけれど絶版で手に入らなかったという記憶がある。今検索したら新版が出ているけれど、電書化はされていないみたい。
「赤緑黒白」(森博嗣)を再読了。Kindle合本版。
合本版のVシリーズもとうとう読み終わってしまった。
何度か書いていると思うけれど、なんとなく危うい感じの西之園さんに振り回されるS&Mシリーズより、しっとり落ち着いた余裕たっぷり紅子さんのVシリーズが落ち着く。
小鳥遊くんと香具山さんの後日談がもっと読みたい。
「太陽系最後の日 ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク」(A.C.クラーク)を読了。Kindle版。
やっぱりクラークとアシモフって面白いよなぁ。選りすぐりのベスト版だから当然なのかもしれないけれど、それでもすごいと思う。クラークやアシモフがもっとずっと長生きして、最新の科学の知見を得て今SFを書いたとしたら、やっぱり最高に面白いだろうなと想像する。