ミステリ再読 六人の超音波科学者
「六人の超音波科学者」(森博嗣)を再読了。Kindle版。
今回も小鳥遊くんがちょっと可哀想な展開。纐纈さん関係のエピソードって本編ではまったく触れられていないけれど、短編集にあるんだったかな。
「六人の超音波科学者」(森博嗣)を再読了。Kindle版。
今回も小鳥遊くんがちょっと可哀想な展開。纐纈さん関係のエピソードって本編ではまったく触れられていないけれど、短編集にあるんだったかな。
「三体0 球状閃電」(劉慈欣)を読了。Kindle版。
三体3部作の前日譚的な位置付けで、大変面白かった。オカルトっぽい描写が科学的に説明されるところなんかは、まさに三体の「カウントダウン」と同様に楽しめたし、三体2がフェルミのパラドックスに説得力のある回答を与えたのと同じように、三体0では球電や超常現象の説明を試みていて、それがミステリのように明らかになっていくのが素晴らしい。
「黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選」を読了。Kindle版。
Kindle本セールで3冊まとめて買ったアンソロジーシリーズもこれで最後。銀河連邦、AIロボットよりは楽しめたかな。いずれにしろ読み終わった瞬間に内容を忘れてしまう程度ではある。
好みとしては、時空の一時的困惑、禅と宇宙船修理技術、黄金の人工太陽、ダイヤモンドとワールドブレイカー、目覚めるウロボロス、霜の巨人あたりかな。
「魔剣天翔」(森博嗣)を再読了。Kindle合本版。
各務さん初登場のけっこう好きなエピソードではあるんだけど、一方で小鳥遊くんがちょっと可哀そうかな。というかVシリーズって全体的に小鳥遊くんの不運が多いような。。
「不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選」を読了。Kindle版。
これもピンとくるものはなかったかなぁ。ほとんど当たりを引くことなんてないんだから、アンソロジー買うのはやめておけば良いのに、もしかしたら...と思って買ってしまう。
好みとしては順当に、レナルズ、ソウヤーという元々好きな作家の作品。あとは監獄惑星、不死身の戦艦、還る船、囚われのメイザー、文化保存管理者、ジョーダンへの手紙あたりかな。歌う船シリーズは未読で気にはなっているけれど、2023年現在電書化されていない。
【収録作品】
「夢・出逢い・魔性」(森博嗣)を再読了。Kindle合本版
3人組のテレビ出演のお話。稲沢探偵ってこの後も活躍するんだったかな。
ひな壇に素人の出演者が座って、タレントやアナウンサーが司会進行するというテレビ番組については、かんなさんが「熱中夜話 猫ナイト」に出演したときに、私もスタジオ内で見学させてもらったので、その時の様子を思い出した。
「月は幽咽のデバイス」(森博嗣)を再読了。Kindle合本版。
オーディオマニアの富豪邸で起きる事件。これは建物が特徴的なのでよく覚えている。
へっ君が図書館で調べていた、10mより高い木が水を吸い上げられる仕組み。今はググって調べることができるけれど、意外と難しい。蒸散によるテンションと水の凝集力、さらに根が浸透圧によって水を汲み上げる根圧が関係しているとか。それらが確からしいと検証されたのがどうも2000年台後半とからしいので、当然へっ君の時代には未解明だったことになる。へっ君の達見恐るべし。
「大人になるとね、都合の悪いことはどんどん忘れてしまうのよ。今は信じられないかもしれないけれど、そうね、十六歳くらいから、そういうふうになるの。揮発性っていうんだけれど、もともとそういうふうに人間はできているの。私も三年くらいまえから、忘れっぽくなったわ」
「計算が合わないよ、それ」
森博嗣. Vシリーズ全10冊合本版 (Japanese Edition) (p.972). Kindle 版.
「創られた心 AIロボットSF傑作選」(J.ストラーン編)を読了。Kindle版。
部分的に面白いものもあったけれど、あまりピンとくる作品はなかったかなぁ。私の考えが古いだけだと思うけれど、アシモフのロボットものの短編とかの方がずっと好み。
強いて好みを挙げるとしたら、「エンドレス」、「もっと大事なこと」、「死と踊る」、「人形芝居」、「翻訳者」、「罪喰い」、「赤字の明暗法」あたり。ベタだけどわかりやすく素直なお話が好きということかな。読みやすさって大切だと思う。
【収録作品】
「黒猫の三角」(森博嗣)を再読了。Kindle合本版。
Vシリーズは全て文庫で持っていて、電書版も2作目の「人形式モナリザ」以降は持っていたけれど、合本版がセールになっていたので結局購入。
やっぱり猫のデルタが登場するとニヤけてしまう。うちのデルタも額に三角があって、この作品にあやかってデルタと名付けたので。
「あれは、デルタという名でな」小田原は嬉しそうに微笑んで、片手を自分の額に持っていく。「目の上のところに、白い三角があるのだよ。それで、そう呼ばれておる。とても賢い奴で、どうやら、この近辺ではボスのようだ。うちの屋敷にもよく来よる。しかし、はは、黒猫のデルタとは、はは、愉快な名前ではないか」
森博嗣. Vシリーズ全10冊合本版 (Japanese Edition) (p.200). Kindle 版.