SF本再読 天駆せよ法勝寺
「天駆せよ法勝寺」(八島游舷)を再読了。Kindle版。
長編版を買ったので、思い出しがてら再読。仏教はSFと親和性が高いというか、好みなものが多い気がする。一方でキリスト教SFってあんまり無いし、以前読んだイエスの遺伝子もイマイチだった。マンガのバスタードが頑張っていた感じだけど、あれはどうなったんだっけ。
天駆せよ法勝寺 -Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作 Kindle版
「天駆せよ法勝寺」(八島游舷)を再読了。Kindle版。
長編版を買ったので、思い出しがてら再読。仏教はSFと親和性が高いというか、好みなものが多い気がする。一方でキリスト教SFってあんまり無いし、以前読んだイエスの遺伝子もイマイチだった。マンガのバスタードが頑張っていた感じだけど、あれはどうなったんだっけ。
天駆せよ法勝寺 -Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作 Kindle版
「コード・ブッダ」(円城塔)を読了。Kidle版。
久しぶりに仏教SF。けっこう好きなジャンル(?)で楽しめた。明らかにギャグなんだけど、大真面目に書いてあって、これは笑えば良いんだろうかどうなんだろう。
「ミネルヴァ計画」(J.P.ホーガン)を読了。Kindle版。
巨人たちの星シリーズ3部作+内なる宇宙で完結したシリーズに、まさかの続編ということで、星を継ぐものから久々にシリーズを通して再読。本書も楽しむことができた。ホーガンのデビュー作がシリーズ1作目で、最晩年にそれを完結させるという素晴らしさ。
晩年のホーガンは陰謀論とかトンデモに傾倒してしまったという話で心配していたものの、本書はあまりそういう部分は目立たず、うまくハントたちの物語を完結させてくれて感謝。マルチヴァースのいろいろは強引なところもあるけれど、それを言ったらシリーズ全体がかなりご都合主義でもあるので、純粋に楽しめばいいと思う。
ゾラックのファンとしては、最後に最大の見せ場があったので喜ばしい。あまり悲壮感なく描いてくれて良かったかな。詳しく描かれたら泣いてしまうと思う。
SF本再読 内なる宇宙
「内なる宇宙(上・下)」(J.P.ホーガン)を再読了。Kindle版。
新作記念の再読キャンペーン中。ブログを遡っても初読の記録が出てこないので30年ぶりくらい?ですっかり内容を忘れてしまっていた。
確かジェベックスが作り出したVR世界のお話じゃなかったかな、と思いながら読んでいたらぜんぜん違った。ジェベックスを構成するコンピュータ素子のマトリクス上に自然発生した宇宙だった。
順列都市のオートヴァース、いやディアスポラのワンの絨毯の方が近いイメージかもしれない。ホーガンより先にこの着想で書いた作品って何かあったかな。
いわば立体巨大ライフゲームみたいな感じだと思うんだけど、その宇宙で「惑星」ができて知的生命が進化するっていうのはやや強引かなとも思った。
内なる宇宙 上 巨人たちの星シリーズ (創元SF文庫) Kindle版
「巨人たちの星」(J.P.ホーガン)を再読了。Kindle版。
新作記念の再読キャンペーンも年を跨いで初期3部作を読了。本作は大好きなゾラックはあまり活躍する場面がないんだけど、ストーリーとしては面白い。
ネットされているAI(コンピュータ)が出てくると、たいていハッキングしたりされたりというのが大事なポイントになることが多いわけだけど、セキュリティというのはまず破られる。もちろん強固なセキュリティで「侵入できませんでした」では物語が進まないから仕方がないわけだけど、結局技術のある相手にかかれば遠未来のテクノロジーであっても鉄壁のセキュリティは望めないということなのだろうか。
「暗号解読(上下)合本版」(S.シン)を読了。Kindle版。
久々のノンフィクション。面白かった。ちょうどアマプラで映画「イミテーション・ゲーム」を観たあとだったので、エニグマとチューリングのところはイメージが湧いたし、日替わり通信術練習のアプリで欧文暗文(暗号)を生成したりもしていたので、興味深かった。
さらに電信(モールス信号)と暗号って切っても切れない関係で、CW'erとしては「あるある」なオペレータのクセも重要な情報だったとわかったのも面白かった。
無線通信から情報を得るための補助的なテクニックも開発している。そうした補助的テクニック自体は、暗号解読とは関係がない。たとえばフランスの秘密情報収集所では、敵の無線オペレーターの癖までも聞き分けられるようになっていた。暗号化されたメッセージは、モールス信号の形で(つまり点と線の並びとして)送信されるが、オペレーターごとに、間のあけ方、送信速度、点と線の相対的な長さが異なるため、一人一人のオペレーターを識別できたのである。
今のところ日替わり通信術練習アプリの欧文暗文は単なるランダムな文字の羅列なんだけど、本当に暗号にしてみたら面白いかも、なんて思った。
「ガニメデの優しい巨人」(J.P.ホーガン)を再読了。Kindle版。
新作記念の再読キャンペーン中。2025年に1970年代に書かれたハードSFを読み返すというのも味わい深い。
内容は独自理論の説明が長々と続く場面が多いんだけど、なんと言ってもゾラックが今読んでもしみじみ良い。
思えば自分の「しゃべるコンピュータ好き」って、ナイト2000やゾラックあたりが原体験としてある気がする。2025年現在ではもう会話するAIは珍しくもないけれど、ゾラックなんかとはやっぱりちょっと違う気がするんだよなぁ。何が違うんだろう。個性の有無?現実とのインタラクションの違い?それとも自発的に会話を開始できるかどうか、とか?
あと、清浄な空気が貴重なはずの宇宙船内だとかましてや異星人が目の前にいてもお構いなしにタバコを吸いまくるのが、時代を感じて面白い。タバコに対する姿勢はSF作家が未来予測できなかったことの一つだと思う。もっとも、未来では完全無害無臭のタバコという設定なのかもしれない。
昨年はプライベートが激動だったけれど、2024年は仕事で出張が多かったのと、プライベートでは6月にバイクで転倒したこと、そしてロードスターを降りたことが大きなイベントだった。
バイクの転倒については幸い怪我はたいしたことはなかったし、バイクも修理できたけれど、気持ち的にはかなりダメージがあった。バイクに乗ろうというモチベーションは正直かなり低下したまま。そのため当ブログにも転倒以降は記事をアップできていない。
出張は人生で初めて海外に行った。スケジュール的にそこしか空いていなかったので夏休みをつぶして行ったけれど、オリンピック期間中のパリも、ドイツ(ハンブルク、リューベック)も良かった。国内出張も異例の多さで、和歌山、長崎五島、島根隠岐島、三重、秋田など。飛行機は合計16フライト。日曜日前入りとか土曜日戻りが何度もあって休日が潰れてしまったことで余計に忙しく感じた。
国内出張先でレンタカーを借りるわけだけど、フィーリングが良かったのはプロボックス。MTで運転したら楽しそう。一方フィーリングは普通なんだけど、使い勝手が微妙だったのがカローラツーリング。荷物を積むのでワゴン系を指定したんだけど、カローラツーリングは先代(フィールダー)と比べると車格が3ナンバーでアップしているくせに、シュっとしたスタイリングのせいで荷室は逆に狭くなっていてぜんぜん荷物が乗らない。
猫のピートとデルタはどちらも高齢でトイレを失敗することも多いので、留守番をさせて出掛けづらい状態が続いている。今年は私が忙しいこともあって新潟への帰省も取りやめたし、20年続けてきた結婚記念日のミラコスタ宿泊の定点観測も見合わせた。
昨年、一昨年同様に、個人コールでは430MHzのコンテストで移動運用、HFは専ら社団局のCWオペレーターとして活動。今年もCW専門クラブの活動がメインだった。JARL県支部のお手伝いも継続で、ハムフェアの出展者(県支部ブース)として参加。
トランポとして買ったバネットバンだけど、結局移動運用には正月のQSOパーティと6m and Downだけしか使わず。2人乗り仕様なので積載性は申し分ないんだけど、やっぱりMTじゃないと運転がつまらないし、バイク用にガレージも借りたので、本格的に無線車にすることなく手放すことになりそう。
昨年は電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(総合通信)を取得したけれど、今年は特に予定もなかったし、前半はバイクに乗る時間も欲しかったので次の資格のことは考えていなかった。しかし、冒頭に書いたようにバイクで転倒して乗る意欲が一気に低下してしまったことと、久しぶりに会った知人から聞いた話がきっかけになって、次の資格勉強を開始。これは仕事の都合(試験が平日で休めない)で取得まで半年以上かかる見込み。無事に取得できたらまた受験記を書きたい。
かんなさんも次の資格に向けて勉強中ということで、10月以降の休日で二人ともフリーの日は、一緒にカフェやネットカフェで勉強。無言で二人ともひたすら勉強しているだけだけど、こういう「勉強デート」も悪くないと思う。
Webアプリ「日替わり通信術練習」は2021年4月に公開して、3年半経った。今年の3月期の総通試験では1名のアプリ利用者の方から合格のご報告を頂いた。ただ9月期の総通試験では残念ながらご報告がなく、やや寂しい結果となっている。アプリへのアクセス数も頭打ち感があって、総通試験の受験者数からするともうこんなものかな、という感じ。たまにバグのご連絡を頂いて修正する程度。数年サーバを維持するだけのドネーションは頂いているので、このまま公開を継続するつもり。
生成AIが優秀になってきて、最近はもういろいろググって調べて1からプログラムを書く、なんてことはやる必要はなくて、AIに「これこれをするプログラムを書いて」とお願いすればすぐに作ってくれる。
ギタークラブは2ヶ月に1回くらいの頻度で継続中。ただ普段練習をまったくしていないので、すっかり弾けなくなってしまった。ただ、「その気になれば弾けるし楽器もある」状態というのが重要だと思っている。これは他のことにも共通していて、中途半端にいろいろ手を出しているのはそういう意図もある。
ピート19歳、デルタ17歳と、今年も高齢猫たちと過ごす日々だった。ピートは食が細くなり、全盛期がウソのようにガリガリに痩せている。口の内外に何か疾患があって気になるようで、キバも抜けたし自分で引っ掻いて傷つけてしまうこともある。年末になり少し食欲は出てきた感じ。
デルタは昨年までは週1~2回の頻度だった血餅を今では1−2日に1回頑張って出している感じ。年末になって少し血餅の頻度が落ち着いてきたようにも見えるので、このまま楽に過ごせるようになると良いけれど。
デルタは元からだけど、ピートもすっかり甘えっ子になってしまって、特にかんなさんがいると常にベッタリ甘えている。私は甘える対象というよりは同僚と見られているんだろうか。それでも夜はお腹に乗ってきて長いこと一緒に寝ていることも多い。
125ccのスポーツバイクGSX-R125を買って、乗るのは師匠と一緒に峠を走ったり、バイク乗りの友人と1回だけツーリングにも行ったけれど、基本的には人の後ろについて走るだけだった。それが少し慣れてきて一人で走ってみようと思ったのが間違いだった。峠道の右コーナーで、気づいたら路肩で曲がり切れずに転倒。そんなにスピードは出ていなかったと思うんだけど、ボーっとしていたということなんだろう。幸い車も来なかったし、全身プロテクタを装着していたおかげで怪我も軽く済んだ。ただバイクは自走はできるものの右側面のカウル、マフラー、レバーの交換が必要に。
改めて「バイクは転ぶもので危険」と実感した。当たり前のことだけれど、想像するのと体験するのでは大違い。その後は上にも書いたようにバイクのモチベーションが低下中。バイクが直って涼しくなった秋に師匠とリハビリツーリングをしたけれど、コーナーが怖くて体が固くなってしまい、ますますヘタクソになってしまった。当分、バイクに乗るときはとにかく転ばず安全運転で無事帰ってくることを肝に銘じたいと思う。また、師匠には申し訳ないけれど、スポーツバイクでゆっくりトコトコ走るのは似合わないので、トコトコ走るのが似合うようなバイクにいずれ乗り換えることも考えたい。
冒頭にも書いた通り、7年乗ったNCロードスターを降りる決心をした。お金をかけて幌(雨漏り)とエアコンを修理すればまだまだ乗り続けることは可能だと思うけれど、50代になり自分は終のクルマとしてロードスターを選ぶのか?ということをよくよく内省してみたときに、ちょっと違うのかな、という思いになった。実際に、雨漏り再発後はメイン車をバネットバンとして、ロードスターは屋根付きガレージをお借りしていたわけだけど、晴れた日に「ロードスターに乗りたい」という気持ちよりも「ガレージに行って挨拶してバッテリーを繋いで動かすのが面倒」という気持ちの方が強く、2ヶ月くらい放置してしまったこともある。
ただ、次に心から乗りたいと思う車が正直なくて、お世話になっている車屋さんに「マニュアルで面白そうな車」という条件と予算を伝えて探してもらっている。MTの中古の玉が少ないのと、予算が少ないこともあってなかなか良い車は見つからず、バネットバンのまま年を越すことになった。
今年も再読が多かったかな。今までに読んだ本がKindleでもかなりの冊数に上って再読しやすくなったこともあるし、面白いかどうか未知数の新刊と、確実に面白いことがわかっている既読本の再読とどちらにするかという選択で、後者を選んでしまうことが多い。実際、紹介文を読んで面白そうかな、と思って買った新刊で、読みづらくて途中でやめてしまったものが今年1冊あった。せっかく買ったのだからと今までなら最後まで読んでいたけれど、年齢とともに「この時間で他の本を読んだ方が良いのでは?」と思うようになった。
そんな中で今年良かった新刊(自分が今年初めて読んだという意味)は銀河核へ、歌う船、怪獣保護協会あたりかな。面白くてもストーリーが辛い・苦しい・バッドエンドなものは評価が下がる。
振り返って自分で意外だったのは今年はミステリを1冊しか再読していなかった。ミステリを読むといっても私の場合ほぼ森博嗣さんオンリーなんだけど、今年はS&MもVシリーズも再読しなかった。2023年はVシリーズ、2022年はGシリーズ、2021年はXシリーズ、2020年にS&Mと四季シリーズを再読している。森作品は新シリーズも進んでいるけれど、WWシリーズやXXシリーズは読み始めたらあっという間に追いついてしまうので、完結するのを待ちたい気持ちもある。
2023年, 2022年, 2021年,2020年,2019年,2018年,2017年,2016年,2015年,2014年,2013年,2012年,2011年,2010年,2009年,2008年,2007年,2006年,2005年
「星を継ぐもの」(J.P.ホーガン)を再読了。Kindle版。
こちらもまさかのシリーズ新作が出たとのことで、再読キャンペーンを開始。
かなりインパクトのある作品だったはずだけど、途中までオチをすっかり忘れていて大変楽しく再読できた。
タイトルが壮大なネタバレになっているパターンでしたね。
「システムクラッシュ マーダーボットダイアリー」を読了。Kindle版。
待望の新作(シリーズ4作目)。ネットワークエフェクトからの直接の続編になっていて、主に「弊機」の精神(?)面の成長が描かれる。
タイトルのSystem Collupseだけど、ストーリー上の必然という感じでもなく、やや唐突な印象。時間軸もちょっとよくわからなかった。私の読解力がないのかもしれないけれど、前三作の明快な面白さと比べると「あれ?」と思うことが多かった。少し時間を置いてからじっくり再読したい。