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アマチュア無線

アマチュア無線(WPX CWコンテスト2023)

CWのクラブ局で参加。私とかんなさんは日曜日の午前中から午後にかけて6時間ほど。

WPXはコンテストナンバーが001形式(交信毎にインクリメントされる)なので、DXコンテストの中でも難易度が高い。

 

個人参加でベランダに仮設モービルホイップの場合は、そもそも超強力な局しか聞こえないし、取ってもらえる可能性も低いので、他の局と交信しているのを何度も聞いて、1234, 1235, 1236、よし次交信できれば1237だな、みたいな感じでやっていた(それでもスルーされることの方が多くて、ナンバーが10個進んで諦めるとか)。

クラブ局は設備が良いので、空振りしているヨーロッパの爆速符号の局とかも聞こえる。こういう局を呼ぶときは緊張する。ナンバーの桁数もわからないし、略符号で打ってくる場合もあるので、集中して聞き取らないといけない。たまに呼んでいる局がNR?を打っているのも聞くけれど、気持ちはよくわかる。ナンバーだけゆっくり打ってくれる局もいる。

送信も毎回違うナンバーになるので、打ち間違いが多くなる。かんなさんはこの形式のコンテストは初参加で、ナンバーに送信にけっこう苦戦されていた。

 

コンディションは自分たちが参加した時間帯ではほぼ21MHzだけ。アジアが多くて、たまに東欧が開ける感じ。

自分のスキルでは今のところDXコンテストでCQを出すのは難しい感じ。ヨーロッパの高速符号で呼ばれても一発コピーできる気がしない。思うにコンテストにおけるCWのスキルにはいくつかの壁がある。自分の経験によりレベル分けするとこんな感じ。

  • 【Lv 1】自分のコールサイン(コールバック)が聞き取れる。何度か聞けば相手のコールサイン/NRがコピーできる。送信はメモリーキーヤー。
  • 【Lv 2】Lv1で送信を手打ちできる。自局コール、NR、TUなど。
  • 【Lv 3】パイルでなく、普通の速さの符号であればコールサイン、ナンバーを一発でコピーできる。144/430でCQが出せる。DXコンテストで呼び回りができる。
  • 【Lv 4】国内コンテストの7MHzでCQが出せる。2-3局のパイルならなんとか捌くことができるが、30分程度で集中力が切れる。
  • 【Lv 5】Lv4で数時間パフォーマンスを維持できる。パイルになっても慌てずに捌くことができる。
  • 【Lv 6】DXコンテストでCQが出せる。フィルタを切って2−3局のコールサインを同時にコピーできる。
  • 【Lv 7以上】未知の領域

それぞれのレベルから1段上に上がるためには、キツいけどチャレンジしてみること。最初は「全然無理だ」と思っても、そのうち大丈夫になってくる。

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アマチュア無線   2023/06/03   gena
タグ:CW , コンテスト

アマチュア無線(ALL JAコンテスト2023)

こちらは地域のクラブ局で参加。

今回から規約に以下の文言が追加されたので、このようにブログに結果を書くのもNGなのかと思ってしまった。

コンテスト期間中およびコンテスト終了後に自局の運用情報をアマチュア無線以外の手段(電話、電子メール等)を使って他者に伝える行為を禁止する

解説をよく読むと、

今回、これまでにお問い合わせの多かった「その他の手段」の具体的な例として、コンテスト終了後に、SNS、ブログ、Web情報、電子QSLといったアマチュア無線以外の手段によって得た情報を使って交信ログ作成、交信確認、コールサインやナンバーの修正を行うことを明示的に禁止いたします。ただし、電子QSLの交換、運用結果や分析の公開などを禁止するものではありません

 

このように書かれているので、運用結果をブログに書くのは問題なさそう。規約だけしか読まない人もいるだろうし、もう少し文言はどうにかならなかったのかと疑問がある。せっかく盛り上げようとSNSで発信することまで躊躇させてしまうようでは未来は暗いと思う。

集まったメンバーがCWer3人だけだったので、電信部門で。メンバーからクラブにFTDX5000(200W機)を寄贈頂いて免許も降りたので、PCキーイングの設定確認のために初日の20時頃から準備を開始。

インターフェースは八重洲のSCU-17でメーカーがリグと同じなので心配していなかったけれど、DATAのケーブルが合わない。RS-232Cのケーブルが見当たらなかったので、裏技的にPTTの3.5mmステレオジャックからKEY入力につないだ。USBIF4CWと同じ方法。周波数の取り込みなどはできないけれど、あまり問題はない。CTESTWINの設定は以下で無事に信号が出た。

IMG_3579.jpg

初日の21時から呼び回りでテストして、交信できることを確認。夜中は他のメンバーに任せて私とかんなさんは帰宅。3.5と1.9で2時頃までは頑張ったみたい。

2日目は7時半頃から手付かずの7MHzに参戦。なんとか周波数の隙間を見つけてCQを出したら、一気に呼ばれてピークで40局/30分のペース。その後コンディションが落ちてしまって伸び悩み、バンドを変えたり食事も交代にしてCQを出し続けたけれど、昨年の交信数には及ばす627局。昨年は2波、今年は1Txという違いはあるにしろ、ちょっと厳しい結果だった。CQを出していても5分くらい呼ばれないときもあり、バンドの選び方の作戦かなぁ。

FTDX5000は混信時の分離というか聞きやすさが優れているように感じたけれど、リグを切り替えながら聴いたわけではないのでなんとなく。あとサイズが大きすぎて、普通の事務机では置き場所が厳しい。

交信の内訳としては以下で、私が300交信、かんなさんが100交信ほどだった。

allja2023score.png

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アマチュア無線   2023/05/06   gena
タグ:CW , コンテスト

アマチュア無線(オール東北コンテスト2023)

CWクラブで参加。地理的にほとんど南東北エリアということでスキップしてしまうのか、単純に参加局が少ないのかその両方か、東北管内の局はあまり聞こえず。

このクラブでは今のところスコア狙いではなく楽しんでスキルアップすることを目的にしているので、PCキーイングは使わず、メモリキーヤとパドルで手打ち。呼び回りはポチポチで良いけれど、CQを出す場合は相手コールを手打ちする。

結果としては50QSOほど。少人数(3人)のクラブなので、お昼は料理の得意なOMさんの手料理をご馳走になったり、無線以外も楽しんでいる。

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アマチュア無線   2023/05/04   gena
タグ:CW , コンテスト

Webアプリ日替わり通信術(公開後2年)

Webアプリ日替わり通信術練習(モールス受信)を公開して2年になる。

Twitterやメールでアプリを使っていますとのレスポンスは継続して頂いており、2023年3月期の試験でアプリ利用者の方2名が一総通合格との報告を頂いた。アプリ作者として嬉しく感じるものの、肝心の「合格者倍増」とまではいかず、焦りのようなものはある。もしアプリを使っておられる方で合格された方はTwitterやjarl.comのメール宛にお知らせ頂ければありがたいです。

推定利用ユーザ数も昨年から2倍くらいに増えていて、受験者数から考えると必要な方にはだいたい行き渡った感じかと思う。

higawari2022.jpg

アプリの改良も今のところ考えつくものは実装できたかな。この1年で以下のようなアップデートをしている。

この中では特に過去の日替わり問題の練習機能が重要だったかと思う。2023年3月の時点で約8か月分、500回分以上の問題を選択できるようになっている。「試験直前に1日2回分の更新では足りない」という言い訳(?)はもう通用しないはず。

技術的にはけっこう苦労した和文答え合わせページが見た目もインパクトがあるんじゃないかと思っているけれど、それほど反響はなかった。

あとは機能的な部分とは無関係だけど、毎日更新というタスクの信頼性を考えて、電報文生成のスクリプトを自宅のラズパイからさくらのVPSに切り替えた。VPSはドメインも取ったので、アプリのURLも引っ越せばいいんだけど、今まで使ってくれている人が混乱するといけないので、レンタルサーバのままにしてある。

アプリとしてサポートできる部分はこれくらいなので、あとはひたすら書き取り練習を頑張って頂いて、多くの方が合格されることを願っています。

本サイトの固定記事へのリンク

Webアプリ「日替わり通信術」

アプリの詳しい説明

公開後1年の記事

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アマチュア無線   2023/04/02   gena

アマチュア無線(東海QSOコンテスト2023)

CWコンテスト専門の社団局で参加。2エリアとの交信だけが有効ということで、バンドはほぼ7メガのみ。

管外局なのでCQ "TKI" TESTを出すんだけど、管内局と勘違いして呼んでくる局がかなりいた。そういう自分も後半呼び回りをしていてとっさに聞こえたCQを呼んだら1エリアだったというミスがあり、誰でもやってしまうんだなと思った次第。

かんなさんと交代で呼び回りとCQを出して、お昼休憩を挟んで68局と交信。菅外局同士の交信が無効ということでこんなものかな。CQを出していても5分に1回呼ばれる程度だった。

免許をおろしたばかりのころは、JS1コールということでJI1やJH1で呼ばれることも多かったけれど、最近はJS1の発給も増えてきたみたいで今回は間違われることはなかった。

tki2023.jpg

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アマチュア無線   2023/03/26   gena
タグ:CW , コンテスト

アマチュア無線(広島WASコンテスト2023)

CW好きなローカル局とかんなさんと3人で立ち上げた社団局で少しずつDXやローカルコンテストを楽しんでいる。

広島WASは個人も含めても初参加だったけれど、県外局同士の交信も有効なために参加局が多く、また時間によりバンドが分かれているために参加局が分散しないこともあってローカルコンテストとは思えない盛り上がり。

私とかんなさんは7MHzのCWを担当。けっこう隙間なく出ていてメジャーコンテストのよう。とりあえず上から下まで呼んでから、隙間を探してCQを出す。最高3局くらいに同時に呼ばれる感じ。この社団局ではまだPCキーイングは設定しておらず、メモリキーヤだけ。楽しみながらスキルアップすることが目的のひとつなので。

ということでコールサインを手打ちで返しながらパイルを捌いていたら、30分ほどで打鍵ミスが増えてきて怪しくなってきた。普段サボっているのがよくわかる。それでもまあ、かんなさんと交代しながら4時間で100局以上は交信できたのでまずまずの結果。

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アマチュア無線   2023/03/04   gena
タグ:CW , コンテスト

アマチュア無線(QSOパーティ2023)

お正月恒例のQSOパーティーへの参加は12回目。どうにか欠かさず十二支達成。

作戦としては昨年までと同じ。少し高い公園の駐車場に移動して、1月2日の9時の開始時から145.34MHzでCQを出して、何度か空振りしたらメインでCQを出す。それでも呼ばれなくなったらしばらく呼び回りして、最初に戻る。という感じ。

ただ年々2m FMは出る局が少なくなっていて、今年は10時半まで粘っても15局と、20局に届かず。

かんなさんは今年はプジョー2008で私から50mほど離れた場所でモービルホイップを立てて、IC-705で独立してCQを出していたけれど、やっぱり10局ほど。

観光客で駐車場が満車になってしまったので、続けるのは断念。

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社団局の常置場所の局長さんからお誘い頂いていたので、ありがたくアンテナ設備をお借りできて、続きはCWで。CWでQSOパーティはステッカー3枚目の時に無謀にもチャレンジしたことがあったけれど、7MHzではパイルが抜けず、2時間で5局しか交信できなかったトラウマがある。

社団局はさすがにアンテナが違うので、14MHzでサクサクと交信ができて、20局達成。かんなさんも14MHzでCQを出す余裕があった。DXから呼ばれてテンパってしまったけれど、なんとか交信していたのはさすが。

私はこれでなんとか十二支揃ったけれど、かんなさんはあと1年かな。2周目以降も挑戦するかは気分次第。正月休みの貴重な時間でもあるので。

DSCF0382_w560.JPG

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アマチュア無線   2023/01/27   gena

アマチュア無線(CQ WW DX CWコンテスト2022)

今年は時間が取れずヨーロッパが開けている時間だけ短時間の参加。

cfm済みのエンティティはスルーして、未cfmのところだけ呼ぶ作戦で厳選して5局だけ。

1エンティティでもNewが増えると良いけれど。

Freq. Point  Multi  QSO
----------------------------------------
14MHz   15     8    5
----------------------------------------
Score  15 x 8 = 120
DXCC Multi: EA, F, I, LZ, SP
Zone Multi: 14, 15, 20

【過去のCQ WW CWコンテストの様子】 2021年2020年, 2019年,2018年(不参加),2017年2016年2015年2014年2013年2012年

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アマチュア無線   2022/12/04   gena
タグ:CW , コンテスト , DX

アマチュア無線(東京UHFコンテスト2022)

毎年天気と寒さで移動運用場所に悩む東京UHFコンテスト。今年は当日朝から冷たい雨で、一日降り続く予報。

よっぽど参加を見合わせようかと思ったけれど、天気が悪いということは公園の駐車場が空いているという好条件でもあるので、とりあえず設営してみて、できるところまでやってみることにする。

9:30頃に到着したら、案の定他のお客さんはおらず、貸し切り状態。今回実戦に初投入したのが、新しく購入したポールスタンドと、ドンキ2in1の後継として購入した中古のレッツノート。交信数は少なくても良いので、これらの使い勝手がわかれば良しとする。

ポールスタンドはキャプテンスタッグ製、ポールはロゴスだったけれど、ピッタリで安定感もそこそこ。7エレ八木程度なら強風でなければ問題なさそう。少なくともカメラ三脚よりは安定している。踏み立てくんは安定感はあるんだけど設営と撤収が面倒なのと重くて嵩張るのが難点。

9:50頃から呼びまわりを開始。悪天候なので移動局が少ない。30分ほどでバンド内は呼んでしまって、あとはひたすらCQを出す。標高はあまり高くない(420m)ため都内は少なかったけれど、ぽつぽつ呼ばれる感じ。

IMG_3140_w560.jpg

エンジンを止めた車内で運用だったけれど、やはり寒かった。おやつを食べつつカイロを貼ったりしてCQを出し続けたけれど、お昼頃には呼ばれなくなって、10分連続で空振りになったので早めに終了。

中古レッツノートはCTESTWINでUSBIF4CWも使えたし、ドンキ2in1よりもずっと速いし画面も大きく解像度も高いのでとても快適だった。バッテリーの持ちもまったく問題なく、2時間半ほどの運用で残量80%くらい。快適なので無線以外にも出先でパソコン作業が必要なときは持ち歩いている。


Freq. Point  Multi  QSO
----------------------------------------
430MHz    50    12    41
----------------------------------------
Score  50 x 12 = 600
都内: 八王子,町田,板橋区,練馬区
都外: 茨城,栃木,埼玉,群馬,千葉,神奈川,長野,福島

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【過去の東京UHFコンテスト】
2021年, 2020年, 2018年, 2017年, 2016年

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アマチュア無線   2022/11/26   gena

アマチュア無線(全市全郡コンテスト2022)

今年もクラブコールで参加して、私とかんなさんはCWオペレータ。常置場所を提供して整備してくれているOMさんには感謝しかない。

直近でXPOとAI TESTもやっていて、設備的には問題ないだろうと思っていたんだけど、念のため直前にCTESTWINを最新版にアップデート。しかしこれが良くなかったのか、PCキーイングの設定が全部消えてしまった。しかもCOMポートの挙動が変で、リグのBK設定に関係なくPTTがONになってしまう。とりあえず信号は出せるところまで回復できたのがコンテスト開始5分後という失態。パソコンのメンテも前回のコンテストでやっておくべきだったと反省。

その後は順調で、私は0時半頃には寝たけれど、他のメンバーが朝4時半まで交信を続けて、私は5時からまた再開と、停波する時間をほぼなくせたのが今回の良かった点。最終的には600局以上で、全市全郡のクラブ局運用としは前回を上回るスコアが出せた。

acag2022.png

コンテストにアクティブなメンバーが全員CWerということで、全交信のうち92%がCWで8%がSSB。私は全体の42%、かんなさんが29%で、二人で全交信の7割に達した。どうしても昼間の7メガを担当すると多くなってしまう。

CQを出してもパイルはせいぜい3局程度で、それほど大変ではなかった。苦労したのは2日目夕方からの3.5MHzで、ノイズがひどくて信号が埋もれてしまい耳が疲れた。3.5の30分で7の2時間分の疲労という感じ。

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【過去の全市全郡コンテストの様子】2021年2020年,2019年(不参加),2018年2017年,2016年(不参加),2015年2014年2013年2012年

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アマチュア無線   2022/10/10   gena
タグ:CW , コンテスト