SF本読了 90億の神の御名
アポロが月に行く以前に書かれた作品ばかりだけど、未だにここで描かれているような宇宙ステーションや月面基地が実現していないのが不思議でならない。いったい人類は何をやっているのか。
それにしても「星」のインパクトがすごい。
アポロが月に行く以前に書かれた作品ばかりだけど、未だにここで描かれているような宇宙ステーションや月面基地が実現していないのが不思議でならない。いったい人類は何をやっているのか。
それにしても「星」のインパクトがすごい。
「太陽系最後の日 ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク」(A.C.クラーク)を読了。Kindle版。
やっぱりクラークとアシモフって面白いよなぁ。選りすぐりのベスト版だから当然なのかもしれないけれど、それでもすごいと思う。クラークやアシモフがもっとずっと長生きして、最新の科学の知見を得て今SFを書いたとしたら、やっぱり最高に面白いだろうなと想像する。
「三体0 球状閃電」(劉慈欣)を読了。Kindle版。
三体3部作の前日譚的な位置付けで、大変面白かった。オカルトっぽい描写が科学的に説明されるところなんかは、まさに三体の「カウントダウン」と同様に楽しめたし、三体2がフェルミのパラドックスに説得力のある回答を与えたのと同じように、三体0では球電や超常現象の説明を試みていて、それがミステリのように明らかになっていくのが素晴らしい。
「黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選」を読了。Kindle版。
Kindle本セールで3冊まとめて買ったアンソロジーシリーズもこれで最後。銀河連邦、AIロボットよりは楽しめたかな。いずれにしろ読み終わった瞬間に内容を忘れてしまう程度ではある。
好みとしては、時空の一時的困惑、禅と宇宙船修理技術、黄金の人工太陽、ダイヤモンドとワールドブレイカー、目覚めるウロボロス、霜の巨人あたりかな。
「不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選」を読了。Kindle版。
これもピンとくるものはなかったかなぁ。ほとんど当たりを引くことなんてないんだから、アンソロジー買うのはやめておけば良いのに、もしかしたら...と思って買ってしまう。
好みとしては順当に、レナルズ、ソウヤーという元々好きな作家の作品。あとは監獄惑星、不死身の戦艦、還る船、囚われのメイザー、文化保存管理者、ジョーダンへの手紙あたりかな。歌う船シリーズは未読で気にはなっているけれど、2023年現在電書化されていない。
【収録作品】
「創られた心 AIロボットSF傑作選」(J.ストラーン編)を読了。Kindle版。
部分的に面白いものもあったけれど、あまりピンとくる作品はなかったかなぁ。私の考えが古いだけだと思うけれど、アシモフのロボットものの短編とかの方がずっと好み。
強いて好みを挙げるとしたら、「エンドレス」、「もっと大事なこと」、「死と踊る」、「人形芝居」、「翻訳者」、「罪喰い」、「赤字の明暗法」あたり。ベタだけどわかりやすく素直なお話が好きということかな。読みやすさって大切だと思う。
【収録作品】
「オーラリメイカー」(春暮康一)を読了。Kindle版。
面白かった。今年読んだSFでは暫定一位。ただハヤカワSFコンテストの優秀賞で、大賞は該当作なしとのこと。選評は皆さんけっこう厳しくて、確かに同意できるところもあるけれど、だってアマチュアが応募してくる作品でしょう?これよりつまらないプロ作家の作品なんて(国産も翻訳も)いくらでもあるのでは。。とは思った。
「プラスチックの恋人」(山本弘)を読了。Kindle版。
このテーマもあながち荒唐無稽とは言い切れない程度には時代が追いついてきた感じはあるかな。
面白かったけれど、昔は美少女ヌードが合法だったこととか、またその話?とは思った。あとプロジェクトぴあのと繋がりがあることにして、いろいろな作品が同じ未来史上にあると強調したいんだと思うけど、蛇足じゃないかなぁ。
「円 劉慈欣短編集」(劉慈欣)を読了。Kindle版。
なるほど三体の人だな、という感じ。硬軟具合もちょうど三体と同程度と思う。
全体的に面白かったかな。こういうのって寓話SFというサブジャンルができそう。好みとしてはハチャメチャ具合から言って郷村教師と詩雲あたり。
【収録作品】