日記その後(25年経過)
1997年にパソコンで日記を書き始めてから25年経った。Webサイト(1998年から)とかブログ(2005年から)ではなく、プライベートな日記の話。25年分でプレーンテキスト16MBになった。UTF-8が3バイト/文字とすると単純計算で5,300,000文字。
もはや人生の50%以上の期間が検索可能な外部記憶として蓄積されている状態なので、逆に『前日記時代』の記憶の曖昧さがなんとも気持ちが悪い感じ。物心ついたころからSNSデビューしている若者たちは、どうぞ日記がわりに大切に保存しておくことをオススメする。
2011年頃からクラウドサービスのEvernote上で書くようになって、何年サービスが継続されるか気になっていたけれど、意外にも(失礼)10年以上維持されている。無料プランのサービスが劣化したり、有料サービスも安いプランが徐々に劣化しつつある感じはあるけれど、テキストの日記を書いたり、ブログの下書きをする程度なら今のところ支障はない。iOS、iPad OSアプリの動作がイマイチなのは相変わらずだけど、長期的には少しずつ改善されているとは思う。
Twitterを始めた2010年頃は、これで何をやったかをつぶやいて、ログを保存しておけばそのまま日記になるんじゃない?と思ってそれを意識してつぶやいた時期もあった。しかしやっぱりオープンでは書けない内容(仕事のこととか、家族のこととか)が多いし、リアルタイムにどこにいるかをつぶやくのはリスクがあるという認識が広まったことで、結局クローズな日記に書くしかないね、という結論になった。
Evernoteに依存せず、かつオンラインで読み書き可能なソリューションとして、レンタルサーバ上の記憶領域を使えば良いのでは、というのはたまに考える。さくらインターネットのサービスはさすがにまだ10年単位で安定して提供されるだろうし、最近ラズパイのシェルでnanoエディタ+Gitでソースコードを管理するようになったので、これを応用できないだろうか。
大前提として、今はさくらのライトプランでSSH接続できないので、これはスタンダード以上のプランを追加契約して必要ならWebサイトやメールアドレスを移行する必要がある。こんなことならせめて日替わり通信術練習のWebアプリ公開時にスタンダード契約にしておくんだった。
構想を思いつくままに書くと、
- 1)パソコンやiPadで書くときは、SSHでログインしてnanoエディタで閲覧・編集。
- 2)日記データは1ファイル/1ヶ月のプレーンテキストとする。
- 3)シェルスクリプト+CRONで毎日0時にその日の日付を自動で追記。
- 4)月替わりの処理もシェルスクリプトで自動化。
- 5)日記フォルダをGit管理し、GitHub、NASに定期バックアップ。
- 6)スマホではSSHは使いづらいので、Webで閲覧・編集するHTML/Javascriptを書く。
ひとまずこんな感じかな。とにかく前提のスタンダードプランへの移行が大変だけど、別に移行するのは長期的に取り組んで、まずは新規契約してSSHを使えるようにして遊んでみるのでも良いかも。あとはEvernoteからプレーンテキストとしてファイルをエクスポートするのがどの程度手間か。25年分、300個のファイルなので手作業ではやりたくない。
構想を書きながら俄然面白くなってきた。日替わり通信術の開発が落ち着いたので、次のプロジェクトとして楽しめそうな気がする。なんだかんだ言って、最後はプレーンテキスト(Ascii)形式が長期のデータ保存としては最強だと思う。
ただ、夏休み中に少し調べたところ、6)がJavascriptだと難しそう。閲覧はともかく、textareaで編集した日記データをサーバに保存する方法がないかも。こういう場合はPHPになるのかな。今どきならPythonだけど、ライトプランだといろいろ制約がありそう。この辺を調べるところから始めて、長期計画で進めたい感じ。日替わり通信術はかんなさんのために始めたプロジェクトだけど、日記アプリは完全に自分のためなので急ぐ必要もない。
参考リンク:過去の日記についての記事