SF本読了 アステリズムに花束を
「アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー」を読了。Kindle版。
全体的に面白かったけれど、やっぱり好みとしては小川一水氏が頭一つ抜けていて、新しく読んだ作家さんのなかでは、他の作品も読んでみたい、とまで思うものはなかったかな。
キミノスケープはインフラや物資がそのままで、自分以外が世界から消えてしまうという、誰もが想像したことがあるであろう中2的設定が良かった。四十九日恋文も設定が秀逸。草野原々氏はなぁ。グロいのが苦手なのでちょっと。幽世の設定とかは面白いのでグロさ無しで読みたい感じ。月と怪物はソ連SFという未知のジャンルで興味深かった。色のない緑、これは小川一水氏を別にすると一番良かったかな。
【収録作品】
- キミノスケープ(宮澤伊織)
- 四十九日恋文(森田季節)
- ピロウトーク(今井哲也)
- 幽世知能(草野原々)
- 彼岸花(伴名練)
- 月と怪物(南木義隆)
- 海の双翼(櫻木みわ×麦原遼)
- 色のない緑(陸秋槎/稲村文吾訳)
- ツインスター・サイクロン・ランナウェイ(小川一水)